前節では3ー0と完封勝利を収めた慶大は流通経済大と対戦。来週から始まるリーグ後半戦に向けて、勢いづける1勝をなんとしても挙げたい戦いとなった。前半22分、相手に先制点を奪われ、流れを掴めないまま試合が進む。だが、その後も緩むことのない相手の攻撃に、慶大DF陣がしっかりと対応し、追加点を許さない。後半は、野村亜美(総2・十文字)のシュートが生まれるいい機会を作り出すも、相手GKの固い守備を前になかなか得点を奪えない。84分には自陣で相手にFKを与えてしまい、これがきっかけとなり、痛恨の追加点を与えてしまう。慶大は0ー2で前期最終戦を終えた。
2024/6/22(土)14:00キックオフ @慶應義塾大学下田グラウンド
【スコア】
慶應義塾大学0―2流通経済大学
【得点者】
22分 須賀知世(流通経済大学)
84分 オウンゴール(流通経済大学)
◇慶大出場選手
GK
中村美桜(理3・慶應湘南藤沢)
DF
坂口芹(総3・仙台大付属明成)→89分 守部葵(環3・十文字)
竹内あゆみ(看2・日ノ本学園)
岡田恭佳(環1・十文字)
米口和花(総1・十文字)
MF
岩瀬絢弥(商4・浦和第一女子)
佐藤凛(総2・常盤木学園)
野口初奈(環2・十文字)
田中紗莉(総1・日体大SMG横浜U18)→66分 岩田理子(総1・十文字)
FW
大橋桜子(商4・INAC東京レオンチーナ)→66分 小熊藤子(環3・スフィーダ世田谷ユース)
野村亜美(総2・十文字)
2024シーズン前期最終戦。後期に向けて勢い付けたい慶大は、流通経済大と対戦。試合序盤から慶大のペースでボールを回し、主導権を握る。しかし、前半22分、相手陣地にあったボールを一気に左サイドまで運ばれ、相手FWがそのままゴールに向かってシュート。ボールはゴールネットを揺らし、先制点を奪われる。その後も、果敢に相手陣地に攻め込み、CKを獲得する場面もあったが、なかなかゴールにはつながらず。逆転を試みる後半。慶大は序盤から流れを掴み得点の機会を待つ。後半開始40秒、ゴール左からDF坂口芹(総3・仙台大付属明成)がヘッドで押し込むが相手GKの正面を突く。その後、相手の攻撃に対してはDF陣が冷静に対応しチャンスを作らせない。
慶大は我慢の時間が続いていたが、51分、相手の緩いパスをすかさずMF 佐藤凜(総2・常盤木学園)が拾う。そのまま佐藤が相手DFの隙を狙ってゴール前の攻撃の要、FW野村亜未(総2・十文字)にパス。決定的なチャンスだと思われたが、野村のシュートは惜しくも相手DFにカットされる。ここで慶大はCK獲得に繋がり、さらなる得点のチャンスを迎える。MF野口初奈(環2・十文字)はゴール前へ正確なボールを蹴り込むも、タイミングを合わせることができない。そのこぼれ球を坂口がロングシュートで狙うが相手GKにうまく反応される。
慶大はそれでも左右のサイドを広く使い、素早いパス回しで粘り強く攻撃のタイミングを伺う。すると坂口が切り込み、左サイドのハーフウェーラインあたりからロングパス。しかし慶大FW陣へ届かず。このパスはゴールラインを割り、再びCK獲得で好機を迎える。惜しくも点には結びつかなかったが、DF米口和花(総1・十文字)やFW大橋桜子(商4・INAC東京レオンチーナ)が体を張ってボールに食らいつき、積極性を見せる。その後も米口や佐藤などを中心にチーム全体で相手にプレッシャーをかけ続ける。
78分、野村が相手選手に倒され、慶大はペナルティキックを獲得。しかし、キッカーの佐藤が放ったシュートはクロスバーを直撃しゴールネットを揺らすことはできない。意地を見せたい慶大は、勢いのあるパス回しで猛攻。DF岡田恭佳(環2・十文字)からのスルーパスを受けた野村がゴール前で体制を崩しながらシュートを試みるなど、1点を返そうと声をかけ合う選手たち。しかし83分、ペナルティから相手にFKを与えてしまう。キックから慶大選手の隙間にボールを押し込まれ、得点を許し0ー2。
87分、89分と相手のシュートをGK中村美桜(理3・慶應湘南藤沢)が立て続けにセーブ。これを筆頭に、慶大は相手に追加点を許さないプレーを続ける。試合終盤も、米口や途中出場のDF岩田理子(総1・十文字)らが左右サイドからロングシュートを放つなど多彩な攻撃力を見せる。最後まで相手陣地に攻め込むも相手に主導権を握られ、無得点のまま試合終了。
ここまで第9節を戦い切った慶大。2部リーグでの順位は勝点13で第4位。1部昇格を目指す慶大にとってリーグ3位以上は必須となる。来週はリーグ後期開幕戦が、ホームである下田グラウンドで行われる。後期を勢いづける白星をなんとしても掴み取って欲しい。
次節 6/29(土)第10節vs尚美学園大 16:00キックオフ @慶應義塾大学下田グラウンド
(取材:上村真子、島森沙奈美)