6月5日(金)東京六大学野球2026春季フレッシュトーナメント 法大戦 @明治神宮野球場
史上初の大会6連覇に向けて、初戦となった東大戦で大逆転勝利をおさめ、好発進を切った慶大。この日は首位通過に向け法大と激突した。1回裏、加藤右悟(環2・慶應)に左本塁打が飛び出し、先制に成功。4回裏には、稲富瑠己(法2・桐蔭学園)の適時打、清原勝児(商2・慶應)の犠飛で2点を追加した。先発・品川千尋(商1・慶應)は毎回のように得点圏に走者を進められるも、粘りの投球で5回無失点に抑える。7回表、2番手・本多大輝(理2・県立長野)は制球に苦しみピンチを招くと、適時打と四球で1点差に詰められ、続いてマウンドに上がった鷹尾充千雄(総2・慶應)も押し出しの死球を与え、同点に追いつかれる。9回表、4番手・齊藤眞俊(商2・慶應湘南藤沢)が適時二塁打と押し出しの四球で2点を奪われ、ついに逆転を許した。9回裏、2死から代打・原遼希(経1・慶應)が四球で出塁するも得点を奪うことはできず、3―5で敗戦を喫した。
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 法大 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 2 | 5 |
| 慶大 | 1 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 |
慶大バッテリー:品川、本多大、鷹尾、●齊藤眞ー山田
法大バッテリー:吉田遥、福井、秋田、〇菊池斗、宮本恭ー只石
慶大本塁打:加藤1号ソロ(1回)
法大本塁打:なし
台風による悪天候に伴い、1日遅れで開催された法大戦。史上初の大会6連覇を目指す慶大にとって、大一番となるこの試合。前日に行われた東大との試合に法大が7―0で勝利したことを受け、慶大が決勝戦に進出するためには勝利しか選択肢はなくなった。
そんな大事な試合の先発を任されたのは、1年生左腕・品川。スターティングメンバーには、先日の東大戦で値千金の本塁打を放った山田望意(法1・慶應)や、リーグ戦出場経験のある加藤らが入った。
初回、品川は140km/h前後の速球と100km/h前後の変化球を軸に緩急をつけた投球を披露。しかし、コントロールが定まらず、四球で出塁を許し、毎回のように得点圏に走者を進められるも、要所で三振を奪う粘りの投球で、法大打線を5回無失点に抑える。

先発・品川
打線は1回裏、2死無走者から加藤が法大先発・吉田遥孔(人1・静岡)の投じた直球を捉え、左翼席に飛び込む本塁打を放ち先制に成功する。

左本塁打を放った加藤
2回裏、先頭の山本勇太(政2・慶應湘南藤沢)が四球で出塁すると、廣瀨央裕(商2・慶應)も左安打で続き、無死一、二塁のチャンスを作るも、後続が倒れ、この回は得点ならず。
4回裏、この回からマウンドに上がった福井陽太(文2・聖隷クリストファー)を慶大打線が攻め立てる。先頭の紺野真太郎(商1・慶應)がフルカウントから、中安打で出塁すると、続く山本勇が左安打、廣瀨は四球を選んで無死満塁の大チャンスを作る。ここで打席に入った稲富は、初球の速球を中前にはじき返す適時打を放ち1点を追加。なおも無死満塁で清原を迎える。福井の3球目を完璧に捉えた打球は、あわや本塁打かという大飛球。しかし、これを中堅手・岩井天史(人2・滋賀学園)がフェンスにぶつかりながら捕球。三塁走者はタッチアップで生還し、この回2点目を追加した。

追加点を挙げた稲富

犠打でつないだ清原
6回表からは、東大戦で9回を締めた本多大がマウンドに上がる。テンポよく2死を取ると、続く打者を空振り三振で斬って取り、この回三者凡退で抑える。
7回表に入ると、一転して制球が乱れる。2番手・本多大は3つの死球を与え、1死満塁のピンチを招くと、山田頼旺(法2・中京大中京)に中前適時打を浴び、1点を返される。続く打者に押し出しの四球を与えたところで降板。鷹尾がマウンドに上がる。見逃し三振でアウトを取るも、続く打者に押し出しの死球を与え、同点に追いつかれる。悪い流れを断ち切るべく、4番手・齊藤眞を投入。武田勇哉(営2・常総学院)を遊飛に打ち取り、2死満塁のピンチを切り抜ける。

4番手・齊藤眞
7回裏、1死無走者の場面で今季の早慶戦で初ヒットを放った藤田一波(環1・智辯和歌山)が代打で送られるも、二飛で凡退。5回からマウンドに上がっている秋田康介(法1・大分舞鶴)を打ち崩すことができない。
同点のまま迎えた最終回、齊藤眞は先頭を空振り三振に抑える。しかし、続く只石貫太(営2・広陵)が放った打球に、右翼手・廣瀨が果敢に飛び込むも捕球できず、打者走者は三塁に到達。1死三塁のピンチを招くと、代打・田中信(営2・沼津東)に左翼手・加藤の頭上を越える適時二塁打を浴び、逆転を許す。さらに、連続四球でピンチを広げると、押し出し四球で追加点を許す。
2点差で迎えた、9回裏の攻撃は2死から代打・原が四球で出塁するも、青木祐貴(政1・慶應)が二ゴロで打ち取られ、試合終了。3-5で敗戦を喫した。

3.4位決定戦に挑む
序盤に3点をリードするも、計12個の与四死球を数えるなど投手陣の制球の乱れが大きく影響し、逆転を許す苦しい展開となった。一方、打線も5回以降法大投手陣に無安打に抑え込まれ完全に沈黙。逆転の糸口をつかめなかった。この敗戦を受けて、慶大はAブロック2位が確定。6連覇を逃し、Bブロック2位の明大との3・4位決定戦へと駒を進めることとなった。
(記事:原田武郎/写真:河合亜采子、奈須龍成、奥秋柚生、
神谷直樹、吾妻志穂/取材:河村怜、片山春佳、秋吉一樹、佐久田真帆)
◆慶大野手成績
| 位置 | 選手 | 1回 | 2回 | 3回 | 4回 | 5回 | 6回 | 7回 | 8回 | 9回 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| [D] | 青木祐貴(法1・慶應) | 三ゴロ | 右安 | 二ゴロ | 中飛 | 二ゴロ | ||||
| [8] | 林李峰(法2・中京) | 二ゴロ | 一邪飛 | 一ゴロ | ||||||
| H8 | 藤田一波(環1・智辯和歌山) | 二飛 | ||||||||
| [7] | 加藤右悟(環2・慶應) | 左本 | 遊ゴロ | 四球 | 二飛 | |||||
| [5] | 紺野真太郎(商1・慶應) | 捕飛 | 中安 | 四球 | 遊ゴロ | |||||
| [3] | 山本勇太(政2・慶應湘南藤沢) | 四球 | 左安 | 空三振 | 空三振 | |||||
| [9] | 廣瀨央裕(商2・慶應) | 左安 | 四球 | 遊飛 | 見三振 | |||||
| [6] | 稲富瑠己(法2・桐蔭学園) | 遊併打 | 中安 | 中飛 | 見三振 | |||||
| [4] | 清原勝児(商2・慶應) | 三ゴロ | 中犠飛 | 左飛 | 二ゴロ | |||||
| [2] | 山田望意(法1・慶應) | 中飛 | 右飛 | 二邪飛 | ||||||
| H | 原遼希(経1・慶應) | 四球 | ||||||||
| R | 嘉村幸太郎(環2・敦賀気比) |
◆慶大投手成績
| 選手 | 投球回 | 打者 | 投球数 | 被安打 | 被本塁打 | 与四死球 | 三振 | 失点 | 自責点 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 先発 | 品川千尋(商1・慶應) | 5 | 22 | 78 | 3 | 0 | 4 | 3 | 0 | 0 |
| 2 | 本多大輝(理2・県立長野) | 1 1/3 | 9 | 34 | 1 | 0 | 4 | 1 | 3 | 3 |
| 3 | 鷹尾充千雄(総2・慶應) | 0 1/3 | 2 | 9 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 |
| 4 | 齊藤眞俊(商2・慶應湘南藤沢) | 2 1/3 | 13 | 55 | 3 | 0 | 3 | 3 | 2 | 2 |

