【ラグビー】蹴球部マネージャー取材 〜グッズ製作・販売〜

ラグビー

連日の蹴球部の活動・活躍を裏で支えているのが蹴球部に12人在籍するマネージャーだ。慶大蹴球部マネージャーの非常に重要な仕事の一つに、「慶大ラグビーオリジナルグッズの製作」がある。今回はグッズの製作や、その上で必要な企業との話し合いなど、意外と知られていないマネージャーの奮闘を取材した。

今回紹介する水筒はこちらのサイトで受注販売されています。

https://daentei.raku-uru.jp/item-detail/1276587

 

 

マネージャーの仕事と聞いて思い浮かぶものはなんであろうか。ケガの応急処置、飲み物の用意、洗濯、掃除などが一般的であろう。どれもグラウンドに立って戦う選手たちにとって必要不可欠なサポートだ。慶應スポーツ新聞会に属する我々からすると、取材対応や選手への取り次ぎもマネージャーの仕事で、この記事を書く上でももちろん、常に取材陣はお世話になっている。

しかし、12人が在籍する慶大マネージャーは他にも重要な仕事を受け持っている。それが「オリジナルグッズの製作」だ。部員や蹴球部のロゴがプリントされたTシャツから、余剰のユニフォームを再利用して製作したマスコットまで、幅広い展開で蹴球部OBのみならず塾生・塾員からも幅広い支持を得ている。

昨年発売された蹴球部オリジナルマスコット

今年のマネージャーは「慶大蹴球部員が日常の練習で使える水筒を製作し、それを販売する」というプロジェクトを計画した。水筒など、個人で製作するものが困難なものについては当然、その製作を請け負う企業・団体との話し合いが必須となる。今回は水筒ブランド「HydroFlask」を展開するアルコインターナショナル株式会社の担当者とマネージャーの伊東杏菜、清水千里、端浄百夏の3名が、実際の色や使い方、販売方法などについて会議を行った。

企業から提示された案をもとに議論を深めていく

 

まず話し合われたのは、水筒のイメージを決める配色とロゴ、そしてサイズ。HydroFlaskのロゴはもちろんだが、オリジナルグッズということで慶應ラグビーのロゴ、そして慶應ブランドを表すペンマークも入ることになった。配色は、チームポロシャツの白黒両色は欠かせないという意見などもあり、色は白・灰・黒の3色となった。サイズは日本で人気の16オンス・18オンスか、アメリカで主に使われている大きめの32オンスなどが提示され、これをマネージャーが選択。選手用は32オンス、販売用は18オンスと決まった。

続いて生産数や料金の設定。今回製作するのは「部員にも普段の練習で使用でき、一般の方にも日常使いしていただける」ことを目的とした水筒。したがって、まず部員たちには無償で使用してもらう形をとることになった。一般向けの値段設定はあらかじめ企業側からの相場を提示してもらい、それに準ずる値段を設定した。販売数は全体数を決定した上で、色ごとに発注数を調整する形となった。

最後に設定したのは発売方法で、会場販売とオンライン販売の案が出た。さらにオンライン販売の上で会場で渡せないか?という意見も飛び出した。マネージャーが忙しい中で試合前に販売できるかどうかについて懐疑的な意見が出るなどし、参加者間で議論を深めた。結果として、水筒に関しては発注後に郵送の形をとることとなり、これで発売の準備が整った。

完成品となる水筒を持つ主将・今野勇久

 

今回の取材で制作過程をマネージャーとともにしたアルコインターナショナル株式会社の担当者は「今回の蹴球部とのコラボがきっかけで、さらに多くの体育会の方とコラボしていけたらとても嬉しい。いつでも声をかけて欲しい」と語った。オリジナルグッズと言うとどうしても野球やラグビーのような大きい部活のイメージが強いが、それを払拭し新たな試みにも積極的に取り組み協力してくれる企業の存在は、蹴球部にとっても、またほかの体育会運動部にとっても、成長を共にするパートナーということが出来るだろう。

マネージャーの努力が詰まったオリジナル水筒。是非手に取ってみてほしい。

マネージャー業の新たな1歩として始まった今回のグッズ制作企画。その成果の結晶ともなるこの蹴球部オリジナル水筒はすでに発売開始されている。マネージャーの奮闘が詰まった渾身のグッズを会場に持参し、試合で水分補給のお供にすれば、蹴球部と一緒に試合を戦っている気分にもなれるのではないだろうか。

(取材:東 九龍)

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