【庭球】下村・高木組が準優勝　西が学生大会で自身初３位／関東学生テニス選手権大会

１１月に行われた関東学生テニス選手権大会本戦、慶大勢は女子シングルスで西飛奈（環２・白鵬女子）が３位、男子ダブルスでは３年生ペアの下村亮太朗（法３・慶應）・高木翼（総３・関西）ペアが準優勝に輝く結果を残した。

２０２３年関東学生テニス選手権大会　本戦　準決勝

１１月１９日（日）＠日本大学テニスコート

♢女子シングルス試合結果♢

大学学生大会個人で自身初の準決勝進出となった西であったが、序盤から沼野菜海（亜細亜大）の前に劣勢に立たされる。最初のサービスゲームをラブゲームでブレークされると、その後もゲームを連取されてしまう。第１セットは２ゲームを取り返したものの、沼野の強烈なストロークの前にポイントを落とす。2ブレークダウンとなったこのセットは最後まで主導権を握ることができず２－６で落とす。

西飛奈

振り出しに戻したい第２セット、西は徐々にペースを取り戻し序盤でブレークに成功。２－０と優位になる。ロングラリーとなったポイントではスライスショットなどを織り交ぜながら相手のエラーを誘うプレーを見せた。このまま勢いに乗っていきたいところであったが、続くサービスゲームでは再び沼野のショットが冴え渡り、ブレークバックを許してしまう。その後のゲームでも決定力のあるストロークを武器にポイントを重ねる沼野を前にチャンスを掴むことができず、2-6でセットを落とし敗退となった。

大学生大会で初の３位

西にとっては決勝進出こそ叶わなかったものの、大学での自身最高成績となる3位に輝く大会となった。

♢男子ダブルス試合結果♢

早慶のカードとなった準決勝、手の内を知った両者の対決は大接近となった。
第1セットは藤田大地（早稲田大）のサービスから始まった。スピードのあるフラットサーブにキレのあるスライスサーブを織り交ぜ、好調具合を覗かせた。一方の慶大ペアも着実にキープを続ける。第5ゲームは相手のサービスに乱れが生まれ、ブレークチャンスを握るがこの局面では早大ペアが勝負強さを発揮し、決め切ることができなかった。試合はせめぎ合いが続く。アグレッシブなテニスをする両ペアでは短いポイントも多い中、高木と藤田のロングラリーも生まれた。均衡状態はその後も崩れず、タイブレークに突入。カウント６－６とタイブレークでもどちらに転ぶかわからない展開となったが、息のあったコンビネーションでポイントを奪った慶大ペアがこのセットを制した。

下村・高木組

第２セット第１ゲーム、ここまで好調の下村のサービスゲームであったが、早大ペアのブレークを許してしまう。すぐに追いつきたいところであったが、早大ペアの強烈なショットに苦しみ、序盤ではなかなかブレークすることができなかった。しかし迎えた第８ゲームにブレークバックに成功する。追いついた慶大ペアであったのだが、高木のサービスゲームの第１１ゲームではミスが重なり１５－４０とされてしまう。ただここではなんとか早大ペアの攻めをかわし切りキープに成功した。その後も両ペア譲ることなくこのセットもタイブレークに突入する。第１セットと同様に均衡した展開のタイブレークとなったが、中盤以降は慶大ペアが強気なプレーでポイントを重ねると見事に相手を振り切り、接戦をものにした。

マッチポイントを決めてハイタッチ

また、１１月２０日（月）に行われた決勝戦は中村元・山本律（筑波大）に６（４）ー７、３－６で敗れ、今大会は準優勝となった。

（取材：堀川　洸）

♢選手コメント♢

西飛奈選手

――大会を振り返って

自分らしさである粘り強さだったり、しっかり勝負どころで中に入ることだったり、得意なバックハンドなど、そういったところを大事な場面で出せたというのがこの大会では大きかったです。自分にとっては初めて学生大会でベスト４まで来られたので、この大会を自信にして次につなげていきたいと思います。

下村亮太朗選手・高木翼選手

――試合を振り返って

下村：シーソーゲームでお互いキープキープで緊張感があったんですけど、要所でしっかり２人でポイントを組み立てて、決めきるところができたのでそこが勝因かなと思います。タイブレークで勝負強さが試される場面でお互いが強気な選択をしたからこそ生まれた結果かなと思いました。

高木：自分は結構今日サーブの調子が悪くて、なかなかファーストサーブが入らないという状況だったのですけど、その中でもできること探して少しずつ積み重ねていって、最後は下村も言っていたように自分たちが強気でいけたのが良かったのかなと思います。