【ソッカー(男子)】終始慶大らしい戦いぶりを見せるも セットプレーからの一発に泣き敗戦/関東リーグ第11節 VS日本体育大学

ソッカー男子

前節は3試合連続の後半アディショナルタイムでの得点となる三浦大其(経2・慶應)の劇的同点弾で引き分けに持ち込み、3試合負けなしと驚異の粘り強さを武器に復調の兆しを見せている慶大。前半戦折り返しとなる今節は、慶大と同じ昇格組ながらここまで6勝を挙げ2位を走る日体大のホームに乗り込んでの一戦となった。キックオフからマンツーマン気味の守備を敷く日体大のハイプレスに苦戦するも、永澤昂大(政4・國學院久我山)と藤平一寿(法4・桐蔭学園)の両サイドバックを起点にゴールへ迫る機会を増やしていく。後半に入ってからも齋藤真之介(経4・桜修館/FC町田ゼルビアユース)が抜け出してシュートを放つなど攻勢を強める慶大だったが、79分、再三決定機を作られていたセットプレーからヘディングで合わせられ先制を許す。慶大の十八番となりつつあった後半アディショナルタイムの攻撃、洪潤紀(政2・國學院久我山)に決定機が訪れるもGKの好セーブに阻まれ得点ならず。前期最終節はセットプレーの失点に泣き0−1で敗戦、負けなしは3でストップすることとなった。

 

2025/6/7(土)11:00キックオフ@日本体育大学 横浜・健志台キャンパスグラウンド

 

【スコア】

慶應義塾大学0ー1日本体育大学

 

【得点者】

79分 日体大 勝田大晴(米陀大洋)

 

【慶大出場選手】

ポジション

背番号 選手名(学部学年・出身高校)

GK

1 洪潤太(政4・東京朝鮮中高級学校/三菱養和SCユース)

DF

2 三浦成貴(商3・浜松開誠館)

 

4 斎藤大雅(文3・立命館宇治/京都サンガF.C.U-18)

 

6 永澤昂大(政4・國學院久我山)

 

16 藤平一寿(法4・桐蔭学園)

MF

7 齋藤真之介(経4・桜修館/FC町田ゼルビアユース)

 

8 田中雄大(商4・成城学園/三菱養和SCユース)

 

18 石田航大(政3・慶應/ブリオベッカ浦安U-18)

 

→ 80分 15 洪潤紀(政2・國學院久我山)

 

17 辻野悠河(商4・暁星国際)

 

→ 54分 10 角田惠風(商4・慶應/横浜F・マリノスユース)

 

19 朔浩太朗(理3・学習院高等科)

 

→ 63分 13 三浦大其(経2・慶應)

FW

11 立石宗悟 (法4・桐蔭学園)

 

3試合連続となる後半アディショナルタイムの劇的弾で3戦負けなしとした前節からの先発の変更は2人。五十嵐宥哉(商4・清水東)に代わって三浦成貴(商3・浜松開誠館)が、ベンチスタートとなった角田惠風(商4・慶應/横浜F・マリノスユース)に代わって辻野悠河(商4・暁星国際)が起用された。

角田に代えてスタメンの辻野

試合開始早々は相手のマンツーマンでのプレッシングの圧からパスが繋がらないシーンがあるなど前進に苦慮した慶大だったが、6分、永澤昂大(政4・國學院久我山)のミドルシュートが相手に当たってCKを獲得すると、ショートコーナーから田中雄大(商4・成城学園/三菱養和SCユース)が上げたクロスを朔浩太朗(理3・学習院高等科)が頭で合わせゴールを脅かす。さらに直後の8分にも左サイドをオーバーラップした永澤がボックス内へ折り返しを送るなど、左サイドを起点に攻めていった。

朔がゴールに迫る

相手の強いプレッシャーに対しても、GKの洪潤太(政4・東京朝鮮中高級学校/三菱養和SCユース)も参加するビルドアップで勇気を持っていなしていった慶大。飲水タイム後は相手に主導権を握られる時間もあったが、集中して弾き返し、前半はスコアレスで折り返した。

積極的な攻撃参加を見せた永澤

後半に入ると、日体大のロングボールが増え、自陣でのセットプレーの守備機会が増えていく。60分と66分にはFKから続けて頭で、72分にはCKからオーバーヘッドでシュートを放たれるもGK・洪を中心となってしのいでいく。

攻められる展開が続く

後半の慶大は齋藤真が抜け出してシュートを放つ場面が多かった。70分と76分に齋藤真にチャンスが訪れるも、シュートはどちらもGKにキャッチされ得点とはならなかった。すると迎えた79分、自陣深くでFKを献上すると、ヘディングシュートがゴールに吸い込まれ失点。3試合連続となる先制点を許してしまった。

齋藤真の猛攻も及ばず

反撃に転じたい慶大は、途中出場の角田や三浦大其(経2・慶應)を中心に攻め立て、4試合連続となる劇的な試合展開を予感させる攻撃を見せる。そして迎えた94分、左サイドからのクロスを立石宗悟 (法4・桐蔭学園)が折り返し、洪潤紀(政2・國學院久我山)が足で合わせるもGKの好セーブに阻まれ得点ならず。

ゴールまであと一歩だった洪潤紀

前期最終節だった日体大戦は、0−1で敗戦という結果に終わった。それでも、今のチームにはどこが相手でも慶大らしい戦いができる自信がみなぎっているように感じる。ここでリーグ戦は中断となるが、昨年は4位、西が丘で悔し涙を呑んだアミノバイタルカップが始まる。昨季超え、さらには慶大史上最高順位となる優勝へ向けて求められるのは、自信を持って戦い続けることだけだ。

(記事:首頭千紘 取材:塩田隆貴、首頭千紘)

 

【選手インタビュー】

 ◇田中雄大(商4・成城学園/三菱養和SCユース)

ロングパスから攻撃を生み出した田中

――今節への意気込み

3試合負けてないっていうのもそうですけど、内容も含めて、自分たちのやりたいサッカーが出来ていたというところで、自信をもって試合に臨みました。

――今日の試合を振り返って

チャンスの数で言ったら自分たちのほうが多くて、結果的にこういう負け方をしてしまったというのは自分たちの力不足だし、改善しないといけないところだなと思いますね。

アミノバイタルカップに期待が高まる

――前期を振り返って

やっている感じとしてはいまの勝ち点というのは納得いかないし、もっと積み上げられたという感触はあるんですけど、この結果、この勝ち点を真摯に受け止めて、後期始まるまで時間はあるので、改善していきたいと思います。

――アミノバイタルカップへの意気込み

まずは全国大会出るところと、去年準決勝で負けて、3位決定戦でも負けて、4位に終わったんで、去年より上の順位で終わるっていうのは、リーグ戦の結果とは関係ないと思うので、成し遂げたいなと思います。

 

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