【ホッケー(男子)】主将・大島のハットトリックなど大量5得点で有終の美 1部残留を決め次世代へバトンタッチ/関東学生ホッケー秋季リーグ1部2部入れ替え戦 vs東大

男子ホッケー

慶大は関東1部秋季リーグ戦を7位で終えたため、2部秋季リーグ戦2位の東大と1部残留をかけた運命の入れ替え戦に臨んだ。第1Q5分、大島樹(経4・慶應)が幸先よく先制点を決める。続く7分にもサークル内で味方からパスを受けた大島が2点目を決めた。第2Qには2つのPSを獲得し、藤代茜利(経4・慶應)、小川隼弥(経3・慶應)がそれぞれ得点し、前半終了時点で大量4点のリードを奪う。後半も慶大の勢いは止まらず相手陣内でボールを保持し、第3Q13分にPSを獲得。これを大島がきっちりと決め5点目、大島はこの試合ハットトリックの活躍となった。慶大は、TEAM2022最終戦を勝利で終え見事1部残留、「関東リーグ優勝」の夢は次の世代へ託されることとなった。

 

 

令和4年関東学生ホッケー秋季リーグ1部2部入れ替え戦

 

 

12/4(日) 14:00試合開始 @日吉下田グラウンド

 

 

 

第1Q

第2Q

第3Q

第4Q

合計

慶大

東大

 

【得点者】

第1Q 5分 : 慶應大・大島樹(経4・慶應)

第1Q 7分 : 慶應大・大島樹(経4・慶應)

第2Q 5分 : 慶應大・藤代茜利(経4・慶應)

第2Q 11分 : 慶應大・小川隼弥(経3・慶應)

第3Q 13分 : 慶應大・大島樹(経4・慶應)

 

スタメン

GK 澁谷友輝(経3・慶應)

DF 福田洸輔(政4・慶應)、割石翔太(法4・慶應)小川隼弥(経3・慶應)、竹之内慧(経3・慶應志木)

MF 池田拓未(経4・慶應)、坂巻直都(経4・慶應)、藤代茜利(経4・慶應)

FW 大島樹(経4・慶應)、小林翼(経3・慶應志木)、齋木壮之介(経3・慶應)

 

慶大は1部秋季リーグ戦を7位で終えたため、2部リーグ2位の東大と1部残留をかけた運命の入れ替え戦に臨むこととなった。

運命の入れ替え戦に臨んだ

東大ボールで試合開始。試合序盤から慶大が主導権を握る。主に右サイドから割石翔太(法4・慶應)、藤代が攻撃を展開するものの、シュートでプレーを終えることができない。しかし5分、相手選手のファールを誘発し慶大がチャンスを作る。池田拓未(経4・慶應)の素早いリスタートからサークル内で待つ大島へとボールが渡る。大島は相手DF陣に囲まれながらもシュートを放つと、これがゴールネットを揺らし慶大が先制。さらに7分には、再び藤代が右サイドをドリブルで駆け上がりサークル内へ侵入し中へパスを送る。このパスをフリーで受けた大島がシュートを決め2点目。慶大が第1Qから2点のリード奪い、試合を優位に進める。

大島が先制点

藤代が右サイドからチャンスを演出

第1Qから2点のリード

第2Qも攻勢変わらず、慶大が攻め続ける。5分、慶大は相手のパスミスに乗じてチャンスを作ると、大島が相手GKに倒されPSを獲得。このPSを藤代がきっちりと決めリードを3点に広げる。その後は前田海(経2・慶應)など攻撃陣が再三サークル内に侵入するも、相手DF陣に阻まれ追加点を奪うことができない。第2Q中盤以降は互いに決定機が生まれず、試合が膠着状態となり始めるも11分、慶大がゴール前の混戦からPSを獲得。このPSを小川が冷静に決め4点目。慶大は前半終了時点で4―0と大量のリードを奪う。

藤代がPSから3点目

小川がPSから4点目

第3Q、慶大は左右のサイドを広く使って攻撃を展開する中で、池田が俊足を生かして右サイドを一気に駆け上がりチャンスを演出するも得点にはつながらなかった。11分、慶大はこの試合初のPCを獲得。福田洸輔(政4・慶應)が力強いフリックシュートを放つもわずかに枠外となり、追加点は生まれず。圧倒的に攻めるものの、なかなか得点が生まれない慶大。そろそろ追加点をというところで13分、PSを獲得。このPSを大島が決めきり、慶大は5点目を奪った。さらにこのゴールで大島はハットトリックとなりフィールド上では笑みを見せた。第3Qを5―0で終了し、試合は最終Qへ。

大島がハットトリック

第4Qも慶大が長い時間ボールを保持し、危なげなく試合を終わらせた。慶大は5-0の大勝で入れ替え戦を終え、見事1部残留を決めた。試合後のフィールド上で選手たちは安堵の表情を見せた。

1部残留を決めた

終始東大を圧倒し、大島のハットトリックなど大量5得点&完封で有終の美を飾った慶大。1部リーグ残留も決まり、選手たちも一安心といったところだろう。今年1年間、関東1部リーグを戦い抜き、「春季リーグ5位」「秋季リーグ7位」と満足のいく結果ではなかったかもしれないが、全力で最後まで走り抜けた。「関東リーグ優勝」という夢は叶わなかったが、この思いはしっかりと後輩たちへ受け継がれる。来年度、慶大男子ホッケー部の更なる飛躍に期待だ。

*サムネイル写真/慶應義塾體育會男子ホッケー部提供

(取材:金子拓登)

 

以下、コメント

FW大島樹(経4・慶應)選手

——今日の試合を振り返って

ほっとしていて、無事勝つことができて良かったです。

——自身のプレーを振り返って

味方が前線までつないでくれたので、それをしっかり決めることができて良かったです。

——どんな4年間でしたか?

コロナの影響を受けた年もありましたし、この1年に関して言えば、決して順風満帆だったとは言えないことも多くあった。でも最後は早慶戦から3連勝で終えられて「終わりよければ全てよし」じゃないですけど、最後に勝利をみんなで分かち合えたので良かったです。

——下級生たちはどんな後輩でしたか?

全員頼もしいですし、チーム一丸となって戦うというのが今年のチームの目標だったので、その中で上下関係が良い意味でなくて色々な意見を言い合える仲だったなと思っています。3年生は戦術に意見を出してくれる人も多くいたのでチームにとってすごい良かった部分だなと、良く支えてもらいました。

——後輩に向けて一言

今年の結果よりも必ず上を目指して日々練習に取り組んでもらいたいと思っています。

 

MF藤代茜利(経4・慶應)選手

——今日の試合を振り返って

絶対に負けちゃいけないというところもあったので、最初はみんなプレーが固くなるかなと思ったんですけど、意外と4年生中心にのびのびできていたので良かったのかなと思います。

——自身のプレーを振り返って

得点シーンに関しては後輩から譲ってもらったので、そこは後輩らしいなと感謝しています。他のプレーに関して言うと、自分は中盤でゲームメイクするのが仕事なので、そこは非常に上手くできたんじゃないかなと思います。

——どんな4年間でしたか?

思った通りにはいかなかったなと。特にこの1年は負けが続いちゃったので、もっと勝ちたかったなというのが本音でもあるんですけど、今日の試合を終えて満足しています。早慶戦も勝てたし、いい4年間でした。

——下級生たちはどんな後輩でしたか?

純粋にホッケーを楽しみたい人、明るい人たちが多いので、そういった意味で部内を明るくしてくれていたのは後輩中心だったのかなと思います。みんな元気で良い子たちです。

——後輩に一言

一番楽しいのは勝った瞬間だと思うので、勝ちにこだわって練習を楽しく、厳しさも持ちながら頑張ってほしいと思います。

 

DF小川隼弥(経3・慶應)選手

——今日の試合を振り返って

勝ててよかったというのが第一に思っていることです。点はもっといっぱい取れたらいいなと思うんですけど、勝ちという結果が一番大事だと思うので必要最低限のことはできたかなと思います。

——自身のプレーを振り返って

個人的にコンディションが良くなくて、今日の試合でも迷惑をかけたと思うんですけど、得点をするという形で結果を残せたので良かったです。

——4年生はどんな先輩方でしたか?

高校の時から一緒にやっていて、ホッケーにストイックな学年だったなと思っています。その面で、僕たちがサポートしなくちゃいけない部分がたくさんあったと思うんですけど、そこをやりきれていなかったら申し訳ないです。人としてもホッケープレーヤーとしても感謝しています。

——来年度はどんなチームにしていきたいか?

慶應は他の大学と比べて経験者が少ないので、チーム全体で戦うということが大前提。その上で個人の技術力やチームの組織力をあげていくということが勝利につながっていくと思う。それぞれみんなが同じ方向を向かってプレーできるように取り組んでいきたいです。

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