3月5日(土)薩摩おいどんカップ 福岡大戦 @平和リース球場
2月24日(金)より鹿児島県内で開催されている薩摩おいどんカップ。慶大はこの日8戦目を迎えた。この日は午前中に、市内で鹿児島マラソン2023が行われていたこともあり、活気の余韻が冷めやらぬなか試合は行われた。昨日2連勝を収めてこのまま勢い付けたい慶大は、九州の強豪、福大に攻守ともに攻めの姿勢を怠らずにプレーした。3回に斎藤來音(新環4・静岡)の適時打による先制点で勢いづくと古野幹(新理3・岸和田)と清原正吾(新商3・慶應)が続いた。5回には主将の廣瀬隆太(新商4・慶應)が前日に続き本塁打を放ち、6回には坪田太郎(新商2・慶應)の適時打で点差を5点にまで広げた。9回に1点返されるもそこからの得点は許さず、そのまま逃げ切った慶大は今大会3勝目を挙げた。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | |
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福大 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 |
慶大 | 0 | 0 | 3 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | X | 5 |
福大バッテリー:渡邉、盛國、金田、江口ー大野、西田
慶大バッテリー:森下、浮橋、荒井ー宮崎、善波
福大本塁打:なし
慶大本塁打:廣瀬(5回・渡邉)
◆慶大出場選手
打順 | 守備位置 | 名前(学部学年・出身校) | |
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1 | [7] | 橋本駿(経4・巣鴨) | |
8 | 吉川海斗(法4・慶應) | ||
2 | [9] | 栗林泰三(環4・桐蔭学園) | |
R9 | 日置南智(総3・岐阜) | ||
H | 小山春(政2・鎌倉学園) | ||
9 | 村上真一朗(文4・城北) | ||
3 | [6] | 水鳥遥貴(商3・慶應) | |
6 | 斎藤快太(商3・前橋) | ||
4 | [5] | 廣瀬隆太(商4・慶應) | |
5 | 今泉将(商2・慶應) | ||
5 | [4] | 齋藤來音(環4・静岡) | |
西澤元希(商3・慶應) | |||
6 | [8]7 | 古野幹(理3・岸和田) | |
7 | [3] | 清原正吾(商3・慶應) | |
8 | [2] | 宮崎恭輔(環4・國學院久我山) | |
2 | 善波力(商4・慶應) | ||
9 | [D] | 坪田大郎(商2・慶應) | |
RD | 佐藤駿(商3・慶應) | ||
HD | 佐藤一朗(商4・慶應) | ||
[P] | 森下祐樹(総4・米子東) | ||
浮橋幸太(総3・富岡西) | |||
荒井駿也(商2・慶應) |
慶大は序盤から森下祐樹(新総4・米子東)の好投が光った。走者を出しつつも、140km台の直球を武器に相手打線に得点を与えなかった。一方、野手陣は2死満塁などチャンスは作るものの、それを得点に生かせずにいた。好投を続ける森下を援護したい慶大打線は3回裏、死球によって出塁した栗林泰三(新環4・桐蔭)の代走・日置南智(新総3・岐阜)が盗塁を成功させチャンスを拡大させる。2死一、二塁となり、斎藤來が相手投手の直球に対し力負けせず、二遊間を抜ける中前適時打を放ち先制する。これによって勢い付いた慶大は、古野の二塁手後方に落ちる適時打、続く清原が変化球を上手く合わせて放った中前適時打によってさらに2点を加え、3ー0で3回の攻撃を終える。
4回無失点の先発森下に代わり、浮橋幸太(新総3・富岡西)がマウンドに上がると、5回表に慶大は四球と廣瀬の失策が重なりピンチを招く。しかし、慶大ナインは落ち着いており、仲間のミスをチームの皆でカバーする。浮橋の好フィールディングで併殺に持ち込むと、橋本駿(新経4・巣鴨)のファインプレーも飛び出し、無失点で危機を脱する。このまま流れを引き寄せたいところでの5回裏、廣瀬は相手投手の変化球の失投を見逃さなかった。守備での失策を帳消しにする2試合連続の左越本塁打を放ち1点を追加する。4点リードで前半戦を折り返し、相手投手の交代直後の6回裏には相手の内野陣の失策につけ込み、坪田の右前適時打でリードを5点に広げる。
8回より、浮橋に代わり登板した荒井駿哉(新商2・慶應)は、9回に相手の意地を見せつけられ1点を許してしまう。しかしここで気を引き締め直した慶大は、中盤までにつくった5点のリードを守りきり、5ー1で快勝し、今大会3勝目を挙げた。
今試合では練られつつあるチームワークの良さが垣間見えた。新チームとなりリーグ戦経験のある選手が多く引退してしまっているが、この短期間で確実に経験を積み上げていることがわかる。しかしこのおいどんカップはまだ負け越している戦績である。今後の慶大の勝利を勝ち取る姿に期待したい。
(記事:野上賢太郎、岡澤侑祐、写真:佐藤光、愛宕百華、長掛真依)