【ソッカー(男子)】早慶クラシコ直前特集第6弾! 学生コーチ&マネージャー ~慶大ソッカー部を陰で支える縁の下の力持ち~

ソッカー男子

7月7日、味の素フィールド西が丘にて第74回早慶サッカー定期戦(早慶クラシコ)が行われる。慶應スポーツでは早慶クラシコにあたり、計19人の選手に取材した。第6弾は慶大ソッカー部を陰から支える学生コーチ&マネージャー。常日頃、チームの戦術構築を考え、部員の良き相談相手となる学生コーチ、部員の心の拠り所となるマネージャー。慶大ソッカー部「縁の下の力持ち」に仕事の魅力、早慶戦の注目選手を伺った。

 

 

〈学生コーチ〉井上創太(政4・慶應)&〈グラウンドマネージャー〉笹龍平(経4・成蹊)

――なぜ学生コーチになったのか

井上:もともと中学生を教えていたんですけど、コーチという役職は大学4年間で終えることは分かっていたので大きい結果を残したい、大きい場所に関わりたいと思ったことが一点目です。もうひとつは慶應中等部からサッカーをしていて、10年間の最後は慶應サッカーの頂点のところで戦いたい、結果を出したいというところが理由かなと思います。

:3年生からコーチに転身したんですけど、選手を支えたり、組織の基盤を作ったりという部分で勝利に貢献したい、チームに貢献したいと思うようになったのがコーチになったきっかけです。

 

――ピッチ内でプレーするのではなく、ピッチ外からプレーを見ることで分かることは違いますか

:選手としてプレーするときは近くに気を配ることしかできなかったんですけど、外から組織を見ていると「この選手、今日は体重そうだな」「足痛そうだな」「調子よさそうだな」「悩んでそうだな」と幅広い視野で見られるようになったかな。景色的にも物理的にも広く見えるから選手の表情がよく見えるから、組織全体を見つつ、一人一人を見ることを意識して、かっこいい言葉を使うならマクロな視点で見られるようになりましたね。良い意味で一歩引けているのかなと思います。

選手から転身した笹

――仕事の魅力は

井上:もともと自分は戦術が好きでやっている部分があって、サッカーは合計22人がピッチの中で同時に動いていることが魅力だなと思っていてすごく複雑に感じるんですけど、その中でどう偶然性を排除して如何に思い描いていたプラン通りに選手たちを動かしていくか、戦術を構築していくことがコーチとしての魅力だと思います。あと一つは選手が勝った瞬間、自分がこのチームを支えているんだなと実感できる部分も魅力かなと思います。

:やりがいは一人一人の成長に携われるところにあるかなと。例えば見ていた2軍の選手が1軍で活躍して「笹さんのおかげです」って言ってくれた時とかは本当にうれしいですし、個人の成長に携われるところが魅力ですね。

井上は戦術構築を担当する

――早慶戦での活躍が期待されるイチ押しの選手は(理由とともに)

井上:田中雄大(商2・三菱養和SCユース)で。理由としては今シーズンの慶應の戦い方自体、田中が生きるサッカーになっているからで、強い相手にどれだけ対応できるかが鍵を握るので、その状況で活躍してくれるのは田中かなと。

:俺は塩貝亮太(商4・暁星)で。弟の陰に隠れていると思われがちだけど、プレーでは縦への推進力、ドリブルが武器で、メンタリティもしっかりしていて、チームを勝たせたいという強い思いを抱えている選手だから、そういう面でもチームを引っ張ってくれると信じています。もうひとつは去年も早慶戦に出ていて悔しい思いをしていると思うので、今年はやってくれるのかなと。

 

――最後の早慶戦、学生コーチとしての意気込みを教えてください

井上:強い相手というのは分かっていることだから、その相手に用意してきたことがどれだけできるか、練習から完成度を高めていきたいと思います。相手を研究して選手たちに情報を伝えることも役目だと思っているから、今の練習からチームを作っていきたいです。

:選手が120%の力を出せる環境を作ること。練習、道具、タイムスケジュールも担当しているのでその面で環境を整えて、アップであったり試合であったりで選手が輝ける環境を作ります。

 

――以上になります。ありがとうござました!

選手たちに寄り添う存在

 

 

 

〈マネージャー〉内野実咲(政4・慶應湘南)&風間隼(環4・都立駒場)梶山麗央(総4・東京女学館)&勝又航大(商4・清水東)&金瑞賢(文4・金浦外国語)&平山はな(総4・三鷹中等教育学校)

――まず他己紹介からお願いします。

風間:梶山は、主に新入生とか外部の方とのやり取りをしてくださっています。早慶戦では、配信とか中継みたいなところの仕事をやってくれています。

平山:風間は、早慶戦は主に当日企画関係をやってくれています。選手と兼任してやっているので、選手目線の意見とか感覚とかをいつも教えてくれて助かっています。

勝又:平山は早慶戦で、企画じゃなくて当日の運営周りをやってくれていて、自分と多分同じ仕事をしていると思うんですけど、自分は結構いろいろ忘れがちで、雑になりがちなので、その辺を全部拾ってくれていて非常にありがたいなと思っています。普段の仕事でもそういう存在で、頑張ってくれています。

:勝又です。選手として、キーパーとマネージャーの両方をやってくれているんですけど、両立がうまくできている人で仕事の面ですごい素晴らしい人です。

勝又:どんくらい仲良いの?どんくらい?(笑)

:仲は本当に悪くて。(笑) 仲はずっと悪くて、3年間、まあ4年間ずっと悪い感じです。

全員:(笑)

勝又:梶山を取り合っています。(笑)

:競争相手です。常に彼の仕事ができる姿を見ながら刺激をもらっているので、そういう面で競争相手です。早慶戦では、同じく当日の全てを見てくれているんですけど、チケットとか座席とかも結構やってくれて助かります。

内野:金です。基本的に早慶戦は、グッズ周りとか当日のエスコートキッズのところをやってくれています。日本に1人で来て、1人でいろいろ家事も含めて仕事とか全部両立しているのはすごいなと思うし、日本語もすごい上達しているとはいえ、もうちょっとソッカー部らしくない、もうちゃんとした日本語を教えておけばかったなというのはあります。(笑)

:悪口たくさん学んでます。(笑)

風間:内野さんなんですけれども、早慶戦は主に広報のところを担当してくれていて、慶應のソッカー部のアカウントもそうなんですけれど、早慶戦のアカウントがあるんですけれども、それのカッコいい画像とかは内野さんが結構作ってくれいて、アイデアをくれるセンスのいい人です。

 

風間

――ソッカー部のマネージャーになった理由は

風間:自分は、サッカーをやる以外の選択肢として、サッカーが大好きだったので、大学でサッカーに関われることって何だろうって思った時に、マネージャーとしてサポートしていくみたいな方を考えて、マネージャーになったというのが1番の理由です。

 

――高校まではサッカーをされてたんですか

風間:はい!ずっと高校までやっていて、ちょうど入部するタイミングで怪我とかもありまして、選手以外のっていうところを考えた時に、マネージャーという選択肢もあるかなと思って決めました。

 

平山

――どの部門でどのようなお仕事をされていますか

平山:選手と一緒の部門で、メインでやっているのは広報部門で主にSNSとかを動かしたりとかしています。

 

――マネージャーとして心がけていることはありますか

平山:マネージャーという立場で、勝利に貢献できたりすることはないんですけど、その分どうしたら選手たちが少しでも良い練習環境で、少しでも良いプレーができるように、ピッチ外でできることをなるべく選手目線に立ってやることを心がけています。

 

勝又

――選手との両立とも含めて大変だったこと

勝又:早慶戦の時とかは単純に寝る時間がないとか、早慶戦の次の日にフットサルの試合があったりして、そういう時は単純に体しんどいなーって時はあります。あとは早稲田とのミーティングが夜に入ったりすると、次の練習とかの前に寝れないなーっていうのがあるくらいで、きついのはそれくらいですかね。精神的にそんな重く捉えるタイプじゃないので、身体的にちょっとしんどいなっていう時があるくらいですかね。

 

――ソッカー部マネージャーの魅力は

:継続の主な理由が人を好きになったからということで、同期含めて部員たちが好きになったから継続するということがあって、他の大学だったり他の部だったりしたら会えない人たちに会えてよかったなと思います。部活動だからこそよく会うし、接することが多いので、関係性が深いかなと、それが魅力かなと思います。

 

内野

――早慶戦に向けて、マネージャーとしての思い

内野:昨年度は勝てなくて、一昨年は10年ぶりに勝てて、自分たちの代だからというのもあるんですけれど、同期が喜んでいる姿、ピッチ内外関わらず、勝って喜んでる姿を見れるのがやっぱマネージャーとして1番のやりがいだなと思うところはあるので、その状況を達成できるような環境作りというところを全力で行っていけたらなと思います。

 

――マネージャーの皆さんが注目する選手は

勝又:4年になって出るようになった人とかかな、GK・竹内秀太(商4・桐蔭学園)とか。

風間:秀太、祖父江圭悟(総4・滝)とかもかな。

勝又:秀太とか井上雄介(経4・慶應)とか上げたいよね。

内野:雄介とか山崎健翔(法4・桐蔭学園)とかね。

風間:健翔な。

 

――山崎健翔さんですか?

風間:はい。

勝又:健翔かー、主務だしね。

内野:あー健翔だな。

全員:健翔だね。

内野:主務と選手を兼任してる。

勝又:主務が仕事をすることは非常に多いので、主務はどっちかっていうと、主将がグラウンド内のリーダーで、主務はマネジメントとか裏側のリーダーみたいな立ち位置なので、それでかつ試合に出ているっていうのは本当にすごいことだなと心から思います。

 

――では、山崎健翔さんで!

全員:はい!

風間:まあ個人的には生年月日も一緒で。(笑)

全員:(笑)

風間:頑張って欲しいなと思います。

 

――以上になります。ありがとうございました!

選手たちの心の拠り所となる存在

(取材:金子拓登、長掛真依)

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