関東リーグ第10節。両チームとも決定機が生まれない中、32分山本献(商2・國學院久我山)のボレーシュートで先制。その後は桐蔭横浜大の攻撃が続いたものの、最後までゴールネットを揺らせなかった慶大がクリーンシートを達成し勝ち点3を獲得した。
2021/06/20(日)14:00ko @三ツ沢公園陸上競技場
【スコア】
慶應義塾大学 1ー0 桐蔭横浜大学
【得点者】
1-0 32分 山本献 (慶應義塾大学)
◇慶大出場選手
GK 村上健(政1・國學院久我山) |
DF 酒井綜一朗(政4・慶應) |
DF 谷本竜一(総4・FCトリプレッタユース) |
DF 小林誉貴(商4・清水東) →82分 飯塚亮貴(法4・慶應) |
MF 橋本健人(総4・横浜FCユース) |
MF 山本献(商2・國學院久我山) |
MF 山口紘生(商1・國學院久我山)→HT 田嶋凛太郎(総4・三菱養和SCユース) |
MF 新津裕也(文4・上田)→69分 川野太壱(政3・横浜FCユース) |
MF 小山内慎一郎(総4・青森山田) |
MF 齊藤滉(商3・FC町田ゼルビアユース)→HT 塩貝亮太(商2・暁星) |
FW 古川紘平(政3・学習院)→25分 宮本稜大(商3・國學院久我山) |
4月初旬に始まったリーグ戦も6月後半に差し掛かり、前期は残すところあと2試合。現在、残留争いをしている慶大にとって1試合1試合が非常に重要な意味を持つ。今節の相手は同じく下位に沈む桐蔭横浜大。自力のあるチームだけにこの試合をものにすれば、再び勢いに乗れるだろう。
開始直後は落ち着かない展開が続いたものの、桐蔭横浜大がボールを回し始めると持ち味である繋ぐサッカーを披露。細かいパスワークでゴールに迫る桐蔭横浜大に対し、慶大は最終ラインを中心に丁寧な対応を見せる。慶大としてはプレスやパスカットでカウンターに持ち込みたいところだったが、なかなか見せ場を作ることができない。19分、ハイプレスを仕掛けボールを奪い、左サイドの橋本健人(総4・横浜FCユース)に供給。橋本がクロスをあげ、古川紘平(政3・学習院)が合わせるもののゴールには結びつかなかった。両チームとも決定機が生まれない中32分、桐蔭横浜大のゴールキックを 谷本竜一(総4・FCトリプレッタユース)が頭で跳ね返すと、収めた新津裕也(文4・上田)が宮本稜大(商3・國學院久我山)に供給。ポストプレーから齊藤滉(商3・FC町田ゼルビアユース)に流し、齊藤が一気に中央を突破。そのこぼれ球を橋本が拾いクロスをあげると、山本が足を伸ばしながら合わせたシュートがゴール右隅に吸い込まれ先制点を挙げる。山本の見事なボレーシュートで前半を折り返した。
後半、桐蔭横浜大はワイドに展開しFW寺沼星文(3年・FCトリプレッタユース)をポスト役に置きながら得点を伺うスタイルに。64分、中央に入れたボールを寺沼が頭で落とすとワンタッチで放ったシュートはゴール枠外。69分、左サイドでボールを受けた橋本がア―リークロスをあげると塩貝亮太(商2・暁星)が合わせるも、相手GKの好セーブに阻まれ追加点とはならなかった。ここから慶大は我慢の時間帯が続く。74分、CKからのセカンドボールを右サイドに流されると、 あがったボールを村上健(政1・國學院久我山)が弾いたもののこぼれ球を寺沼がシュートを放つ。ゴールラインギリギリで酒井綜一朗(政4・慶應)が止め、失点を免れた。82分、早いパス回しから右サイドの宮寺優斗(4年・流通経済大柏)がカットイン。中に入れたボールを走りこんできた山田新(3年・川崎U-18)が合わせるも、村上が好セーブを見せ得点を許さなかった。最後まで集中力を切らさず、攻撃を凌ぎ切り3試合ぶりの勝利を収めた。
慶大は順大戦以来のクリーンシートを達成。慶大の強みがディフェンスであるだけに、今後も最終ラインを含めた守備陣の活躍に期待したい。次節は前期ラストゲーム。これまでの悔しさを全てぶつけて、歓声を沸き起こす。
(記事:小林由和 写真提供:慶應義塾體育會ソッカー部)
※当記事は緊急事態宣言発令を受け、オンライン中継を見て執筆しました。そのため監督及び選手へのインタビューは行っておりません。ご了承下さい。