第26回関東女子サッカー2部リーググループB 第1節 vs武蔵丘短期大学
2020/11/19(木)14:30KO
関東リーグ開幕戦。慶大は試合開始早々、及川莉子(総1・常盤木学園)のゴールで幸先の良い立ち上がり。前半何度もチャンスを作るものの、追加点を上げることはできず。84分、相手のFKを押し込まれ失点。今季初勝利が目の前で消える結果となった。
【スコア】
慶應義塾大学1-1武蔵丘短期大学
【得点者】
1-0 2分 及川莉子 (慶応義塾大学)
1-1 84分 宍戸七海 (武蔵丘短期大学)
◇慶大出場選手
GK 野田明日香(総1・十文字) |
DF 佐藤幸恵(総4・十文字) |
DF 熊谷明奈(総4・十文字) |
DF 福岡愛実(環1・横須賀シーガルズ) |
DF 足立智佳(環4・大阪桐蔭)© |
MF 深澤菜月(総1・千葉東)→ 88分 秦野くるみ(総2・藤枝順心) |
MF 山本華乃(理4・横須賀シーガルズ) |
MF 中井里衣子(総3・作陽) |
MF高月彩香(環3・村田女子) |
MF及川莉子(総1・常盤木学園) |
FW 内藤孝穂(総4・常盤木学園) |
死闘を繰り広げた大学リーグが終わり、舞台は関東リーグへ移行。気持ちを一旦リセットし、今季初勝利を目指して再び武蔵丘短期大と相まみえた。大学リーグ全試合スタメン出場だったブラフ フェイ(文2・スフィーダ世田谷FCユース)が外れ、内藤孝穂(総4・常盤木学園)が1トップでスタメン入りを果たした。
開始早々の2分、高月彩香(環3・村田女子)からボールを受けた及川がドリブルでPA内まで上がると、右足で振り切ったシュートを相手GKが弾きボールはゴール右隅に吸い込まれ先制点。5分には、FKを山本華乃(理4・横須賀シーガルズ)が頭で合われるも枠外。慶大は両サイドへの展開からクロスでチャンスを演出するも追加点を奪うことができない。31分、山本からのパスに反応し裏に抜け出した及川が1対1。及川のシュートは相手GKにセーブされると、こぼれ球も決めることはできず。不用意なボールロストも少なく、前半を通して慶大は優位に試合を進め、スコアはそのまま動かなかったものの初めてリードを保ち前半を終えた。
後半に入ると慶大はゴール前のスペースへのロングフィードを多用するものの、前線の選手につながらずシュートを打てない。「相手のプレスに急ぎ過ぎてしまい、もう一個中盤でサイドを変えたりできれば」(伊藤監督)というところで試合をコントロールできず、試合の針が進んでいく。67分、ボールを奪った深澤菜月(総1・千葉東)がPA内左からグラウンダーのボールをゴール前に供給。相手GKが弾いたボールを及川と内藤が詰めるもゴールネットを揺らせず。武蔵丘短期大がボールを持つ時間が増え、試合の流れが相手に傾きかける中84分、絶好の位置でFKを迎えてしまうと相手キッカーが蹴ったボールはゴール前へ。これを飛び込んできた相手選手に身体を倒しながら押し込まれボールはゴール左に吸い込まれた。前半押し込みながら、追加点を挙げられずに失点。「こういう展開はよくあり得る話」(伊藤監督)と掴みかけていた白星が手から離れ、リーグ戦優勝へ暗雲が立ち込めた。
勝ち点3が目の前だった試合が終了間際にスルリと離れ、今季5度目のドロー。追加点が取れていれば展開が変わっていただけに、悔いの残る内容となった。試合後、「1点ではダメ」(伊藤監督)と語ったように今季慶大が複数得点を挙げた試合は0。次節は中2日で臨むハードスケジュールだが、格下相手に圧倒するサッカーを見せつけ必勝を誓う。
(記事:小林由和 写真:小林由和)
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以下、試合後のコメント(伊藤監督、及川選手)
伊藤洋平監督
ーー勝ち点3が目の前でした
本当に勝利が目前だったのですが、やはり後半は追加点が取れなかったですし、取るチャンスも多くは作れなかったので。こういうのはサッカーとしてよくあり得る話なので。追加点を取れなかったことを悔やむべきかなと思います。
ーー大学リーグ後、選手たちにどのような言葉を
もう一個の目標である早慶戦がまだあるので、一回気持ちもリセットして。ちょっと原理・原則だったりベースになる部分を中心にトレーニングしてきました。
ーー後半のパフォーマンスが低下する中で戦術としては
相手のプレスの位置も変わってきたとかもあったのですが、ちょっとペースをコントロールできなかったなと思いますね。相手のプレスが来たことに少し急ぎ過ぎてしまいました。もう一個中盤でサイドを変えたりとかできれば良かったのですが、その辺のゲームコントロールができなかったです。ハーフタイム中に指示したとはいえ、その通りになるとは限らないですし、そうなった時にどうするかというのは学生たち自身が考えていかないといけない部分があるのかなと思います。
ーー次節は中2日です
今流通経済大は大学リーグでは2部にいる相手なので絶対勝たないといけないと思いますし、やはり勝つには1点ではダメというのは少し反省として、次の試合に備えていきたいなと思います。
及川莉子(総1・常盤木学園)
ーー大学リーグから気持ちの切り替えは
リセットして、4年生の方たちが皆思い切ってプレーしていいよと言って下さったので、前半は特に楽しむ気持ちをたくさん持って挑むことができたかなと思います。
ーーミーティングで伊藤監督からどのような言葉を
ミスに対してネガティブになるよりも、良いプレーを褒めあって皆で良い雰囲気で。ミスに引っ張られないようなプレーで盛り上げていこうという話が出ていました。
ーー得点シーンを振り返って
思い切って振り切れたのが良かったと思います。
ーー次節に向けて
このチームで戦える試合も限られていますし、関東リーグも今年で最後になるみたいなので思い切ったプレーで点に絡むようなプレーでチームに貢献できるように頑張っていきたいです。