【野球】栗林が3本の長打と3打点の大活躍で快勝 立大との連勝記録は16に 立大②

野球戦評

5月14日(日)東京六大学野球春季リーグ戦 立大2回戦 @明治神宮野球場

曇り空の中迎えた立大2回戦目は、初回、先頭の吉川海斗(法4・慶應)の二塁打から始まり、4番の栗林泰三(環4・桐蔭学園)の右適時二塁打で幸先よく先制に成功する。3回には先発の谷村然(環4・桐光学園)が2点本塁打を浴びるが、直後の攻撃で宮崎恭輔(環4・國學院久我山)が2点適時打を放ち、逆転する。さらに4回には再び栗林の2点適時二塁打、8回には相手の暴投で計6得点とすると、慶大は逃げ切り、勝利を飾った。

 123456789
立大0020100003
慶大10220001X6

◆慶大出場選手

せn守備位置  
1[3]吉川海斗(法4・慶應)
2[5]本間颯太朗(総3・慶應)
3[4]廣瀬隆太(商4・慶應)
4[9]栗林泰三(環4・桐蔭学園)
5[7]斎藤來音(環4・静岡)
6[2]宮崎恭輔(環4・國學院久我山)
7[8]横地広太(政1・慶應)
8[6]斎藤快太(商3・前橋)
9[1]谷村然(環4・桐光学園)
H佐藤一朗(商4・慶應)
1荒井駿也(商2・慶應)
1森下祐樹(総4・米子東)

立大バッテリー:●沖、野口、小畠ー戸丸

慶大バッテリー:谷村、○荒井駿、森下ー宮崎

 

立大本塁打:菅谷2号2ラン(3回)

慶大本塁打:なし

前日は雨の中、不利な展開から引き分けに持ち込んだ慶大は、初回から攻撃を仕掛ける。先頭の吉川が、右翼フェンス直撃の二塁打で先制の好機を作る。廣瀬隆太(商4・慶應)が左安打を放ち1死一、三塁とすると、4番の栗林の右適時二塁打で、幸先よく先制に成功する。

あわや本塁打という一撃を放った吉川

しかし先発の谷村は3回表に1死三塁とすると、相手の2番・菅谷真之介(コミュ3・市船橋)に2点本塁打を浴び、逆転を許してしまう。追いかける展開となった慶大は直後の3回裏、廣瀬が死球、栗林がこの日2本目の長打となる三塁線を抜ける左二塁打で絶好のチャンスを作る。すると、1死二、三塁の場面で、宮崎が左適時打を放ち2点を返し、1点リードに持ち込む。

1打点の6番・宮崎

4回裏には、2死から本間颯太朗(総3・慶應)が右二塁打で出塁すると、前回試合で本塁打を放った廣瀬は敬遠が申告される。勝負を掛けられたこの日2安打の栗林は、立大の2番手・野口裕斗(コミュ4・東海大相模)の球を振り抜き右適時二塁打とし、2点を追加した。

5回表からは、慶大は2番手の荒井駿也(商2・慶應)が登板。2死満塁から捕逸で1点を返されるが、以降の6、7回は安定感のある投球で立大打線を寄せ付けない。8回からは、荒井が四球を出したところで森下祐樹(総4・米子東)がマウンドに上がる。自身の失策も絡み1死一、二塁とするが、後続を抑え、流れは渡さなかった。

3回0/3を自責0で切り抜けた2年の荒井駿

8回裏、投手陣の粘りに応えるようにこの回先頭の横地広太(商1・慶應)が四球をもぎ取る。その後進塁打で2死三塁とすると、相手の暴投で1点を追加し3点差とした。9回にもマウンドに上がった森下は、1死二塁とされながらも最後は意地の投球で立大打線を封じ込み、勝利を飾った。

慶大は初回からテンポよく点を取ると、その後も投手陣の粘りで相手に流れを完全に渡さず、立大との連勝記録を16に伸ばした。ここまでリーグ戦のチーム打率は2割1分1厘と低迷していたが、この日栗林が3安打を放ち、さらにそれが全て長打だったように、野手陣の調子も上がってきている。守備で荒さが目立つ分、クリーンナップを打つ廣瀬、栗林、齋藤來ら4年生を中心とした野手陣の奮起で、以降の試合でも打ち勝つ野球に期待したい。

◆選手コメント

栗林泰三(環4・桐蔭学園)

投手中心に全員で粘っていたのでなんとか打ててよかったです。
明日も勝って勝ち点とります。

打率.361とリーグ6位に浮上

森下祐樹(総4・米子東)

今日は母の日だったので、いいピッチングができて良かったです。
明日もいつでもいけるように準備していきます。

2回無失点の好投を見せた

 

(記事:北村可奈、写真:ウジョンハ

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