6月21日、春季大会最終戦となる帝京大戦が行われた。春季大会4連勝に加えて招待試合・練習試合でも明大と早大を退け、今季ここまで全勝としている帝京大に対し、慶大は粘り強いディフェンスで対抗。前半の終盤まで0-7のロースコアで推移する理想的な展開に持ち込む。しかし、後半の立ち上がりに迎えた好機を逸すると、時間の経過と共に点差を離され、0ー56でノーサイドを迎えた。アタックやスタミナの面に課題を残した一方、集中力の高いディフェンスを見せたこと、セットプレーで体格の大きい帝京大と対等に渡り合ったことは、春シーズンの成果の表れであり、大きな収穫となった。4月末から始まった春季大会に加え、招待試合など数多くの試合をこなした春シーズンは、この試合をもって一度区切りを迎えた。それでも、秋の対抗戦開幕、そしてその先に見据える「日本一」に向け、慶大蹴球部の「ALL IN」は続いていく。
2026年6月21日(日)第15回関東大学ラグビー春季交流大会Bグループ vs帝京大学 @慶大日吉グラウンド
●慶大 0{0-21,0-35}56 帝京大〇
第15回関東大学春季交流大会Bグループ 第9節 | ||||
慶應義塾大学 | 2026/06/21(日) | 帝京大学 | ||
前半 | 後半 |
| 前半 | 後半 |
0 | 0 | トライ(T) | 3 | 5 |
0 | 0 | コンバージョン(G) | 3 | 5 |
0 | 0 | ペナルティゴール(PG) | 0 | 0 |
0 | 0 | ドロップゴール(DG) | 0 | 0 |
0 | 0 | 計 | 21 | 35 |
0 | 合計 | 56 | ||
得点者 | 7分 青栁(T) 8分 上田(G) 38分 西村(T) 39分 上田(G) 43分 青栁(T) 43分 上田(G) 61分 遠藤(T) 62分 上田(G) 65分 高(T) 66分 上田(G) 73分 吉田(T) 74分 上田(G) 82分 荒木(T) 83分 大久保(G) 84分 吉田(T) 85分 大久保(G) | |||
慶應義塾大学 | ||||
先発 | ||||
# | 氏名 | 身長(cm)/体重(kg) | 学部学年 | 出身校 |
1 | 井吹 勇吾 | 175/101 | 環3 | 桐蔭学園 |
2 | 藤森 貴大 | 173/102 | 経4 | 慶應 |
3 | 中谷 太星 | 180/115 | 環3 | 東福岡 |
4 | 岡田 海世 | 186/97 | 環2 | 清真学園 |
5 | トーマス ニコラス パパス | 199/106 | 総2 | Anglican Church Grammar School |
6 | 恩田 優一郎 | 177/100 | 政4 | 慶應 |
7 | 茅 万希司 | 179/84 | 環2 | 慶應 |
8 | 中野 誠章 | 176/105 | 文3 | 桐蔭学園 |
9 | 森 航希 | 170/75 | 環4 | 桐蔭学園 |
10 | 脇 龍之介 | 171/83 | 商3 | 慶應 |
11 | 大澤 蒼生 | 178/80 | 理1 | 慶應志木 |
12 | 松田 怜大 | 174/86 | 環4 | 桐蔭学園 |
13 | 諸田 章彦 | 172/82 | 環3 | 桐蔭学園 |
14 | 草薙 拓海 | 176/88 | 政2 | 桐蔭学園 |
15 | 笠原 悠真 | 178/83 | 政4 | 慶應 |
リザーブ | ||||
16 | 李 知成 | 172/90 | 理1 | 慶應志木 |
17 | 山北 響己 | 178/108 | 経2 | 慶應志木 |
18 | 浦城 尚生 | 176/105 | 商3 | 慶應 |
19 | 髙橋 優太朗 | 181/97 | 商2 | 慶應 |
20 | 小川 和真 | 176/88 | 政2 | 茗溪学園 |
21 | 三善 遼 | 167/80 | 総1 | 東海大仰星 |
22 | 和田 健太郎 | 169/73 | 理3 | 清真学園 |
23 | 西機 大河 | 176/78 | 商2 | 流経大柏 |
24 | 加藤 光 | 182/95 | 法3 | 慶應志木 |
25 | 横山 卓哉 | 177/85 | 総2 | 報徳学園 |
26 | 小坂 莉央 | 174/78 | 環1 | Wellington College |
帝京大学 | ||||
先発 | ||||
# | 氏名 | 身長(cm)/体重(kg) | 学年 | 出身校 |
1 | 上野 凌大 | 181/112 | 3 | 大阪桐蔭 |
2 | 高 晃崇 | 183/105 | 3 | 大阪朝鮮 |
3 | 森山 飛翔 | 180/112 | 4 | 京都成章 |
4 | イリエサ ヘニビトゥ | 192/105 | 2 | 大分東明 |
5 | 鈴木 彪馬 | 182/103 | 4 | 御所実業 |
6 | 呉山 史桃 | 190/90 | 4 | 大阪桐蔭 |
7 | 甲斐 敬心 | 171/85 | 4 | 高鍋 |
8 | 喜久本 志 | 183/96 | 4 | コザ |
9 | 西村 颯二郎 | 167/67 | 3 | 東福岡 |
10 | 上田 倭楓 | 180/80 | 2 | 大阪桐蔭 |
11 | 石原 幹士 | 173/80 | 4 | 東福岡 |
12 | 福田 正武 | 169/76 | 3 | 國學院久我山 |
13 | 関口 流瑞 | 175/86 | 4 | 中部大春日丘 |
14 | 青栁 潤之介 | 177/83 | 4 | 國學院栃木 |
15 | 本橋 尭也 | 182/88 | 4 | 京都成章 |
リザーブ | ||||
16 | 螻川内 晴也 | 174/102 | 4 | 京都成章 |
17 | 遠藤 廉士 | 183/110 | 4 | 熊本工業 |
18 | 布引 大翔 | 180/110 | 4 | 大阪産業大附属 |
19 | 鈴木 仁大 | 180/100 | 3 | 大阪桐蔭 |
20 | 原黄 宗徹 | 184/94 | 2 | 甲南 |
21 | 荒木 奨陽 | 169/70 | 1 | 中部大春日丘 |
22 | 大久保 幸汰 | 176/80 | 2 | 御所実業 |
23 | 吉田 琉生 | 176/85 | 2 | 東海大仰星 |
24 | 齋藤 元天 | 172/86 | 4 | 東京農業大第二 |
25 | 上田 倭士 | 180/88 | 4 | 大阪桐蔭 |
26 | 金森 皇成 | 175/92 | 4 | 秋田工業 |
慶大はここまでの関東大学春季交流大会Bリーグを無敗で駆け抜けてきた。迎えた最終節の今試合、相手は同じくここまで全勝の強豪・帝京大。この試合は春季大会最終戦であると同時に優勝決定戦ともなった。天気予報では軒並み「雨」マークが並んでいたが、心配されていた雨も午前中には上がり、試合は晴れ渡る青空の下で行われた。会場の慶大日吉グラウンドには、試合開始の1時間近く前から多くのファンが詰めかけており、この試合にかける思いの強さが垣間見えた。
帝京大のキックオフから幕を開けた前半戦。序盤、慶大はキックやパスを織り交ぜながら攻撃を仕掛ける。前半2分、帝京大にゴールライン5m付近まで攻められるものの、森が鋭くタックルに入ると、さらに大澤と二人がかりで相手選手をタッチラインの外へと押し出し、九死に一生を得る。その後のラインアウトから陣地を回復し、ピンチをしのいだ。
4分、またも帝京大に自陣深くまで攻めこまれるも、中野が体を張ったプレーで相手のペナルティを誘う。

ハードワークを見せる中野
しかし7分、帝京大にわずかな守備の隙を突かれて突破を許し、先制トライを許してしまう。その後も帝京大に攻め込まれる展開が続くが、11分、諸田が出足の速いタックルで相手のスローフォワードを誘い、反撃に転ずる。
14分、スクラムでFWが一丸となって押し込み、ペナルティを獲得する。そのままタップキックで試合を再開させると、大澤がキレのあるステップで相手ディフェンスを翻弄する。

ステップで敵陣を切り裂く大澤(中央)
その後両者一歩も譲らぬ互角の展開が続いた中、試合の均衡が破れたのは22分。スクラムから素早くボールを展開していくと、大澤が帝京大の守備の隙間を縫うように走りこんでいく。その後も攻勢を強め、草薙がタッチライン際の際どいところを突破するなど、徐々にゴールラインに近づいていく。しかし、相手の低いタックルを受けてノックフォワードを犯してしまい、得点を奪いきることができない。

ハンドオフでタックルをかわす草薙
24分には、相手のキックをキャッチした松田が相手ディフェンスを切り裂いていく。脇は帝京大の選手にキックチャージをされるも、再び自分でボールをキャッチし、相手に試合の主導権を渡さない。29分、帝京大にディフェンスラインを突破され大きく前進を許すも、松田が横に突き刺さるようなタックルを繰り出し、チームのピンチを救う。

怪我から復帰した松田
32分には相手のパスミスを諸田が逃さずインターセプト。さらにディフェンスの裏をつくキックを繰り出し、見せ場を作る。そして34分、スクラムから森が素早くボールを持ち出し、帝京大の守備が整っていない中でグラウンドを駆け抜けていくが、相手の好守備に阻まれ、ここも得点には繋がらない。

ギャップを突いた森
36分、相手に巧みにディフェンスラインを突破されインゴールに迫られるが、駆け戻った脇が渾身のタックルを決め、帝京大に追加点を許さない。その後も堅い守備を見せた慶大だったが、38分に帝京大の速いパス回しと巧みなオフロードパスに屈し、追加点を献上する。43分には帝京大のロングキックが笠原の目前でイレギュラーバウンドし、アンラッキーな形で3トライ目を許して点差を広げられ、0-21で前半を終えることになった。
ハーフタイムが空けた44分、自陣スクラムからバックスへとボールを展開し、キックも織り交ぜながら敵陣へ侵入する。敵陣22m付近まで攻め込んだものの、ラックでのターンオーバーを許す。その後フォワードを中心に再びラックを形成するが、ここで激しいプレッシャーを受けてボールがこぼれ、相手ボールとなる。そのまま帝京大に自陣脱出を許し、得点機会を逃した。
51分、ハーフライン付近でマイボールスクラムを獲得すると、浦城、加藤光、和田を投入し流れを変えにかかる。

ディフェンスラインに向かっていく浦城

味方に指示を飛ばす加藤光
このスクラムでペナルティを獲得し、トライラインまで15mの地点でマイボールラインアウトの機会を得る。ラインアウトを成功させると、帝京のジャンピングアクロスにより再びペナルティを獲得。敵陣5mでのマイボールラインアウトという絶好機を迎えたが、このスローがノットストレートの判定となり、得点には結びつかなかった。
58分、自陣スクラムでは帝京の強いプレッシャーを受けるも、何とかボールを展開することに成功。草薙の力強いキャリーに脇がラッチし、大きく前進する。その後もテンポ良くボールを動かし、松田も好キャリーを見せる。最後は和田が相手ディフェンスをかわしてトライラインへ迫ったが、オブストラクションの判定を受け、惜しくもトライとはならなかった。

ギャップを突いてインゴールに迫る和田
その後、帝京大はクイックタップから素早く攻撃を再開し、外へボールを展開した後に好キックでエリアを獲得。自陣15m付近で帝京ボールラインアウトとなる。慶大はプレッシャーをかけてラインアウトミスを誘発したものの、こぼれ球を帝京大に確保されると、そのまま押し込まれる展開となる。トライライン目前で一度は食い止めたが、最後はフォワードの連続攻撃を受けてトライを許した。
その後もスクラムやモールで圧力を受けて追加点を許す。帝京大SO上田がコンバージョンキックを確実に成功させ、点差はさらに広がった。68分、和田の好キックにより帝京がボールをタッチへ出し、慶大がペナルティを獲得する。ここで脇に代わって横山が出場。敵陣15m付近でのラインアウトからモールを形成するが、ボールがこぼれてしまい、再び帝京大ボールとなる。

キック力も持ち味の和田(中央)
その後も苦しい時間帯が続く中、茅らが力強いキャリーで前進する場面も見られた。しかし、トライを取り切れないシーンが続くと、逆に狭い糸口から帝京大にトライを重ねられ、スコアは0-56となった。86分、相手陣内でのラインアウトからボールをつなぎ攻撃を継続するが、徐々に押し返される展開となる。最後はタッチラインへ押し出され、そのままノーサイドを迎えた。

スピードに乗って仕掛ける茅
関東大学春季大会を4連勝で迎えた慶大であったが、最終戦となった帝京大学戦は0-56で敗れ、4勝1敗の2位でこの大会を終えることとなった。前半は粘り強いディフェンスで相手の攻撃を食い止めたものの、後半に入るとスクラムやモールなどのセットプレーで徐々に圧力を受けて点差を離された。アタックでも、敵陣深くまで攻め込みながらもあと一歩得点に結びつけることができなかった。チャンスを確実に得点に結びつけた帝京大との決定力の差も、勝敗を分ける要因の一つとなった。

悔しい敗北となったが、春シーズンの収穫と日本一を目指す上での課題が明確になった一戦となった。春シーズンを通じて見せた、モールを軸とした力強いアタックと粘り強い伝統のディフェンスをさらに磨き上げるとともに、課題となるフィジカルやひとつひとつのプレーの精度を追求していくことが求められる。春季大会を4勝1敗で終えた慶應義塾體育會蹴球部。この帝京戦で得た収穫と課題を糧に、秋の対抗戦、そしてその先にある「日本一」へ向けて歩みを進める。
♢恩田優一郎(政4・慶應)

ーー今日の試合を振り返って
素直に負けたなと思いました。今日の試合は「Empty the tank」というテーマを掲げて、出し切ることを意識していました。前半は自分たちがやりたかった、こだわりたかったところを出せた中で、一瞬の隙を突かれて前半0-21となり、後半は走り負けてずるずるといってしまいました。
ーー前半、自陣のディフェンスで粘り強さを見せた要因
フォーカスとして「Secondman Race」を掲げていた中で、タックルの後の2人目が粘りを見せることが出来たと思います。また、春シーズン積み重ねてきたことを全て出そうという話もしていたので、そういう部分を出せた結果、良い粘りが出来たのではないかと思います。
ーー後半の立ち上がりには敵陣に迫る時間も続いたが、トライを取り切れなかった要因は
「ここを取れば流れに乗れる」というところの勝負勘がまだ養えていないのかと思います。自分たちが絶対に(トライを)取り切らないと流れを変えられないというところで取り切れなかった一方、帝京さんはその勘所をわかっていて、流れを持っていかれるようなトライを奪われてしまいました。そういう部分に差があると感じました。
ーー強力な帝京大FW陣と対戦した手応え
セットプレーのところは自信を持って、良いクオリティを出せたのではないかと思います。一方、フィールドプレーの部分では、帝京大のFW陣は体格が大きいだけでなく走れますし、接点のところで上からのしかかってくるような動きもあって、モメンタムを取られてしまいました。ジェネラルの部分では実力の差を感じました。
ーー個人として春シーズンを振り返って
最初は上手くいかないと感じた部分もありましたが、少しずつ自分自身も成長してきている感触はあります。ただ、日本一になるチームの日本一の主将になるには、努力も足りていませんし、成長のスピードも遅いと思うので、夏に向けて、個人としても成長スピードを上げていきたいと思います。
ーー秋に向けての抱負
着実に積み重なっているものもありますが、精度の部分がまだまだだなと感じています。同時に、その精度を磨いていくことがこの夏のテーマだと思っています。自分たちがやってきたことを信じて、秋シーズンを迎えられるようにしたいと思います。
♢笠原悠真(政4・慶應)

ーー今日の試合を振り返って
前半は我慢の時間が続きました。ディフェンスは頑張って我慢できていたので、後半自分たちのチャンスをしっかりものにしたらひっくり返そうという形でやっていました。春のターゲットの試合でもあったので、春に自分たちがやってきたことを全部出そうという感じで試合に臨んだのですけど、終わってみれば50点取られてしまって。デイフェンスは止められたとはいえ、もっともっと課題はたくさんあるなという感じです。
ーー攻撃面を振り返って
ディフェンスよりもアタックが課題かなと感じていて、敵陣に入れてはいるものの得点のビジョンがあまり見えなかったので、それは秋までに修正しないといけないなと思います。
ーーこの日の試合はスタメン復帰戦となったが、試合勘などに変化はあったか
久しぶりの試合というのもあって、さらに15番(フルバック)が久しぶりだったので、相手のタレントが揃っているBKに対して自分はどれだけできるかっていう所を常にチャレンジしようというのを決めて今日は頑張りました。
一一秋季対抗戦に向けて修正したいところは
大学ナンバーワンのディフェンスを慶應は目指していて、前半は(点を)取られながらも我慢できていたのですけど、後半は崩れてしまったので。スタミナのところを絶対秋までに修止しないといけないなというところ。
ーー具体的にどのような攻撃ビジョンを描いているか
ディフェンスを頑張る中でターンオーバーした直後のアタックとかはアンストラクチャーで崩れた状況になるので、そこは慶應が攻めたいところ。我慢してディフェンスでペナルティーを取って、敵陣でラインアウトを組んで強めのフォワードのモールで押し込んで、というビジョンをもっと持ちたいなと思います。
一一秋季対抗戦に向けて意気込み
16年間やってきたラグビーの最後の集大成になると思うので、夏、相当きつい練習が待っていると思うんですけど、それを乗り越えて秋も頑張って活躍できるようにしたいと思います!
♢茅万希司(環2・慶應)

ーー今日の試合を振り返って率直な感想を
前半はディフェンスで我慢していたんですけど、アタックで取りきるところが出来ずに自分たちの体力だけどんどん持っていかれてしまい、相手の一発などに繋がれて、やられてしまいました。
ーー強力な帝京のFWと対面して感じたことは
帝京はFWとBKがリンクしていて、きちんとオプションも立てていて、ただ当たって来るだけでなく裏に渡すのがとても上手く、それに何回も引っかかってしまいました。
ーーご自身のゲインも印象的な場面があったが、今日のご自身のパフォーマンスを振り返って
バックローはもっと動かないといけないと思いますが、タックル回数が少なかったのでそこをもっとやりにいくのと、アタックする機会が少なかったのでアタックの機会を増やしたいです。
ーーこの春の個人としての総括と秋に向けての抱負を
春は、法政戦などでは自分の得意な運動量とラインアウトのところでプレッシャーをかけれて上手くやれていましたが、まだまだプレーが甘いところや、取りきることができないところがあったので、秋はもっと精度を高め、アタックもディフェンスもどっちも強い慶應を目指して頑張りたいです。
♢草薙拓海(政2・桐蔭学園)

ーー今日の試合振り返って
今日はチームのテーマとして「出し切る」というところにフォーカスして、先手を取ってサポートやタックルに入る数を増やしていくことを意識しました。前半は良いところが出て、サポートにも入れたり、タックルで何度もピンチをかいくぐったりできたんですけど、後半になって運動量で相手の方が上回ってしまって点が開いたという結果に終わってしまいました。今後は体力面とスキル面を両方とも上げて、秋の対抗戦に向けて準備したいと思います。
ーー個人として今日の試合で良かった点
真っ直ぐキックを蹴って陣地を前に進めることができた場面が何回かありました。自分は普段あまりキックを蹴らない立場なんですけど、今日は田村優太郎(環3・茗溪学園)さんと小林祐貴(政2・慶應)が怪我と遠征でいなくて、キッカーがいないという中で、いつ場面が来てもいいように今週ずっとキックを準備していました。練習の成果が出て良かったと思います。
ーー個人として今日の試合で悪かった点
内側とコネクトしてディフェンスするところを外されて大きくゲインを許したり、ゲインされた後に自分の戻りが遅かったりと、まだ体力やコミュニケーションが足りていないので改善が必要です。アタックに関してはボールタッチが少なかったので、要求したり、自分(のサイド)ではない方のラインにも参加したりして、ボールをもらいに行くという意思をもっと出したいです。
ーーこの春全体を振り返って
自分はとにかくボールキャリーが強みなので、ボールタッチをどれだけ増やせるかということにフォーカスしました。形としては、スイングでボールをもらいに行くというところと、セットプレーから逆サイドに走って自分がもらうというところでトライを取れた場面が何個かあって良かったです。ただ、得点できる場面をもっと作るためにはまだ運動量が足りてないですし、貰った後の動きはさらに工夫が必要な部分があるので、夏合宿や今後の試合で修正していきたいと思います。
ーー今後に向けて
日本一を掲げる慶應としては、1試合1試合勝っていくことが重要です。早稲田、明治、帝京に春惨敗して、ここから巻き返すには普通の練習では足りないので、その3チームよりもハードな練習をして、相手を少しでも上回って秋に勝ちたいと思います。
ーーピンクのヘッドキャップをつけている理由
ピンクが元々好きで、小中学校の時にピンクのキャップでプレーしていました。ピンクのヘッドキャップを被っておけば、試合を振り返った時に自分の位置が見やすいし、観戦に来た自分の親にも自分のことを認識してもらえるので気に入っています。
♢大澤蒼生(理1・慶應志木)

ーー初スタメンへの意気込みは
まずは黒黄ジャージを着られることに、責任を持ってプレイすることを決めていました。今週のテーマが「Empty the Tank」、全部を出し切るといったものだったので、それを意識して試合に臨みました。
ーー強敵・帝京大との試合で意識したことは
僕はパスやキックなどのプレーよりも、ランが自分の強みだと決めていたので、ボールを持ったらまずは走るということを意識していました。
ーー入部して3ヶ月目。部内の環境はどうか
入る前は先輩たちが怖いかなと思っていたんですが、全然優しくて(笑)練習でも「ああキツイな」って(思う)時にも、先輩方が「まだ行けるぞ!」って声をかけてくれるので、すごくいい先輩だなと思ってます。同期もすごく良い奴が多くて。試合前もみんなが「がんばれ」って声をかけてくれて、自分もすごくやる気が出ますし、切磋琢磨して頑張れているなと思いますね。
ーー目標としている選手は
プレーとかではないんですが、志木高OBの朝夷康晴(平19卒)さんという方がいて。僕の高校時代の監督だった方なんですが、パッションがあって、性格とかも含めてああいう人になりたいなと思ってます。
ーー秋の対抗戦に向けて抱負を
僕は今日の試合からディフェンス面の課題とかハイパントキャッチなど沢山自分の課題を見つけられたので、修正して秋にまた頑張りたいと思います。
ーーこれからの4年間に向けて目標は
慶應は日本一を目指してやっているので、日本一を目指して頑張りたいと思います!
(取材/記事:浅井外熙、神谷直樹、佐久田真帆、島森沙奈美、髙木謙、髙山絵恋、中島冬奈、福田龍之介、山内悠暉)

