【應援指導部】総勢142名の独壇場 苦楽を共にした仲間とここに立つ/第74回定期演奏会

應援指導部

4年生にとって最後のステージとなる、第74回定期演奏会が2日に行われた。部員総勢142名が集い、4部構成で行われた圧巻のステージ。上級生を頼り、同期で助け合い、下級生を信じて作りあげてきた最後の舞台は、感動と感謝の渦で満たされていた。

 

文京シビックホールで行われた定期演奏会。チケットは完売し、開演前から部員の登場を楽しみに待つ観客で埋め尽くされた。ステージは「ポップスステージ」「シンフォニックステージ」「チアリーディングステージ・ドリルステージ」「応援ステージ」の4部構成。「ポップスステージ」では「もののけ姫セレクション」などが演奏され、70人が所属する吹奏楽団が美しい音色を奏でた。

吹奏楽団の演奏

第2部の「シンフォニックステージ」開始前には、2年生2人と1年生5人が登場し幕間企画が行われた。1年生たちが印象に残った場面を発表したが、彼らからは「水球の慶早戦」や「稲穂祭」といった答えが。様々な体育会活動やイベントに参加する應援指導部らしさを感じる答えだった。

多くの競技で応援を作ってきた

第3部の「チアリーディングステージ」では、チアリーディング部の1年を振り返るMVが流れ、感動を呼ぶ映像に期待が高まった。そして登場した部員たちが圧巻のパフォーマンスを見せ、スローガンの「百華一束」を体現。なかでもラグビー、サッカー、ラクロスといった体育会各部の試合をイメージした衣装とパフォーマンスは、数多くの競技で輝きを見せる慶應スポーツを象徴する場面となった。

チアリーディング部のパフォーマンス

「ドリルステージ」では、新調したという衣装を身にまとった部員たちが一糸乱れぬ隊列を作り、均一の間隔で行き来するパフォーマンスを披露。11名のカラーガードは旗やライフルと呼ばれる小道具を持ち、音だけでなく目でも楽しめる演出が観客を虜にした。

ドリルステージの様子

第4部は「応援ステージ」。今年度のスローガンである「Be The One」は、應援指導部のみならず慶應義塾社中に向けたメッセージだといい、開始前には副代表の徐佳可さんから「一体となってステージを楽しんでほしい」と話があった。そして5旗の塾旗掲揚が行われると、「シリウス」「朱雀」「ダッシュケイオウ」といったおなじみの曲を含んだ「感謝感激雨嵐 ありがとうKEIOスペシャルメドレー」が演奏された。塾生注目ではステージ企画責任者を務めたTさんが感謝の想いをぶつけた。「この4年間、つらいことはたくさんあった。特に今年1年間、本当につらかった。悲しいこともつらいこともたくさんあった。悲しくてこの部を嫌になることもあった。でもどんな時でも、私に寄り添ってくれる同期、そして下級生の存在があった。このみんなでやってきたから乗り越えられた」

つらいことはたくさんあった

最後は観客が総立ちで「慶應讃歌」を歌唱。約3時間にわたるステージが閉じられた。しかしここで終わらない。観客からアンコールの声が飛ぶと再び幕が開き、代表の土橋祐太さんが「最後に、本当に最後にあの曲歌わないか」と声を上げた。そして『若き血』を熱唱し、終演を迎えた。

最後は『若き血』

4年間の集大成が詰まったステージ。言葉で表現するのは不可能なほど深く濃い時間を過ごした4年生は、後輩たちの憧れとして存在し続けた。部員1人1人が輝き、「Be The One」を体現した應援指導部。この1年を締めくくるにふさわしい、魂の演舞だった。

Be The One

〈あとがき〉

本年度、ケイスポでは應援指導部に関する記事を公式HPで34本、秋野球号の紙面で7本掲載しました。どれも弊会が時間をかけて作成したもので、応援の魅力を伝えようと動画の作成なども行いました。

結果として多くの方に読んで頂き、中には直接感想を伝えてくださる方もいてとても励みになりました。應援指導部の4年生は引退をむかえ、ケイスポとしてもこの記事をもって一区切りとなります。應援指導部員のみなさん、記事を読んでくださったみなさん、本当にありがとうございました。

慶應スポーツ新聞会 應援指導部担当

 工藤佑太

 

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いつも記事をお読みくださりありがとうございます。ケイスポでは應援指導部に関する様々な記事を公開してきました。そこで読者の皆さまからのご意見を頂きたく、アンケートにお答えくださると幸いです。ご意見・ご感想を今後の活動に活かしていきたいと考えています。どうぞよろしくお願い致します。

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(記事:工藤佑太 取材:塩田隆貴、林佑真)

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