慶大は、9月9日(土)の開幕戦で立大と対峙する。立大相手には、現在引き分けを挟み17連勝中と相性は抜群だ。開幕初戦から勝利を飾り、チームに勢いを付けていきたいところだ。
昨シーズンは3位という結果に終わった慶大。メンバーはリーグ戦経験が少なく未知数な戦力ではあったが、2カード目の明大戦で肉薄すると3カード目の東大戦以降は勢いに乗り、立大、早大と3カード連続で勝ち点を挙げた。
その中で、今シーズン注目したいのは宮崎恭輔(環4・國學院久我山)だ。宮崎はこの夏、大学日本代表に選出され、その日本代表は日米野球で優勝。大学屈指の選手とともに、世界の頂点を味わってきた。
昨年秋から正捕手としてチームを牽引している宮崎。昨冬の日本代表候補合宿時から、全国の高レベルな投手の球を受けてきた。その経験が自信になったと本人も語っており、昨春のリーグ戦最終戦であるワセダとの対決では、エース外丸の初完投&初完封を巧みなリードでアシストした。
打撃においては、昨シーズンは55打数18安打10打点の成績を残しており、打率は.327を記録している。しかし持ち味である長打、特に本塁打に関しては昨年春のリーグ戦初打席での1本のみに留まっている。今シーズンは「打率.350、4本塁打」と本人も意気込んでおり、チームを救うここぞでの一本に注目したい。
対する立大は昨シーズンは5位に低迷。奮起をかけたこの秋のチームにおいては、主将の西川晋太郎(コミュ4・智辯和歌山)が強敵となるだろう。昨シーズンの慶立1回戦では5打席で長打を含む2安打、1四球を許した。実際に西川の打撃が起点となり、得点を献上している。二塁を守る守備も軽快で、攻守で手強い相手となることが予想される。
さらに、吉野蓮(コミュ2・仙台育英)にも警戒したい。昨シーズンまでは投手としてリーグ戦に出場していたが、高い打撃力を買われ、今シーズンは三塁手登録となった。投打”二刀流”の活躍に、敵ながらも注目したいところだ。
両校にとっての開幕戦。このカードで気持ちよく勝利し、リーグ戦優勝に向けた好発進としたい。
(記事:北村可奈)