前節で無失点勝利の大勝し勢いに乗る慶大は今季初の4連勝を目指して、前回の天皇杯予備予選での対決でPK戦の末惜敗している宿敵日大と対戦した。試合開始して間もなくは相手ディフェンスを崩し、攻め込んでいく慶大。しかし、徐々に日大に主導権を握られ、ゴールを割ることは出来ず、0-0で前半を折り返す。後半は日大に攻め込まれ、56分にCKから、86分にはFKからと立て続けにセットプレーで失点。慶大も粘りの攻撃を見せ、反撃に出るも90+3分にカウンターから3失点目を喫し万事休す。最後まで日大のゴールネットを揺らすことは出来ず、4連勝とはならなかった。
第93回関東サッカーリーグ戦 第8節 vs 日本大学
2019/06/1(土) 13:00ko@たつのこフィールド
【スコア】
慶應義塾大学0-3日本大学
【得点者】
0-1 56分 長谷川雄介(日本大学)
0-2 86分 川野勝祐(日本大学)
0-3 90+3分 大森渚生(日本大学)
◇慶大出場選手
GK田原智司(環3・静岡学園)
DF沼崎和弥(商4・暁星)
DF酒井綜一郎(政2・慶應義塾)
DF野村京平(総4・國學院久我山)
MF八田和己(総4・桐蔭学園)→63分 杉本崇太朗(政3・名古屋グランパスユース)
MF落合祥也(商4・横浜FCユース)
MF多嶋田雅司(商4・國學院久我山)
MF橋本健人(総2・横浜FCユース)→74分 田村祐二朗(環1・藤枝東)
MF福本拓海(環4・済美)
MF山田盛央(総4・藤枝東)
FWピーダーセン世隠(経4・FCトリプレッタ)→63分 松岡瑠夢(総3・FC東京ユース)
前半開始して間もない時間帯は慶大が前線でパスをつなぎ、ピーダーセン世穏(経4・FCトリプレッタ)、橋本健人(総2・横浜FCユース)が基点となってチャンスを演出する。徐々に日大がボールを支配する展開となるものの、ディフェンス陣のスペースを与えないタイトな守備で最終ラインは簡単に崩されず、相手にシュートチャンスを与えない。前半は互いにスコアレスで折り返す。
後半は日大が攻め込む時間が続き、56分に相手のCKからこぼれたボールを押し込まれ、失点してしまう。慶大も前線にパスをつなぎチャンスメイクを試みるが、相手ディフェンス陣の素早いプレスにより思うようにパスがつながらない。依然として相手に主導権を握られている局面で、慶大は63分に八田和己(総4・桐蔭学園)に代えて杉本崇太朗(政3・名古屋グランパスユース)、ピーダーセン世穏に代えて松岡瑠夢(総3・FC東京ユース)を投入し、流れを変えにかかる。
すると82分に山田盛央(総4・藤枝東)が抜け出してシュート、さらにCKからこぼれたところを福本拓海(環4・済美)がシュートを狙い、チャンスを演出する。次第に慶大に流れが傾き始めたところで、86分自陣のPA付近でのFKを頭で合わされ失点。さらに、試合終了間際の90+3分にもカウンターから3失点目を喫し、万事休す。今季2敗目となって首位を走る慶大にとって手痛い敗戦となった。
両チームも同じ条件ではあるが、中2日の厳しい日程や頼れる主将の佐藤海徳(政4・桐光学園)の欠場もあって、完敗を喫した慶大だが、淺海友峰監督は前を向いている。関東大学サッカーリーグ戦はここから約2ヶ月の中断をはさむが、その中で今節で明確になった課題をどれだけ改善していけるか。首位を狙う慶大にとってここから負けられない戦いが続く。次節東海大学戦での、進化した荒鷲軍団に期待したい。
(記事:榎本大輝 写真:室留裕介)
淺海友峰監督
――前節の大勝から今節でお出しのなった指示とは
前節勝ったことはあまり関係なくて今回の相手が非常にいいチームなので、どう守ってどう攻めるかもう一度確認して臨みました。
――試合を振り返って
課題は明確になりましたね。結構ハードなサッカーをしているので、冷静になったときにどうポジションを取っていくべきかです。あとブロックを敷かれたときにどう外して敵を振り外して点を取りきるかというのが課題ですね。そこは今後の課題にしていこうと思います。
――次のリーグ戦の東海大戦まで約2ケ月あきますがそこでどのような準備をしていきますか
これまで6勝2敗ということで、頑張ってくれていると思いますし、よかったところは継続したいです。あとは戦い方を変えてくるチームも出てくるのでその相手に対してどう崩すかを突き詰めるのかと、課題をしっかり克服したいと思います。
・【ソッカー(男子)】課題残るも終盤の2得点で連敗阻止! 第5節 Vs産能大
・【ソッカー(男子)】無失点で快勝!攻守で圧倒し首位キープ! 第6節 Vs拓大