9月14日に開幕した、東京六大学秋季リーグ戦。立教大学と対戦した慶大は勝ち点を落とす悔しい展開となったが、応援席では様々なドラマが繰り広げられた。應援指導部員は、この3連戦をどう過ごしたのか。ケイスポでは3日間にわたって応援席に入り、取材を行った。
1回戦の模様はこちらからご覧ください!
【應援指導部】「合宿と夏の練習を通して初戦に想いを懸けてきた」六大学野球 開幕戦をリポート/秋季応援席特集 対立教大学1回戦 | KEIO SPORTS PRESS (keispo.org)
9月15日(日) 慶應義塾大学 ○5-1● 立教大学
~試合概要~
慶大は4回に先制点をあげると、5回には吉野太陽(法2・慶應)がリーグ戦初ホームランを放つなど4点を加点。投げては先発の広池浩成(経2・慶應)が7回1失点の好投を見せ、1勝1敗とした。
初戦を落とし、負けられない試合となった第2戦。初回、應援指導部員は壇上で、「誰かのためにがむしゃらに声を出せる慶應の応援席が大好きだ」と応援への意気込みを語った。
3回には、女性部員が『明日の「敬老の日」を私は「慶應の日」と勘違いしていた』とジョークを飛ばし、観客席を湧かせた。
この日は打撃陣は5得点、投手陣は3安打1失点とそれぞれ奮闘し、快勝。終始慶應ペースの試合となった。試合後、土橋代表は、「試合って流れがあるんだなぁ」と一言。第3戦へと望みをつなげた。
9月16日(月) 慶應義塾大学 ●0-1○ 立教大学
~試合概要~
両者無得点でむかえた6回、先発の渡辺和大(商2・高松商業)が1死二塁のピンチを招くと、投手を木暮瞬哉(法3・小山台)にスイッチ。右打者キラーの木暮を投入したが、北田峻都(3年)に適時打を浴びこれが決勝点となった。
この日は月曜日ながら祝日ということもあり、多くの観客が試合開始から熱心に応援に参加。應援指導部員も「大量得点でスリー慶應を歌うために頑張るぞ」と意気込んだ。しかし試合はそんな展開とは真逆の、緊迫した投手戦に。5回にはチア曲の「Shake」にちなみ「気持ちと体をShakeさせていこう」という前向きな声かけもあったが、先制を許す展開となった。
また、留学生として應援指導部の活動に参加していたKさんにとっては、この日が最後の神宮応援。試合中に観客にも伝えられ、「Kと私たちで勝ちましょう」と一言。Kさんは目を少し潤ませながらも、自らの責務に集中し大きな声で盛り上げに一役買っていた。
9回には壇上に上がった4年生のSさんから「私が入部した時は、外野で応援部だけで応援していた。大勢の観客と野球部と応援できて、本当に幸せである」という言葉が。コロナ時代の苦悩や無念を経験しているからこそ、この景色が当たり前ではないことを痛感するのだろう。
〜部員インタビュー〜
[4年生Tさん]
厳しい戦いが続くと思うのですが、勝ち点4でも勝率でなんとか優勝するために、このあとの明治戦から慶早戦まで8連勝するつもりで頑張っていきたいなと思います。
[代表土橋さん]
選手も応援席も停滞していて、彼らも流れをつかみ損ねたのではないかなと思うし、応援席もそこが課題となりました。でも逆に均衡した試合で流れを持っていかれることも無かったですし、負けは負けですが危なくなった時にすっと引き戻せたというのは強みかなと思います。もう一つ切り込むためには、部員も頑張るけれども、より大きくて力強い応援席を作るために、やはりもっと多くの方に来ていただきたいので、この記事を読んでいる方はぜひ明治戦に来ていただきたいです!
次戦は9月28日(土)の明治戦です。ぜひ応援席にお越しください!
(取材:岩切太志、林佑真、塩田隆貴、工藤佑太)