早慶戦から約2ヶ月、第102回関東大学バスケットボールリーグ戦の初戦を迎えた。3部に所属する慶大は、明治学院大との一戦に臨んだ。試合を通してインサイドでの強さと激しいプレスで明治学院大を圧倒。第1Qから30得点とハイペースで得点を重ねると、終わってみれば100点ゲームという結果に。14得点を挙げた橋口友太朗(総1・相模原中等)をはじめとするルーキーの活躍も光り、内容も伴った価値ある一勝を手にした。
2026/8/22(土)@杏林大学八王子キャンパス
第102回関東大学バスケットボールリーグ戦
| 1Q | 2Q | 3Q | 4Q | 合計 | |
| 慶大 | 30 | 22 | 27 | 25 | 104 |
| 明治学院大 | 21 | 18 | 11 | 21 | 71 |
【慶大スターティングメンバー】
| SF | #6 服部怜恩(商3・大垣北) | |
| PF | #7 中田大智(理3・都立小山台) | |
| PF | #8 久保田和空(政3・慶應) | |
| SF | #11 桑原佑尚(総2・濟々黌) | |
| SG | #15 栁本晴暖(理3・延岡学園) | |

早慶戦からはスタメンを1人変更。新たに久保田和空(政3・慶應)が名を連ねた。その久保田を中心にインサイドで強さを見せ、立ち上がりから得点を重ねていく。守備では激しくプレスをかけ、タフショットに誘導。そしてインサイドのみならず、中田大智 (理3・都立小山台)が連続3Pを記録するなど、アウトサイドの攻撃も機能した。突き放していきたい慶大だったが、第1Q残り6:43という状況でチームファウルが早くも5つ目に到達。明治学院大はそのボーナススローを高確率で沈め、点差を縮めにかかる。それに対し慶大は、桑原佑尚(総2・済々黌)、服部怜恩(商3・大垣北)、そしてルーキー・菅陽翔(商1・県立春日部)が得点を記録するなど、多くのスコアラーが生まれる厚みのある攻撃を展開。さらに、橋口友太朗(総1・相模原中等)の華麗なパスを中田がアシストにした場面では、応援席は大盛り上がり。さらに攻勢を強め、菅が2本の3Pを放ったがいずれも決まらず。30-21と9点リードで第1Qを終えた。

攻撃の核・桑原

橋口はチームトップの4アシスト
第2Qは橋口、服部、久保田、中田、そして1年生の山中桜次郎(法1・慶應志木)という布陣で始まった。第2Qでは、第1Qと比べ3Pを狙うシーンが増えた。その3Pシュートはなかなか決まらなかったが、サイズのある久保田や桑原のインサイドシュート、そしてスピードを生かした服部のドライブなどで得点を重ねていく。対する明治学院大は、3Pやミドルシュートを軸に攻撃を組み立てる。難しいシュートを立て続けに決められる苦しい時間帯もあったが、慶大も要所でシュートを決め切り明治学院大を寄せ付けず。リバウンドなど、インサイドでのプレーでは前半を通して明治学院大を上回っていた。第2Qも22-18とリードし、52-39で前半終了。リードを13点に広げることはできたものの、外からのシュートの精度には課題の残る前半となった。

副将・服部
序盤から激しい展開となった第3Q。リバウンド争いを制することで、着実に自分たちの流れへと試合を持ち込んでいく。タフショットになるシーンも見られたが、インサイドの選手を中心にすぐさまリバウンドに絡み、セカンドチャンスをものにして着実に得点を重ねた。このリバウンド争いでの優位性が、慶大が試合の主導権を握る上で鍵となり、橋口の3Pを皮切りに、中盤から慶大の攻撃に勢いが出始める。続けて、栁本晴暖(理3・延岡学園)が明治学院大のボールをスティール、それを中田が沈める。会場全体の空気は一気に慶大サイドに染まっていく。慶大選手陣のプレーに明治学院大もすかさずタイムアウトを取る。しかし、慶大の勢いが止まることはなく、その後もディフェンスでの粘りと確実なシュート選択で試合を支配していく。第3Qの最後は服部の華麗な3Pで幕を閉じる。79-50と大きく点差を広げる展開となった。

ボール運びを担った栁本

華麗なダブルクラッチを見せる橋口
試合を決める第4Q。慶大は稲葉優生(文2・常磐大学)の3Pでエンジンがかかる。その勢いのまま、山中がエンドワンを決めるなど、ベンチからの得点も輝きを見せた。第3Qで確立した優位性を保ったまま、得点差は着実に広がっていく。攻撃の幅も広い。素早いステップ、フックシュート、レイアップシュートなど、各選手が次々と得点を重ねていく。明治学院大も負けじと反撃を試み、3Pを決めるが、慶大は落ち着きを失うことなく得点を重ねる。第4Qでは江頭嵩(経1・都立駒場)が3回のオフェンスリバウンドを取り、自ら得点を決め、青木遼輔(商1・都立立川国際中等)が久保田からのパスで2Pを沈めるなど、1年生の活躍も目立った。層の厚さが見える瞬間である。クロージングの質も高く、最後まで点差を守り切る。試合全体を通じた落ち着いた試合運びが実を結び、104-71で試合終了。慶大の完勝である。リーグ初戦で白星を飾ることができた慶大は、念願の2部昇格へ向け勢いこのままに勝利を積み上げていきたい。

この試合、プレータイムチームトップの稲葉

(記事:奥秋柚生、石田愛未、取材:山内悠暉)
【選手インタビュー】
#6 服部怜恩(商3・大垣北)

ーー今日の試合を振り返って
自分自身は全然シュート入らなくて、チームメイトに助けられたというか、1年生や下級生だったり上で応援してる仲間に助けられて勝利できて、とりあえず良かったです。
ーー自身のプレーについて
シュートは入らなかったんですけど、それ以外のチームルールを徹底するところは頑張れたかなって思ってて、明日はシュート入るように祈って今日はしっかり休みたいと思います。
ーー大量得点の要因は
1年生が本当に頑張ってくれたので(笑)。1年生がMVPだと思います。
ーー前から当たる守備の狙いは
自分たちは能力とかサイズはあまりなくて、そういうところで頑張らないと勝てないよねっていう話だったので、前から当たってました。
ーー次戦への意気込み
明日は玉川さんっていう結構強いとこなので、自分たちのチームルールを徹底して、その上でなんとか全員で一丸となって勝てるように頑張ります。
#8 久保田和空(政3・慶應)

ーー100点ゲームとなったが、今日の試合を振り返って
僕たちのチーム柄、特にオフェンスを意識するというよりかはディフェンスの展開を意識するというチームではあるので、チームルールを徹底した結果がこのような点差につながったのではないかなと思います。
ーーリバウンドからセカンドチャンスをものにするプレーが印象的だったが、ご自身のプレーを振り返って
自分の役割としてインサイドが与えられている中で、リバウンドをはじめとして、例えばコートをダッシュして得点を取るであったり、そこの自分が与えられている役割を最大化するというところを意識してプレーしていました。
ーー今後に向けた課題は
やっぱり1Q、2Qをはじめとしてディフェンスの部分が疎かになってしまったこともあったので、これからレベルの高い相手と戦っていく中で、ディフェンスの部分の修正を繰り返してやっていこうと思います。
ーー今後に向けた意気込みを
今日はチームルールを徹底できたということもあるんですけど、このあと何連戦と続いていく中で、全体的に緩んでくる場面もあると思うので、そこを個人として得点を取るとかではなく、組織としてどう動くか、どういう風な体制で試合に臨むかということが大切になってくると思うので、そこは練習と試合、コート外のところで全員で協力しながらやっていこうと思います。


