野球早慶戦前最後となる早慶合同デモンストレーションが、29日に早稲田キャンパスで行われた。日吉、三田での合同デモンストレーションを終え、敵地で迎えた今回の合同デモンストレーション。明大でも法大でもない、早大のライバルは慶大なのである。そんな燃え上がる情熱を敵地・早稲田で爆発させた。
日吉、三田での合同デモンストレーションを終え、最後に迎えたのは敵地・早稲田大学での合同デモンストレーション。慶大とはまた異なった雰囲気での合同デモに、まだ早慶戦の盛り上がりを知らない1年生らしき学生から往年の応援団ファンまで多くの観客が大隈講堂の前に集った。
早大のチア曲『ワタリドリ』で合同デモが始まると、「ボンボン慶應生のパパやママでも買ってあげられないのが早慶戦の勝利だ」という言葉とともに、『紺碧の空』が演奏される。
こちらも負けじと『若き血』で応戦。塾生注目では早大への愛が大きすぎるあまり、逆張りで慶大に入学した男という紹介のもと、枝廣代表が登場。「最近早稲田は明治をライバルだと思ってないか?早稲田のライバルはやっぱり慶應だろ」と早大への情熱的な愛を早大サイドにぶつける。
その後は両校お馴染みの応援メドレーを演奏。白熱した合同デモに多くの学生が油そばへ急ぐ足を緩めていた。内野応援席が完売するなど、慶大の優勝はなくとも依然として注目度は高い今回の早慶戦。最高の宿敵だからこそ、負けるわけにはいかないのだ。
デモ後のインタビューでは「敵地に乗り込んだからこそ、打倒早稲田の思いを早大生に伝えられたと思います」と語った枝廣代表。打倒早稲田こそ慶應義塾。『若き血』を歌う姿が目に浮かぶ。
(取材、記事:塩田隆貴)