【ソッカー女子】第2節 雨中の戦い、勝ち点1から学んだものは…SOCIOS FC戦 

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シュートを放つ中山

激しい雨が降り注ぐ中行われた都リーグ第2節。終始試合を優位に進めた慶大であったが、結果は2-2の引き分けに終わった。はっきりとした課題が見えたこの試合から得られたものは勝ち点1以上に大きなものであったはずだ。都リーグ優勝に向けた女子ソッカー部の成長と次節の戦いに期待が持てるゲーム内容であった。

 

第30回東京都女子サッカーリーグ 1部 第2節

5/23(日)10:30KO @慶應下田グラウンド

慶應義塾 2―2 SOCIOS FC

[得点者]前7分SOCIOS FC、前22分榎本(慶大)、後37分SOCIOS FC、後40分山下(慶大) 

 

anna

機を見て攻めあがる佐野

前半立ち上がり、濡れたピッチの影響からか、両者にボールがおさまらず一進一退の攻防が繰り広げられる。しかし前7分、相手CKから見事なヘディングシュートを決められ先制を許し劣勢に立たされてしまう。ただここからゲームを支配したのは慶大であった。落ち着きを取り戻すと中盤の構成力で相手を上回り、多くのシュートチャンスを作っていく。そして前22分榎本(政3)が左サイドを突破すると中山(環2)に向けてクロス。中山のシュートは相手GKにセーブされるもそのこぼれ球に再び榎本が反応。豪快に蹴り込みスコアを振り出しに戻した。このあともいくつかチャンスを作るが決め切れず、1-1で前半を終了した。 

石原

今季、プレースキックを務める石原

迎えた後半。「特に後半は自分たちでボールを運ぶことができていた」(岩崎監督)との言葉通り前半以上に攻勢を強めていく。しかし後7分GKへの中途半端なバックパスに対応したGKの小牧(経3)が相手FWと接触し、負傷。途中退場となってしまう。GKの代わりをCBとして出場していた川崎(政2)が務める非常事態となった。それでも慶大の攻勢は変わらず。中盤で見事なキープからいくつものスルーパスでチャンスを演出した、石原(環1)を中心にSOCIOS FCゴールを脅かしていく。しかしこれらのチャンスを相手GKのファインセーブもあり決め切れず。嫌な流れが漂い始める。すると後37分、相手にカウンターを許しCKを与え、まるで1失点目のリプレイを見ているかのように失点。試合終了間際に勝ち越しゴールを許してしまう。このままでは終われない慶大はその後、猛攻を仕掛けると後40分ついにSOCIOS FCゴールをこじ開ける。今井(法4)が右サイドを駆け上がりクロスを上げるとそのボールがゴール前で待ち構えた山下(経2)へ。これを頭できっちり合わせ土壇場で同点に追いついた。

終始慶大ペースで進んだ試合だっただけに2-2、同点という結果は満足いくものとは言えないであろう。ただはっきりとした課題が見えた試合でもあった。「シュート1本の大切さ」、「ゴールを奪うための判断、パスの精度」がなかった(岩崎監督)。この経験を次の試合にどういかすのか。「試合ごとに生まれる課題を克服し成長することが大事」(岩崎監督)との言葉通り、この試合を糧に都リーグ優勝を目指してもらいたい。

 

By Yutaka Okumura

 

コメント

 

岩崎監督

(今日の引き分けという結果について)自分たちの目標である都リーグ優勝ということを達成する上ではちょっと痛い結果だと思います。悔しいです。ただ今日の試合は自分たちが成長する機会をもらったかなと思います。あれだけ決定的なチャンスがありながら決め切れなかったということで、本当にシュート1本1本の大切さに気が付けただろうし、GKの和紗(小牧選手)の怪我の場面も不用意なバックパスからだったので、1本のパスの大切さに気が付けたと思う。これらの経験を克服することで次につながってくるし、成長があると思うのでこの経験をしっかりと次の試合に生かさないと思っています。(内容では圧倒していたイメージですが)内容については、特に後半に関してはただボールを蹴るだけではなく、自分たちでボールを運ぶことができていた。ただ最終的な目標であるゴールに向かうということから逆算してどう展開していけば良いのかという部分ではまだまだかなと思います。これからはプレッシャーがかかった場面でもしっかりとビルドアップしてゴールまで到達できるようにしていかないといけないです。(失点シーンはともにCKからという不運な形でしたが)特に1点目はCKになる前の過程が悪かった。しっかり判断できずになんとなくのプレーをしていたので。そこは大きな反省点、今のチームの課題です。たとえそれが間違っていてもいいからしっかりと判断してプレーで実現しなくてはいけないです。相手のSOCIOS FCはCKがうまいチームなので。そこも次からは修正しないといけない。(GKの小牧選手が怪我をした後、フィールドプレイヤーであった川崎選手がGKになったが)GKの経験はこのチームの中で何回かやっていたし、お父さんもGKをやっていたということでセンスはあると思う。サブのGKとしては問題ない。ゴールキーピングというよりも、ビルドアップなどで期待していた。(次節に向けて)本当に1試合1試合成長できるようにしなくてはいけない。次はこのグランド(下田)から離れてアゥェイでの戦いとなるので、環境の適応なども含めて。あとは今日はシュートを決め切れなくて苦戦したので、次はしっかりと勝てるように頑張りたいです。

 

山下

(今日の試合を振り返って)都リーグ優勝を目標としている中で今日は絶対に勝たないといけない試合だったので残念。ただこれを引きずっても仕方がないので、次しっかり勝ち点3を取れるように切り替えたい。(ドリブルからチャンスを作れていたが、自身のプレーについて)いや~、本当に出来なかったと思ってるんですけど(笑)。左足からのクロスが全然あげられないので、それを練習から取り組んで改善しなくてはいけないと思いました。(終了間際に決めた同点ゴールについて)あれは多分ゴロで来てたら入ってなかったです(笑)。浮き玉でなつさん(今井選手)が出してくれたので、絶対に決めようと思って決めました。(次節に向けて)絶対、絶対、絶対に勝ちます!!

慶大出場選手

小牧和紗50分→杉内香織
榎本沙織
尾西南海
川崎栞
宮原うらら
山本瑤子
佐野杏奈
石原愛海
今井奈津美
山下千尋
中山茜

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