12月2日の定期演奏会をもって應援指導部での生活に終止符を打つ4年生たち。その4年生に憧れ、「みんなに会えて嬉しかった」と話してアメリカへと旅立った1人の部員がいた。小林輝安マグラスさん(キアンさん)。ケイスポでは帰国直前の9月中旬にインタビューを行い、彼の胸の内を聞いた。今回はインタビューの全編を公開する。
――應援指導部の在籍期間は
2024年3月から9月の7か月間です。
――入部しようと思ったきっかけは
(23年秋の)野球慶早戦を見て、かっこいいパフォーマンスに惹かれたというのが1番の理由です。あと、学生服を着てみたかったというのもありましたね。練習が厳しいということは知ってはいたんですけど、大変な練習を乗り越えることで今後の人生に磨きがかかるのではないかと思って入りました。
――目標としている人は
自分はみんなリスペクトしています!後輩も含め、チアリーディング部も吹奏楽団もみんな尊敬しています。大学4年間は普通なら気楽に過ごせる期間だと思うんですけど、自ら應援指導部に来て、辛いことをやってというのは本当にすごいことだと思います。もちろんきついことばかりではないですけど、やっぱり大変なことも多いので。
――應援指導部で活動していて良かったと思ったときは
感動する場面というのはいくつかあるんですけど、後輩が頑張っているところとか、先輩たちに励ましてもらったときとか、そういう時に應援指導部に入って良かったなと思いますね。
――1番大変だったことは
日々の練習ですね。いつも限界までみんな頑張るので(笑)。入った当初は辛くてしょうがなかったですけど、人間って自分が思ったよりも強くて。今となっては日本に来て、應援指導部に入れて良かったなと思っていますね。
――もし2月に戻ったとしても、もう一度應援指導部に入りたいと思うか
間違いなく入りたいですね。もちろん厳しいしきついんですけど、もう一度やり直せるならもっとうまくできただろうなと思うこともあって。入った当初は結構ポンコツで(笑)忘れ物も多かったりとか、準備してこなければいけないものを準備し忘れていたりとか。いろいろ迷惑をかけてしまった部分も多くあったので、もしやり直せるなら、そこをもっとちゃんとやりたいですね。
――部員にメッセージを送るなら
(應援指導部に)入っていなかったらみんなに会えてないですし、きついことはたくさんありましたけど、みんなに会えて嬉しかったです。
――特に伝えたいことは
「辞めんな!」ですね。辞めたら應援指導部のみんなとの一生の関係がなくなっちゃいますし、何よりも自分に対してのリスペクトが下がると思うので。正直言って一生後悔することになると思います。自分も辞めたいと思ったことは何度もあったんですけど、辞めた後のことを考えると辞めたくないって思いますし、長期の休みがあると「應援指導部(の活動)をやりたい!」って思うんですよね。
――應援指導部にはどんな人たちがいたか
アメリカに帰っても、こんなにいい仲間に会えるか分からないぐらいみんないい人たちでした。毎日一緒に辛い経験を乗り越えてきた仲間ですし、もう…本当にこれ以上ないと思います。一生の付き合いだと思います。
――アメリカに戻ってからも彼らと交流を続けたいか
もちろん続けたいです。自分はいつ(日本に)帰って来られるか分からないんですけど、ずっと関わりを持ち続けていたいですね。
――應援指導部に入りたいと思っている人たちに一言!
ここよりもサイコーな場所はないです。どんな人でも来て欲しいと思います。應援指導部に入るというのは一つの挑戦だと思いますし、それを乗り越えれば素晴らしい人間になれると思います。言葉で言い表すのは難しいんですけど…絶対に入った方がいいと思います。人生の最大のプラスになると思います。自分もこの経験をベースにして、いろいろと挑戦したいと思っています。
最後に「今でも分からないことが多いですし、日本語も難しいですし、辛いことや大変なことも多かったですが、振り返ってみれば幸せでした」と残してインタビューを終えたキアンさん。彼の姿は應援指導部に新たな風を吹き込み、代表の土橋祐太さんも「いい味を出してくれた」と評する。4年生の卒業が間近に迫った今、改めて彼の勇姿を思い出したい。
~定期演奏会のご案内~
日時:12月2日(月)17:30開演
場所:文京シビックホール 大ホール
(記事:工藤佑太 取材:岩切太志、塩田隆貴、大塚隆平)