9月10日(日)東京六大学野球秋季リーグ戦 立大2回戦 @明治神宮野球場
開幕戦はロースコアで進んだ試合展開で、1点のリードを2投手の継投で守り抜いた慶大。2戦目のこの日は、前日と打って変わって両校計28安打を記録する乱打戦となった。慶大は2回表、本間颯太朗(総3・慶應)の2点本塁打で先制に成功するも、先発の谷村然(環4・桐光学園)が相手打線に捕まり、4回には逆転を許す。しかし 6回に宮崎恭輔(環4・國學院久我山)と本間の本塁打で再び逆転に成功する。お互いに点の取り合いとなった中、9回に宮崎が相手を突き放すダメ押し本塁打を放ち、最終的には11-7で勝利。3時間を越えるゲームを制し、慶大は開幕2連勝で勝ち点1を獲得した。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | |
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慶大 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 3 | 3 | 11 |
立大 | 0 | 0 | 1 | 2 | 0 | 1 | 0 | 3 | X | 7 |
◆慶大出場選手
守備位置 | ||
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[3] | 吉川海斗(法4・慶應) | |
[4] | 廣瀬隆太(商4・慶應) | |
[7] | 斎藤來音(環4・静岡) | |
[9] | 栗林泰三(環4・桐蔭学園) | |
9 | 佐藤駿(商3・慶應) | |
[2] | 宮崎恭輔(環4・國學院久我山) | |
[8] | 水鳥遥貴(商3・慶應) | |
[5] | 本間颯太朗(総3・慶應) | |
[6] | 斎藤快太(商3・前橋) | |
[1] | 谷村然(環4・桐光学園) | |
1 | 森下祐樹(総4・米子東) | |
1 | 木暮瞬哉(法2・小山台) | |
H | 古野幹(理3・岸和田) | |
1 | 渡辺和大(商1・高松商業) | |
1 | 竹内丈(環1・桐蔭学園) |
慶大バッテリー:谷村、○森下、木暮、渡辺和、竹内ー宮崎
立大バッテリー:野口、塩野目、●渡部、佐山、小畠、沖、池田、三河ー戸丸、落合
慶大本塁打:本間1号2ラン(2回)、宮崎2号2ラン(6回)、本間2号ソロ(6回)、宮崎3号2ラン(9回)
立大本塁打:なし
試合開始直後から、灼熱の神宮球場は異様な空気に包まれた。初回、宮崎が放った右飛の捕球の際に、立大の田中祥都(コミュ3・仙台育英)と鈴木唯斗(コミュ2・東邦)が交錯。田中は立ち上がることができず、直後の攻撃では両者に代打を出され、不穏な試合の立ち上がりとなった。
その中で2回、水鳥遥貴(商3・慶應)が相手の失策で出塁すると、続く打者の本間がリーグ戦初となる本塁打を放ち、2点の先制に成功する。投げては、先発の谷村が2回まで5奪三振と好投を見せるが、3回と4回に連打を浴び、そのまま逆転を許してしまう。しかし、谷村に変わり森下祐樹(総4・米子東)がマウンドに上がると、後続を抑え味方の援護を待つ。
逆転し返したいところで相手投手の前にチャンスを作れず、もどかしい攻撃が続く慶大。しかし6回、栗林泰三(環4・桐蔭学園)が遊撃への内野安打で出塁すると、宮崎の今季2号となる2点本塁打、さらに本間の2者連続本塁打が飛び出し、5-3と再び試合をひっくり返した。
しかし直後の裏の攻撃で、立大打線の反撃と味方の失策で1点差とされる。2死一、二塁の場面で木暮瞬哉(法2・小山台)がリーグ戦初登板すると、齋藤大智(コミュ3・東北)を右飛に仕留める好投を披露した。7回からは渡辺和大(商1・高松商業)がリーグ戦初登板とすると、1死満塁のピンチを迎えながらも要所を締める投球で、新戦力が確かな実力を見せた。
1点リードの8回表、3年生野手陣が奮起する。1死から佐藤駿(商3・慶應)が右安打と盗塁で得点圏へ進むと、水鳥の中前適時打で1点を追加する。その後も本間の右前適時打や相手の失策、疑投でこの回一挙4点差に広げた。
しかし、その裏には渡辺が連打や犠飛で2点を失うと、変わって竹内丈(環1・桐光学園)がマウンドに上がる。1戦目に続きこの日も慶大は代打・平野太陽(コミュ3・春日)から適時打を浴び、再び1点差へと追い上げられてしまう。
8回裏までに慶大は、谷村、森下、木暮、渡辺、竹内の5人の継投で繋いだ。対する立大も8回までに6人の投手を注ぎ込むなど、両校にとって苦しい展開に。9回表で立大は前日に先発したエースの池田陽佑(コミュ4・智辯和歌山)を投入し、勝負をかけた。
1死から廣瀬隆太(商4・慶應)が四球をもぎ取ると、齋藤來音(環4・静岡)が放った右適時三塁打の間に廣瀬が好走塁を見せ、1点を追加する。さらに、宮崎が早くも今季3号の左翼への2点本塁打を記録。この一振りが勝負を決めると、最後は竹内が締め、最終的に11-7で慶大が勝利を飾った。
リーグ戦開幕から2連勝で勝ち点を獲得した慶大。対立大の成績を19連勝へと伸ばし、相性の良さを見せた。打っては宮崎と本間から2本ずつ出るなど勢いを感じる一方で、投手陣への不安が残った。春は東大戦で完封した2番手エース谷村が、まさか4回を持たずしての降板。森下ら救援陣を早い段階で注ぎ込まなければならず、苦しい展開となった。とはいえ、木暮や竹内、渡辺といった下級生投手もこのカードで経験を詰み、手応えを感じたはずだ。このような戦力を新たに加え、試合を重ねるにつれて投打における安定感が増すことが、優勝への必須条件となってくるだろう。
◆選手コメント
宮崎恭輔(環4・國學院久我山)
いい場面で打つことができ、勝ち点を取ることが出来て良かったです。
次戦も気を引き締めて頑張ります。
応援よろしくお願いします。
本間颯太朗(総3・慶應)
両チーム点の取り合いとなり苦しい試合でしたが、チーム一丸となって勝ち切ることができて良かったです。再来週の法政戦でも勝ち点が取れるように頑張ります!
(記事:北村可奈、写真:佐藤、工藤、大泉、岩切、加藤)