【野球】2戦連続となる逆転勝利! 優勝決定戦へ勢いをつける 春季フレッシュ立大戦

野球戦評

月19日(月)東京六大学野球春季フレッシュトーナメント 立大戦 @明治神宮野球場

優勝決定戦への切符をつかみたい慶大は、初回から立大打線に攻め込まれ、2点を失ってしまう。慶大は2回にすぐさま反撃開始。小堀政泰(商2・慶應)の適時打で1点を返す。しかし6回に犠飛でさらに1点を失い、2点を追いかける展開となる。救援陣の粘り強い投球に応えたい慶大打線は、7回裏に小堀の2試合連続となる本塁打と小山春(政2・鎌倉学園)の適時二塁打で逆転に成功。そのまま逃げ切り、優勝決定戦へ駒を進めた。

 

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立大2000010003
慶大01000030X4

◆慶大出場選手

打順守備位置  
1[4]二宮慎太朗(商2・慶應)
2[3]小山春(政2・鎌倉学園)
3[2]坪田大郎(商2・慶應)
4[5]今泉将(商2・慶應)
H5宮原慶太郎(商1・慶應)
5森本亜裕夢(商1・慶應)
5[7]真田壮之(経2・慶應)
H7佐貫碧生(商2・慶應)
6[6]宮澤豪太(文2・県立長野)
R6有馬孝太(政2・鎌倉学園)
7[8]権藤大(商2・慶應)
8[D]小堀政泰(商2・慶應)
9[9]小原大和(環1・花巻東)
H常松広太郎(政2・慶應湘南藤沢)
R9今津慶介(総1・旭川東)
[P]沖村要(商1・慶應)
荒井駿也(商2・慶應)
小川琳太郎(経2・小松)
田上遼平(商1・慶應湘南藤沢)

立大バッテリー:●大越、加門、永名ー大山

慶大バッテリー:沖村、荒井、◯小川琳、田上ー坪田

立大本塁打:なし

慶大本塁打:小堀2号ソロ(7回)

勝利すれば優勝決定戦へ進む権利を得られるこの試合は、慶大にとって絶対に落とせない一戦である。昨秋のフレッシュトーナメントは、コールド負けを含む6位という結果に終わってしまった慶大。その雪辱を晴らすという点でもこの試合での勝利は絶対条件となる。

慶大の先発、今季からの新戦力である1年生の沖村要(商1・慶應)は立ち上がりを立大打線に攻め込まれた。立大の1番打者、内山凛(心理2・國學院久我山)に3球目を右前へ運ばれると、続く中本隼太(法2・桐光学園)には一塁手と投手の間を抜ける絶妙なセーフティバントを決められる。遊撃手の宮澤豪太(文2・県立長野)が好守を見せるなどなんとか2死二、三塁まで漕ぎ着けるも、5番・丸山一喜(コミ1・大阪桐蔭)に左前2点適時打を浴びる。その裏、すぐに反撃したい慶大だったが、立大・中本の好守に阻まれるなど三者凡退に終わってしまう。

2回表を沖村が三者凡退に抑え、慶大に良い流れを作る。その裏、この流れに乗っていきたい慶大は2死から6番・宮澤が高めの直球を捉え左前へチーム初安打を放ち、反撃の狼煙を上げる。7番・権藤大(商2・慶應)は低めの変化球を見極め、四球で続く。2死一、二塁のチャンスで8番・小堀が左前適時打を放ち、1点を返し1−2とするがこの回の反撃は及ばなかった。

打者を抑え、ガッツポーズを見せる沖村

慶大の2番手、荒井駿也(商2・慶應)が6回に犠飛で1点を失い、3−1となりリードを2点に広げられる。一方、立大先発の大越怜(経済2・東筑)の前に中盤、慶大打線は沈黙する。

しかし7回表、慶大の3番手、小川琳が外野へ打球を飛ばさせない圧巻の投球で立大打線を圧倒し、その裏、慶大打線が小川の投球に応える。先頭打者は出せなかったものの、8番・小堀がカウント0−2から2試合連発となる本塁打を放ち、1点差に詰め寄る。このまま勢いに乗りたい慶大は、法大戦で適時打の常松広太郎(政2・慶應湘南藤沢)を代打に送り出す。起用に応え、常松が二塁打で出塁し、二宮慎太朗(商2・慶應)が四球で続くと、1死一、二塁から2番・小山が中堅手の頭上を超える2点適時二塁打を放ち4−3とし、勝ち越しに成功する。

小堀は2試合連続弾で絶好調だ

8回を両チーム無得点で終えると、9回表、慶大は最速150km/hを誇る1年生投手、田上遼平(商1・慶應湘南藤沢)が登板する。田上は立大打線を三者連続三振で寄せ付けず、圧巻の投球でこの試合を締め括った。

田上ら慶大には期待の若手が揃っている

この試合は、法大戦に続き逆転勝利となった。先制されても投手陣が粘り強い投球を続け、それに打線が終盤応えるという一つの形となっている。特に小川琳と田上の2人は2試合で自責点0の完璧な投球をしており、慶大救援陣を引っ張っている。明大との優勝決定戦が明日に控えているが、明大戦でも慶大のブルペン陣、終盤の打線爆発と、粘り強さに期待したい。

(写真:ウジョンハ、記事:大泉洋渡)

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