【ソッカー(女子)】大学リーグ第3節 インカレ出場を目指す戦いは黒星スタート 大東文化大学戦

ソッカー女子

第34回関東大学女子サッカーリーグ 第3節 vs大東文化大学

2020/09/20(日)17:00KO

第34回関東大学女子サッカーリーグが開幕。慶大は年ぶりのインカレ出場を懸け、大東文化大との一戦に臨んだ。30分に不運な失点から先制点を許すと、後半開始直後にも相次いで失点。72分、ブラフ フェイ(文2・・スフィーダ世田谷FCユース)のゴールで追撃するも、直後に追加点を叩き込まれ万事休す。開幕戦を勝利で飾ることはできなかった

【スコア】

慶應義塾大学1-4大東文化大学

 

【得点者】

0-1 30分 中村姫花 (大東文化大学)

0-2 49分 鏡玲奈(大東文化大学)

0-3 51分 加藤梨子(大東文化大学)

1-3 72分 ブラフ・フェイ(慶應義塾大学)

1-4 75分 宇津木陽奈 (大東文化大学)

 

◇慶大出場選手

GK 野田明日香(総1・十文字)

DF 佐藤幸恵(総4・十文字)

DF 熊谷明奈(総4・十文字)

DF 福岡愛実(環1・横須賀シーガルズ)

DF 足立智佳(環4・大阪桐蔭)©

MF 秦野くるみ(総2・藤枝順心)→88分 藤田椰也子(経3・慶應女子)

MF 山本華乃(理4・横須賀シーガルズ)

MF 中井里衣子(総3・作陽)

MF高月彩香(環3・村田女子)

MF及川莉子(総1・常盤木学園)

FW  ブラフ フェイ(文2・・スフィーダ世田谷FCユース)→88分 内藤 孝穂(総4・常盤木学園)

インカレを目指す戦いが幕を開けた。新型コロナウイルス感染症の影響により、例年大学リーグに先駆けて開催される関東リーグも延期となり、今節が公式戦2試合目。十分な実戦機会を得られない中でも、オンラインでトレーニングに取り組むなど工夫を重ねながらTEAM2020はこの日に向けてチームのスローガンである”想力”を結集させてきた。

勝負の大学リーグが始まった

迎えた開幕戦のカードは大東文化大。去年の大学リーグで唯一白星を上げた相手に勝利を収め、波に乗りたいところ。フォーメーションは4-5-1。GKに野田明日香(総1・十文字)、最終ラインは左から佐藤幸恵(総4・十文字)、福岡愛実(環1・横須賀シーガルズ)、熊谷明奈(総4・十文字)、足立智佳(環4・大阪桐蔭)。秦野くるみ(総2・藤枝順心)と及川莉子(総1・常盤木学園)が両ウイングハーフを務め、中井里衣子(総3・作陽)がボランチ、1トップにブラフを置き高月彩香(環3・村田女子)・山本華乃(理4・横須賀シーガルズ)と三角形を形成。1年生が3人スタメン入りとフレッシュな顔触れが並ぶ中、開幕戦のホイッスルが鳴った。

クロスを上げる佐藤

前線から積極的なプレスを仕掛け、立ち上がりからアタッキングサードまでボールを運ぶ慶大。「大東戦は球際や気持ちの部分が大事」(足立)と語るように、各選手が闘志を全面に押し出したプレーでゲームをコントロール。7分、PA手前でインターセプトしたブラフがそのままシュートを打つも枠外。11分には福岡の速い縦パスをブラフ・高月の連携からを最後は山本が1対1。左足で振りぬいたシュートは惜しくもゴール右に外れたが、左サイドを上手く崩した攻撃だった。「立ち上がりは良かった」(伊藤監督)とその言葉通り多彩な攻撃で好機を演出。4バックも安定した動きを見せ先制点が期待できる内容だったが、試合は思わぬところから動く。30分、熊谷からバックパスを受けた野田がトラップして逆サイドに展開しようとしたところを相手FWに詰められ失点。「あそこがターニングポイントだった」(伊藤監督)と振り返るようにここからは試合は大東ペースとなり中盤を支配されてしまう。失点直後慶大は、ブラフが持ち前のフィジカルで果敢に突破を図ろうとするシーンが見られるも相手DFにこれを阻止。前線で勝負できず序盤の勢いは影を潜めた。

 

及川のPKシーン

巻き返しを計る慶大だったが、後半開始直後の49分に左CKを沈められ痛い追加点。その2分後自陣深くからのパスをカットされると、左サイドの突破を許し、ゴール前へのクロスをダイレクトで合わせられまさかの2分間で2失点。開幕戦勝利に向け暗雲が立ち込めるなか、攻撃はハイプレスで潰してくる相手に対しパスの出しどころがなく好機を演出できない。風向きが変わったのは72分。中盤で足立がインターセプトするとそのまま右サイドを駆け上がり完璧なクロス。ゴール前にいたブラフが頭で合わせ反撃ののろしを上げる。得点後は徐々に慶大もリズムを作っていく。83分、熊谷のロングフィードを抜け出した及川と相手DFと競り合いになりPA内で倒されPKを獲得。及川が蹴ったボールは相手GKのファインセーブに阻まれ追加点とはならず。その直後、相手のカウンターから野田が戻り切れないところをロングシュートを頭上にたたき込まれ大量4失点。インカレ出場に向け厳しい船出となった。

 

高月のミドルシュート

不運な失点もあり結果的に大量失点となった開幕戦。例年であれば、10試合以上消化してから行われる大学リーグ。慶大は大学リーグの開幕も他大学に比べて遅れており実戦慣れという面ではネガティブな要素が大きい。ただ、大学リーグは全9試合ということもあり勝ち点はもちろん得失点差のウエイトが大きくのしかかる。そこを考慮すると得失点差-3は確かに痛い。それでも、まだ戦いは始まったばかりだ。今日出た課題を確実に潰し、次節王者をスイープする。

 

 

 

(記事:小林由和 写真:栗栖翔竜)                                                                                                  

                                              

以下、試合後のコメント(伊藤監督、足立選手)

 伊藤洋平監督

ーー自粛期間中はどのような活動を

基本的には自宅でオンラインでストレイングスのトレーニングとチームビルディングですね。人との関わりが薄くなるので、その分チーム力を維持する・高揚させるという2本立てでやっていました。

ーーシステム自体はこれが基本線ですか

そうですね。人はその時調子の良い選手をということで今日のメンバーを選びました。

ーー立ち上がりは良い入りでした

立ち上がりは凄く良かったのですが、1回ボール出しのところで失敗したところがターニングポイントだったのかなと。それでも大丈夫と続けていれば、ペースを握れたと思うのですがそこで1回辞めてしまったので。辞めてラインをアップして蹴ってしまったので、それで大東の土俵に上がってしまったなと思っています。

ーー不運な失点もありましたが、4失点となりました

完敗ですね。開幕戦の硬さがあったにせよ、練習の雰囲気などから緊張感を下級生、特に1年生に伝えてあげられなかったところに敗因があるかなと思います。

ーー次節に向けて

連敗を避けたいというのももちろんありますし、我々もスタイルを変えるつもりはないので。今週出た課題を一つずつ潰して次は勝ち点3を取りたいと思います。

 

足立智佳主将(環4・大阪桐蔭)

ーー自粛期間中はどのような活動を

自粛中はチームで毎日オンラインで筋トレや心拍数を上げるようなトレーニングを全員でしたり、チームビルディングとして普段練習がある時ではできない一人一人の想いや目標に対する考えや気持ちをお互い伝えたり。コミュニケーションというところでチームビルディングなどをしてました。

ーー緊張や硬さはありましたか

例年だと大学リーグの前に関東リーグや皇后杯といった公式戦がある中で、公式戦2戦目だったのでやはり試合慣れしていない部分や、下級生が大学リーグがどういうものかというのが分かっていない中初戦を迎えたという部分で、緊張はあったのかなと思います。

ーー試合序盤は積極的なプレスなど、良いパフォーマンスを見せていました

大東戦は球際の部分や闘うというところがポイントになるという話は自分たちでもしていたので。入りは良くできていたと思いますし、相手の勢いに負けないように入ろうというのは自分たちでちゃんと持ってできていたので、立ち上がりは闘うというところはできていたのではないかなと思います。

ーーこの結果をどう受け止めていますか

失点に関しては自分たちのミスの部分もありますし、そこは反省し・改善しなければいけないところですが、まだ初戦で残り8戦あるのでここで下を向かずに切り替えて、次にまたチーム全体で向かっていかなければならないと思います。

ーー次節の帝京平成大戦に向けて

インカレ出場に向けて連敗してはいけないと思いますし、勝ち点3をしっかり取ってもう一度自分たちがここから勢いを持って、残りの試合に向かっていけるように次節では絶対に勝ち点3を取りにいきたいと思います。

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