「学生日本一」と「社会人クラブ日本一」の直接対決を以て「真の日本一」を決める、ラクロス全日本選手権大会A1。前半から副将・小川健(政4・慶應)らDF陣とG・浜地航太郎(経4・慶應)の好守が光り、社会人王者相手に0ー2のロースコアで後半へとつなぐ。すると第3Qには、AT・田代豪(商4・慶應NY)が慶大に待望の得点をもたらし、1ー2の1点差でラスト15分へ。田代の得点で勢いに乗る慶大だったが、第4Q立ち上がりで2失点。6分には、AT・池田朋史(商3・慶應)のビハインドシュートで相手Gの不意を突き2ー4とするが、追加点を挙げる前に試合終了のホイッスル。慶大は、2ー4でGrizzliesに敗戦。悔しくも「日本一」にはあと一歩届かず、チーム藤岡の戦いは幕を閉じた。この試合を以て、4年生は引退となった。
▽以下、8選手のインタビューをお届けします!最後までぜひご覧ください。
主将/AT・藤岡凜大選手(政4・慶應)
ーーこの日のために1年以上頑張ってこられました。今のお気持ちを教えてください
悔しいの一言に尽きますね。単純に自分たちの力が足りなかったというふうに思っています。
ーー試合内容を振り返っていかがですか
本当にDFとGがめちゃくちゃ頑張ってくれて、すごいゲームプランとしては良かったのですけれども、決めるべきところでOF が決められなかったということが日本一になれなかった一番の要因かなと思います。
ーーどのようなゲームプランを想定されていましたか
後半になってくると自力が出るので。なるべくロースコアのまま後半に突入して、そこで1点を争う試合ができたらなと思っていたので、そういう意味では良かったと思いますが勝ちきれなかったですね。
ーーラストシーズンを振り返っていかがですか
最後の最後で結果を残せなかったので、自分の努力が足りなかったかなと思います。
ーー最後に、後輩たちへメッセージをお願いします
本当に頼れる選手たちばかりなので何も心配していないですし、来年試合を観に行くのが楽しみだなと思っています。
AT/MF・落合優椰選手(政4・慶應)
ーーこの日のために1年以上頑張ってこられました。今のお気持ちを教えてください
勝ちたかったですね。ここまで来たら勝ちたかったっていうのが素直な感想です。
ーーどのような思いで戦われていましたか
もうどんな怪我をしてでも、どんなプレイをしてでも、最後に4年生としての責任を果たそうと思っていました。果敢にゴールに向かって攻めたんですけど、最終的には自分の実力が足りずシュートを止められ、そこから失点してしまったので、責任を感じています。ただ、やるべきことはやったと思うので悔いはないです。
ーー7年間のラクロス人生を振り返っていかがですか
出会えてよかったなと思います。 もちろんラクロスが上手くなることだけではなくて、人として成長させてくれる環境がラクロス部にあったので、出会えたことに感謝しています
ーー落合選手にとって同期の4年生はどのような存在ですか
「心の拠り所」ですね。嫌なことがあって気持ちが沈んでいる時も、同期とラクロスをしているときは忘れることができました。本当に感謝してます。
ーー最後に、後輩たちへメッセージをお願いします
すごく「粒ぞろい」というか、個の力がある人たちが揃っているので。それを誰かが組織化して、リーダーシップを発揮して上手く前に進めていけば、必ず結果はついてくると思います。今度は応援に行くので頑張ってほしいです。
AT・田代豪選手(商4・慶應NY)
ーーこの日のために1年以上頑張ってこられました。今のお気持ちを教えてください
社会人相手に厳しい展開になることは、もともと分かっていました。その中でロースコアゲームに持っていけたという点はすごく良かったのですが、結局2点差で負けてしまって悔しい気持ちでいっぱいです。
ーー社会人相手にプレーする中で、どのようなことを感じましたか
自分たちがチャレンジャーの立場で、社会人DFのプレッシャーも強く、Gもうまい中でのプレーだったので、かなり大きなプレッシャーを感じていました。
ーー1点目を決めた時のお気持ちを教えてください
「どうにかして1点目を取ろう」とずっと思っていたので得点できたことはすごく良かったのですが、すぐに切り替えて次のOFに行こうという気持ちでした。
ーー最後に後輩に向けてメッセージをお願いします
僕たちは全日優勝を掲げてここまでやってきましたが、結果的にはそれを達成できませんでした。後輩たちには、まずは全学で優勝して全日への切符をつかんで、来年こそ優勝してほしいです!
MF・石村嶺選手(経4・慶應)
ーー試合後の率直な感想を教えてください
2年前、僕たちは同じ決勝の舞台でFALCONSという社会人チームに、本当にコテンパンにやられてめちゃくちゃ悔しくて。(慶大が4ー12で敗戦)その時に「来年、再来年頑張ろう」って気持ちが芽生えました。今年は自分たちの代で絶対全日優勝するという思いで14ヶ月間頑張ってきましたが、結果としては届かなくて。自分のラクロス人生が“負け”で終わってしまったことはすごく悔しいです。それと同時に、2ー4と前回よりは点差が縮まっていて、ここまで惜しい試合ができたことは慶應ラクロスとしては満足のいく結果だと思っていますし、来年以降後輩が社会人を倒す未来が見えたというだけでも、すごく価値のある試合だったと思います。
ーー接戦で、緊迫した展開が続いていたかと思います。どのようなお気持ちでプレーされていましたか
僕は普段はOFとしてプレーしていたのですが、今日は主にDFでの出場でした。率直に言うと、すごくOFをやりたかったですね。OFで点が取れていなかったので、「自分が出たら何か変わるんじゃないか」とすごい思ってはいました。でも、自分が与えられた仕事がDFで、しっかり守ってOFに繋げることが自分の使命だと思っていたので。とにかく守備から攻撃に繋げることを意識していました。
ーー試合終了のホイッスルが鳴った瞬間の心境を教えていただけますか
やっぱり悔しかったですね。 ここまでやっても届かなかったという「社会人の壁」を感じましたし、「もっと何か出来たんじゃないか」とずっと考えていました。周りを見渡したら主将の藤岡凜大がやっぱり1番泣いていて、社会人を倒して彼を「真の日本一の主将」にさせてあげられなかったこともすごく悔しかったです。
ーーご自身のラクロス人生を振り返っていかがですか
2年前に負けてから今こうして成長を感じていますけど、やっぱり自分の競技人生を振り返ると「もっと何か出来たんじゃないか」という気持ちは大きいです。僕も(藤岡)凜大みたいにもっと周りに影響を与えられる選手になれたら、何か変わったのかもしれないと思いを巡らせています。
ーー最後に、後輩たちへメッセージをお願いします
最後に惜敗してしまったことは悔しいですけれど、これも自分たち4年生がチームを作り上げてきた成果のうちの1つでもあるので。後輩がそういった成果をしっかり引き継いで、紡いでいったら、慶應はいつか必ず社会人に勝てるチームになると思うので、本当に期待してます。
LMF・小川豪選手(商4・都立青山)
ーーこの日のために1年以上頑張ってこられました。今のお気持ちを教えてください
一言で表すと、悔しいです。前半からお互いなかなか点が入らないゲーム展開の中で勝ち切れなかったので、非常に悔しい思いでいっぱいです。
ーー試合を振り返っていかがですか
DFとしては、前半を2失点に抑えられたことは非常に良かったと思っています。ただ、クリアの部分でミスも多かったので、そこに関しては後半修正しようとチーム全体で話をして臨んでいました。
ーー「強い想い」を感じるプレーがたくさんありましたが、振り返っていただけますか
本当にラスト1試合というところで、4年生の意地ではないですけれど、全力で出し切れることをやろうという思いがプレーに繋がったと思っています。
ーーご自身のラクロス人生を振り返って、どのようなことを感じますか
本当にこのラクロスというスポーツに出会って、素晴らしい仲間と一緒に本気で競技をすることができて非常に幸せな気持ちでいっぱいです。
ーー最後に、後輩へメッセージをお願いします
僕たちの代では成し遂げることができなかった、この全日本選手権という舞台での勝利を目標に、3年生以下のみんなにはもっと練習して、もっと努力して、是非とも優勝してほしいと思っています。
G・浜地航太郎選手(経4・慶應)
ーーこの日のために1年以上頑張ってこられました。今のお気持ちを教えてください
本当に悔しいです。自分の100%を出した上で相手のGに勝てなかった、大嶋(省吾)さんならチームを勝たせていたんだろうという思いがあり、純粋に自分の実力が至らなかった点で悔しかったです。
ーー第3Qまで2点、合計でも4点に抑えました。どのようなことを考えてゴールを守っていましたか
OFがなかなか波に乗れていませんでしたが、点を取ってくれると信じてひたすら耐えようという心持ちでいました。
ーー試合終了が近づく中、どのようなお気持ちでプレーしていましたか
最大でも2点差で、射程圏内で勝てる可能性があったので、最後の最後まで諦めずにやれることをやろうという気持ちでした。
ーー浜地選手にとって「全日」はどのような舞台でしたか
6年前にラクロスを始めた時は、こんなに大きな舞台でできるとは思っていなかったです。ここまでやってきて、名誉ある舞台に立たせてもらったことはすごく嬉しいですし、感謝しています。
ーー最後に、後輩G・岩城敦大選手(法2・慶應)にメッセージをお願いします
俺たちが獲れなかった日本一を獲ってほしい。その一言です。(背番号の)「2番」も継いで、意志を継いで日本一をとってほしいです。
AT・池田朋史選手(商3・慶應)
ーー関東FINAL後のインタビューでは、「4年生のおかげで」という言葉もありました。どのような思いでこの試合に臨まれましたか
2年生に上がってから今までの2年間、ラクロス自体を教わってきて本当にお世話になってきたと思っているので、そういう人たちと日本一の景色を見たいなという思いで今日は臨みました。(関東FINALのインタビューはこちらから)
ーー社会人と戦ってみていかがでしたか
もちろん強くて敵わない部分もありましたけれど、確実に1年前に社会人と対戦した時よりは渡り合えていたかなと思いました。
ーー試合全体を振り返っていかがですか
DFが本当によく守ってくれて、FOも結構社会人と渡り合えていたので、OFが2点で抑えられたというところが本当に不甲斐なかったというか、そこで違いを生み出せなかったというところですかね。
ーー最後に4年生へのメッセージをお願いします!
口下手なので全然伝えられないですけれど、まじでお世話になったと思っていますし、こんなに人のことを尊敬したのは初めてというくらい4年生全体を尊敬していたので。まじでありがとうございます!
DF・増田友翔選手(経3・慶應)
ーー全日を戦い終えて、率直な感想を教えてください
目標としていた全日本選手権優勝を達成することができず、素直にとても悔しいです。
ーー試合内容を振り返って
DFとしては全体的に上手く耐えることができていたのかなと思います。ただ、中々流れを持ってくることが出来ずに4失点しまったことは反省しています。
ーー社会人と対戦するなかで、ご自身のプレーはいかがでしたか
スコア的には2点差ですが、自分自身は社会人との力の差を大きく感じました。特に自分はクリアの部分でパスミスをしてしまい、結果それが失点に繋がってしまったので、大きく反省しています。そういった、細かいプレーを大事にしないといけないなと思いました。
ーー今季はスタメンとしてたくさん活躍されていましたが、振り返っていかがですか
チームとして今シーズンは社会人コーチを新たに雇い、去年までとは違うDFにチャレンジしてきました。その中で自分はどのようにチームに貢献できるかを考え続けたシーズンでした。
ーー最後に4年生へのメッセージをお願いします!
今の4年生には特に去年と今年の2年間大変お世話になりました。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。来年必ず社会人にリベンジを果たし、全日本選手権優勝をします!
(記事・取材:長掛真依、取材:長沢美伸、竹腰環)