2025年度は61名もの新1年生が慶大野球部に合流。今回ケイスポでは、好評の昨年度に引き続きルーキーインタビューと題して、2月入部組の選手たちにインタビューしました!
第4弾は高校2年次に甲子園優勝メンバーとして日本一を経験、昨季慶大野球部4番の兄・清原正吾(令7卒・慶應)の想いを受け継ぎ、東京六大学野球の舞台での活躍を誓う清原勝児(商1・慶應)です!(このインタビューは3月8日に実施しました)

兄以上の活躍を誓う未来の”4番”がチームに合流
――まずは入部おめでとうございます!
ありがとうございます!
――今まで隣接した塾高に通われていたと思いますが、改めて日吉キャンパスの雰囲気は
塾高時代からずっと見てきたので、早く大学生になって日吉キャンパスでみんなと学びたいなって思っていました。
――商学部にした理由
友達が行ってたりといろんな理由があるんですけど、1番やりたいのは自分がやりたいところでやりたい学問があったので選びました。
――ひようら(日吉駅周辺の飲食店が集まる商店街)で行きつけの店
ベンダーキッチンっていうちょっと海外風のところと太楼っていう中華屋さん。エビチリよく食べてます(笑)。
――仲の良い先輩
新3年の吉野(太陽、法3・慶應)さんと、福井怜侑(新商3・三重)さん。吉野さんはもう高校時代から仲良くさせてもらっていて、福井怜侑さんは僕と顔が似ているということで(笑)。それでちょっと話して仲良くさせてもらっている感じです。
――2月入部22名、仲の良い同期は
2人いて、1人は加藤右悟(環1・慶應)。高校時代からずっと仲良く話しているっていう感じで、もう1人はFITで入った深松(風太、法1・桐蔭学園)くん。最近話してすごく仲良くなっています。僕ともう2人はまだ寮じゃないので、まだずっと一緒にいるわけではないんですけど、寮入ってから遊びたいなと思っています。
――すごいなと感じた先輩、同期は
被っちゃうんですけど、吉野さんは凄く練習もするし、野球の技術もすごいので尊敬しています。同期は、竹田(一遥、環1・聖光学院)ですかね。足も速いし、聖光学院から来たこともあって凄くうまいので、僕もしっかり追いつけるように、追い越せるように頑張りたいです。
――堀井哲也監督の印象
堀井監督とは練習の時に少し話させてもらって、「ここから4年間しっかり頑張ろう」って言ってもらえたので、堀井監督の下でしっかり野球がしたいです。
――入部してチームの印象
塾高から上がってくる人も多くて、先輩も多いので少し塾高に似た雰囲気もあるんですけど、塾高よりもしっかり自分がやらないといけない環境だな、っていう風には感じました。
――これから話してみたい慶大の選手は
2人いて、1人は今津(慶介、総3・旭川東)さん。入ってすぐ本当に明るくて面白い人だな、って思ったので話してみたいです。もう1人は寶田(裕椰、経3・三重)さん。兄(清原正吾、令7卒・慶應)が、ずっと「(寶田さんと)話した?」って聞いてくるので、話してみたいと思いました。
――野球以外の趣味、特技
趣味は、ドライブですかね。去年の夏ぐらいに取って徐々に少しずつ慣れてきているかなって感じですね。友達とも行ったり、家族と行ったりって感じです。
――MBTI
ESFJ(領事)。2回ぐらいやって確かどっちもそれだったので、多分そうです。
――ご自身の性格を自己分析して
自分の性格は、みんなと誰とも態度を変えずに、というかみんなと話せるのは自分の1つの長所かと思います。短所は興味がないことはとことん興味を持てないところかな、と。
――野球の話題に移ります。慶大での野球継続、決め手は
自分自身1年間ブランクというか、どこにも属さない時期があった中で、兄の活躍がすごく自分の支えというか、原動力になって。兄が慶大野球部で活躍してくれて、僕も活躍して慶大野球部に貢献したいっていう思いが芽生えて。それが決め手になりました。
――大学での野球継続をご家族に伝えた時、何か言葉は
「やるからにはトップ、一番上を目指して頑張れ」っていう風に言ってもらいました。
――以前ケイスポのインタビューで兄・正吾選手が「昨秋の早慶1戦目で打ったホームランボールを勝児選手に渡した」
実際にその試合を生で見ていたんですけど、(兄からホームランボールを)もらって、「お前も頑張れよ」っていう風に言ってもらえて。それを今も大切に保管して、試合行く時や練習行く時にしっかり見て頑張ろうっていう気持ちにさせてもらっています。
――勝児選手から見た兄・正吾選手はどのような方か
そうですね、野球選手としては凄く自分の動画とか分析したり、野球に熱心で。自分から見て、凄く頼りがいのある選手だと思います。野球選手じゃなくて兄として見たときは、凄く相談も乗ってくれるし、凄く優しいので。”自慢の兄”っていう表現が1番当てはまると思います。
――高校時代の話題に移りますが、2023春、センバツ初戦・仙台育英戦では「5番・サード」で先発出場し初打席初安打も、チームは敗戦。改めてその試合を振り返ると
初めての甲子園で試合も初めてで凄く緊張はしていたんですけど、いい意味で少し緊張していて、すごい楽しい、ワクワクした感情だったので、打った瞬間とか打席はあんまり覚えていないんですけど、ヒット打って二塁まで行った時の景色はすごいいいもので、応援席みんなで喜んでくれて、ベンチのみんなも喜んでくれてっていうところが1番嬉しかったです。
――甲子園での慶應の応援というのは
本当に想像しているよりも何倍もすごくて。対戦相手の人とも話したんですけど、「慶應の応援は本当に違う。すごいプレッシャーがかかる」って言ってもらえていたので、優勝には必要不可欠な要素なのかなと思いました。
――2023夏は甲子園優勝、チームは107年ぶりに日本一を達成。改めてその軌跡を個人として、チームとして振り返ると
春に仙台育英に負けて、このままじゃ優勝できないっていう風にチーム全体の認識も上がって、そこから毎日毎日1日を無駄にせずにやってきて。確か、夏最後の練習試合が仙台育英さんとで、そこでも確か負けて、そこから県予選入ったんですけど、しっかり立て直してチームとしても相乗効果というか、みんなが打って守ってその調子も上がってきてというところで、県予選優勝できて。個人的にはそこまで活躍できてなくて。(県予選)決勝でも三振してすごく悔しかったです。それでもみんなに甲子園連れていってもらったので、もう1回気合い入れて頑張ろうってところで、みんな気持ちは一緒で。夏の甲子園入って、そこからは、甲子園終わった後に話したんですけど、正直あんまり負ける気もしてないというか。全然負ける気もしないまま広陵にタイブレークで勝って、そこで優勝が見えてきたと自分も、みんなも感じていて。そこから沖縄尚学、土浦日大に勝って、決勝・仙台育英というところでみんなもう1回ギアが上がって、最高の気持ちになったので、そこで優勝できたというのもあるんですけど、1番の要因は森林さん。監督を信じていたというのが1番大きい要因かなと思います。個人的にはフォアボールは一応選んだんですけど、ヒットを打てなくて凄く悔しい部分もあったので、それも1つ、大学で野球を続ける選択に影響したと思います。
――改めて高校野球での経験は清原選手にとって
最初の頃は慣れなくて大変で、すごくきつかったんですけど、自分の代になって少しずつ試合に出始めるようになって、そこが1番自分が成長した部分です。メディア対応もそうですし、自分の「清原」っていう名前で野球をやる以上、その覚悟が高1、高2ぐらいまではそこまで強く芽生えていなかったんですけど、試合に出るようになって、メディアさんにも取材してもらえるようになってどんどん芽生え始めて、そこで人間としても野球人としても成長できたかな、って思う3年間でした。
――2月26日・武蔵大とのOP戦では合流後初本塁打。木製バットの適応に関して現在の感触は
昨年の1年間すっと木製で練習してきたので、良い感覚で打てています。
――チームでどんな選手になりたいですか
いち早くリーグ戦に出て、チームに貢献して、自分がいたから優勝できた、とか自分がいないと優勝できないという風に思わせるような選手になりたいです。
――アピールポイントは
まず打撃っていうところでチャンスに強い。自分としては、チャンスで1本出せる打撃が長所として確率良く高めていきたいっていうところであります。
――対戦したい他大の選手は
3人いて、1人は明治の湯田(統真、政経2・仙台育英)くん。春に僕がタイブレークで三振したピッチャーも湯田くんなので、そこは大学に入っても対戦したいなと思います。2人目が、同じ明治の中村海斗くん(営2・明大中野)。中学の野球チームが同じだったんですけど、中学の時にも凄いピッチャーだったので。3人目が仙台育英から早稲田の髙橋(煌稀、スポ2・仙台育英)くん。同様ですけど、自分が打ててないので。大学でしっかり打ちたいなと思います。
――大学野球における目標
そうですね、大学4年間で野球のレベルを上げて、リーグ戦で少しでも多く優勝したいっていうのが目標です。
――最後にケイスポ読者に向けてメッセージを
ケイスポの読者さんたちに少しでも多く活躍してる姿を見せれるように頑張りたいと思います!
(取材、記事:加藤由衣)