【競走】雨中での伝統の決戦 勝利ならずも収穫を糧にシーズン後半へ/第102回早慶対抗陸上競技会

競走

第102回早慶対抗陸上競技会が8月11日に日吉陸上競技場にて開催された。慶大は男子23点、女子8.5点を獲得。男女とも早大の後塵を拝す結果となり、勝利を果たすことは出来なかった。しかし、多くの選手がPBを更新し、今季の残り試合に向けて、期待を高める結果となった。

 

〇結果

開会式の様子

〈男子〉●慶應23点  ー 早稲田36点〇

〈女子〉●慶應8.5点 ー 早稲田29.5点〇

 

台風15号の影響もあり、大荒れの天気となった大会当日。機材トラブルや大雨もありながら、早慶両校は矜持を胸に奮闘した。

 

◯トラック

左:枝澤、右:藤原

対抗戦最初の種目である男子対抗110mHでは、枝澤怜音(文1・成田)藤原聡大(商3・佐原)が力強いパフォーマンスを見せた。両者は序盤から積極的な走りを見せ、最後まで粘り強く勝負に加わった。枝澤が2位、藤原が3位でフィニッシュし、慶大が複数得点を獲得する結果となった。幸先のいいスタートを決め、対抗戦勝利へさらに士気を高めるレースとなった。

 

男子対抗100mには中島叶雅(商4・慶應)が出場し、3位に滑り込んだ。男子対抗400mには沼田直樹(法3・慶應)が上位陣に食らいつき、粘りの走りで3位に入った。

 

男子対抗1500m

男子対抗1500mには中距離ブロック長の市村瞭太郎(経3・慶應志木)が出場。レース序盤から第二集団の前方で積極的にレースを引っ張り、自らのペースで展開した。終盤には後方から追い上げる早大勢の猛攻を受けたが、最後まで力強い粘りの走りを見せ、順位を死守。自己ベストを更新する快走で3位入賞を果たす。激しいデッドヒートで存在感を示した市村の走りは、シーズンの残り試合でのさらなる飛躍を期待させるものであった。

 

男子対抗4×200mRには、三宅陽立(環2・長田)、吉岡秀(経4・学習院)、岩舩遙信(環3・新潟明訓)、中島叶雅(商4・慶應)が出場。4×200mRという、普段の競技会では目にすることの少ない競技が見られるのも、この対抗戦の醍醐味の一つである。今回の慶大チームは塾歴代8位の記録となる、1分23秒76をマークした。伝統ある慶大競走部の歴史に新たな1ページを刻む記録が誕生し、会場を沸かせた。

左:吉岡、右:岩舩

 

女子対抗100mHでは、後藤若奈(環2・県立大分舞鶴)が3位入賞。女子対抗200mは藤井菜々子(法2・県立修猷館)がPBを更新する走りを見せ、3位に入った。

 

◯投擲

男子対抗円盤投は、慶大3選手が上位3位を独占。ルーキーのデヴォルト珂泉(法1・法政第二)は、1回目の試技から37m02を記録。序盤の試技から他選手を圧倒し、入学後初めての公式戦で1位を獲得した。混成競技の選手が多く、円盤投を専門とする選手が少ない慶大で、次代を担う新星が鮮烈なデビューを飾った。高橋諒(商3・桐朋)は36m45で第2位、山田直弥(商4・県立清水南)は33m16で第3位となり、慶大勢が表彰台を独占する最高の結果で競技を終えた。

デヴォルト珂泉

 

男子対抗やり投では、岸村祐月(環2・県立八日市)が3位に入り得点を重ねる。ルーキーの小谷涼人(経1・慶應)は、初のやり投で48m85を記録し、5位に入った。

 

女子対抗やり投には、5月の関東インカレにも出場した倉田紗優加(環4・伊那北)が登場。9月の日本インカレを控えた倉田は、他選手を圧倒する51m11を叩き出し、堂々の1位で競技を終えた。4年間の思いを込めたビッグスローで、9月の全国の舞台にて有終の美を飾ってくれるはずだ。

 

◯跳躍

雨足が強まる中、男子対抗走高跳では主将・須﨑遥也(商4・丸亀)が満を持して登場。わずか2回の試技であったが、2m00を記録して、悠々と第1位に輝いた。ラストイヤーとなる今年、9月の日本インカレでは、悲願の優勝を掴み取れるか、大きな期待がかかる。渡部瑞己(理2・県立湘南)は1m95でPBを記録し第2位、岩澤巧(理2・県立湘南)は1m80で第3位となり、円盤投と同様、上位3位を独占する結果となった。

渡部瑞己

 

走高跳に出場した渡部は、男子対抗棒高跳にも出場。4m10を記録してPBを更新し、第2位で2点を奪取。目標にしていた走高跳と棒高跳とのW得点を果たした。

渡部は走高跳と棒高跳でW得点

 

男子対抗走幅跳には、関東インカレでも活躍をみせた細萱颯生(政3・桐朋)が出場。6回目の試技で7m42のビッグジャンプを披露し、3位入賞を果たした。

 

佐田那奈

女子対抗走幅跳では、関東インカレ女子三段跳で5位入賞を果たした佐田那奈(看3・福岡雙葉)が出場。1回目の試技から5m69のビッグジャンプを見せ、PBを更新。塾歴代5位となる記録で、2位に入る。9月の全国の舞台に向けて、順調な仕上がりを見せた。

また佐田は女子対抗走高跳にも出場し、1m65を記録し2位に輝いた。

佐田は走高跳にも出場

 

得点者一覧
種目名選手名記録順位・得点
男子対抗100m中島 叶雅10秒56(±0.0)3位・1点
男子対抗400m沼田 直樹47秒783位・1点
男子対抗1500m市村 瞭太郎3分55秒64 (PB)3位・1点
男子対抗110mH枝澤 怜音14秒72(-1.1)2位・2点
藤原 聡大15秒46(-1.1)3位・1点
男子対抗走高跳須﨑 遥也2m001位・3点
渡部 瑞己1m95 (PBタイ)2位・2点
岩澤 巧1m803位・1点
男子対抗棒高跳渡部 瑞己4m10 (PB)2位・2点
大熊 靖吾3m40 (PB)3位・1点
男子対抗走幅跳細萱 颯生7m42(+0.8)3位・1点
男子対抗円盤投デヴォルト 珂泉37m02 (PB)1位・3点
高橋 諒36m452位・2点
山田 直弥33m163位・1点
男子対抗やり投岸村 祐月59m163位・1点
女子対抗200m藤井 菜々子25秒50(+1.1)(PB)3位・1点
女子対抗100mH後藤 若奈14秒72(-2.1)3位・1点
女子対抗走高跳佐田 那奈1m652位・2点
女子対抗走幅跳佐田 那奈5m69(+1.6)(PB・塾歴代5位)2位・2点
女子対抗やり投倉田 紗優加51m111位・3点
 

 

取材:神戸佑貴、竹腰環、中島冬奈、中原亜季帆、山口和紀

記事:中島冬奈、中原亜季帆