1年生の新人記者を中心に、1年生の選手たちにインタビューをするこの企画。第16回は、ヨット部へインタビュー!本記事では前編として大桃悠汰(政1・慶應)選手へのインタビューを掲載します。(このインタビューは9月4日に対面で実施しました。)
ーー自己紹介
法学部政治学科1年の大桃悠汰です。
ーー競技歴
小学5年生の時からクラブチームでヨットやっていて、高校が塾高(=慶應義塾高校)のヨット部で主将をやっていました。
ーー戦績は
インターハイで高2の頃団体準優勝に関わらせていただいて、高校3年生の頃個人成績が7位です。
ーーなぜヨットを始めたのか
ヨットを始めた理由はもともと自分が東京の海に近い地域に住んでいて、クラブチームが身近にあったっていうのを小学校の紹介かなんかで知って、それで興味を持って体験に行ってみたらその時に試乗会がすごい面白くて。それで魅了されて始めたっていう感じです。
ーーここまでの競技生活を振り返って
中学までジュニアでやってて、高校はユースチームでやろうと思ってたんですけど。塾高っていうヨット部がある高校っていうのは珍しいと思って、塾高のヨット部で3年間やってました。高校でヨットは一区切りつけて大学から新しいスポーツやろうかなって思ってたんですけど、高3の最後のインターハイが個人成績で6位入賞を目指したが7位っていう一歩届かずで終わってしまって、すごい自分が悔しい思いをした、できることはやったと思ったんですけど最後目標に届かなかったっていうのがあって。慶應大学のヨット部は日本一を目指してすごいストイックにやってるチームっていうのは高校の頃から身近で見てて知ってたので、この環境で高校の悔しさを糧に大学で日本一に貢献したいなっていう気持ちで大学も続けてきたっていう感じです。
ーーなぜ高校は慶應を選んだのか
高校ヨット部の中でも塾高がそもそも強かったっていうのもあって。僕の近くの東京のユースチームよりも塾高ヨット部の方がヨットに集中して取り組めそうっていうふうに思ったので。高校ヨット部があるとこで将来のことも考えたら慶應義塾高校っていう選択肢になりました。
ーー高校と大学の違いは
高校と大学でまず乗る船の種類が違くて、高校より大学の方が大きい艇種になるので、その分体格だったりパワーとかも必要になってきたりして。あとヨットっていう競技がそもそも大学で始める人がすごい多くて、大学で一気にレース全体のレベル感が上がる気がして、高校で上を走っていた人たちが大学でさらに速くなっている感覚がするので、全体的にレベルが上がった中でレースするっていうのは大学になってより感じます。
ーー入部してからの競技生活を振り返って
今のところ思うようにはできていなくて、船の種類が変わったっていっても大学で乗っている船の種類と高校で乗っている船の種類が同じような型でサイズが大きくなった版みたいな感じなので、高校の感じでやればできるかなと思ってたんですけど。周りのレベル感が上がったっていうのと、体重管理だとか高校よりもっとシビアに考えるようになってきたので、簡単に勝ち切れる世界じゃないっていうのが大学になってより感じるようになってきました。
ーーヨット部は仲のいい同期や先輩は
同期もみんな仲いいですし、今同期16人いるんですけど、未経験の人が多い中でもみんなヨットに対してすごい集中してやっているし、あと同期でいうと遠藤(=遠藤海之流、1・鎌倉学園)君っていう子がいるんですけど、その子は高校時代インハイ2連覇とかしてて、身近に実力のある選手がいるっていうのはすごい刺激を受けてるし、先輩で言うと菅澤虎士朗(経2・慶應)さんっていう方がいて、その方は僕がジュニアで始めた頃から世界選手権とか出たりして名前を知っていた選手で塾高ヨット部の先輩でもあるんですけど、ジュニアの頃から憧れだった先輩でもあるので、その先輩と身近で一緒にヨットしてアドバイスとかもすごい丁寧にしてくれる人なので、世界の上の方の選手と一緒にプレーできてアドバイスを聞けるっていう環境はすごいいいと思います。
ーー自身の持ち味は
(ヨットは)コースを自分で選択する、自分でどっちの海面に行くかとかどういったコースを引くかっていうのを選ぶんですけど、小さい頃から(ヨットを)やっているので風の特徴だとかこういう時はこういう風が吹くとか、コース選択の面においては他の人よりも風を見る力っていうのは小学校から海を見て育ってきた分、それは強みかなっていうふうに思います。

セールの向きを指示する大桃(左)
ーー大学に入って成長を感じる部分は
競技部分でいったら、高校よりも色々考えることが多くなったいうか、大学は高校時代自分が妥協してた、なんとなくやっていた部分をすごい突き詰めなきゃいけなくて。セールの形であったりっていうのを本当にミリ単位で調整するようになってきて、それを大学から真剣に考え始めて、そこの部分はちょっと考えられるようになったのかなって思います。あと人間性とかいう部分で組織、体育会ヨット部っていう組織で共同生活をするようになってきて、規律とかを守らなきゃいけなかったり、共同生活をする分しっかり自分を律する力ていうのはすごい育まれたかなっていうふうに思います。
ーー逆に浮き彫りになった課題は
自分は動作がちょっと雑になってしまう癖があって、身長がある分船がちょっとした動きで揺れちゃってそれが抵抗になったりするんですけど、より繊細に丁寧にかつ正確な動きをしなきゃいけないところがあって。大学に入ってからちょっと動作の雑さが目立って船を揺らしてしまってそれが失速につながるみたいな。ヨットはプラスをつくる競技じゃなくてゼロからいかにマイナスをつくらないかみたいな、いかに抵抗を減らしてゼロのままでいられるかみたいに言われたりするんですけど、船が揺れるっていうのはすごいマイナスなのでそこの部分はこれから減らしていきたいなって思います。
ーー共同生活ならではのやりがいは
共同生活である分ヨットのことを考えている時間はすごい長いなって思っていて。朝起床してからラジオ体操したりして朝食食べてすぐヨットの準備して、で海に出て、で昼も海上で食べて夕方ぐらいに帰ってきてそこからミーティングして。一応フリータイムって呼んでいるんですけど、夕食後の時間も今日一緒に(ヨットに)乗った人と話し合ったり、クラスごとに分かれて動画見て研究してっていうのを消灯までやっていて。合宿所生活じゃなかったら1回練習終わったっていうので1回家帰ってリセットされてしまう感じがするんですけど、合宿所っていうのは周りも全員部員だし、常にヨットの話が出ているので自由時間も。ヨットに対してのめり込める時間っていうのが、夏合宿とか週5で合宿生活していて本当にヨットのことを考えない時間がないぐらいなので、その分成長の速度も速いような気がしています。
ーー部内の「ファミリー」でオフを過ごしたり
僕は東京ファミリーっていうのに所属していて、先輩たちと仲を深めるようなのがあるんですけど、今のところオフに1回ご飯行ったのとその後はみんなで卓球したり、あと前はみんなでご飯持ち込んでカラオケに行ったりして。1から4年生までの先輩とグループ分けして、合宿所生活ってなるとヨットの話中心になってしまうところが多いので、プライベートの話とかもできてすごい先輩との距離を縮めるのにすごいいいシステムかなというふうに思ってて、それが故にヨット部全体、先輩後輩はもちろん最低限の上下関係とかマナーみたいなところはみんな守っているんですけど、すごい先輩に相談しやすい状況とか話しかけやすい環境っていうのはつくられているのかなと思います。
ーー慶大の他競技で仲のいい選手は
友達体育会に所属している人多いんですけど、アメフト部とかラクロス部とかに行った人が多いです。ラクロス部でいうと小川哲生(商1・慶應)とか岩永康成(政1・慶應)とかは。岩永君は高校3年生と大学のクラスが一緒で、彼は元々アメフトやってたんですけど体格も良くて仲いいです。
ーーヨット部の中で注目してほしい選手は
それこそさっき言った遠藤君とかは高校の頃、自分と乗っていた船の種類は違うんですけどジュニアの頃からやってて、高校の時にインターハイ2連覇してるっていう選手で、なかなかいない選手だと思うし、ついこの間やった大会えも1年生から全国の出場を決めてたりするのでかなり注目の選手かなと思います。
ーー憧れの選手は
先輩でいったらさっきも言ったんですけど菅澤虎士朗さんはちっちゃい頃からプレー面で言うと尊敬してるっていうのはあって。プロでいうと僕と同じ船の種類に乗っているパリオリンピックで銀メダル獲った岡田奎樹選手っていう人がいるんですけど、その人の動画はYouTubeにも載ってたりするし、その人の動画は結構見ます。
ーー試合前のルーティーンは
大会の前日からなんですけど、なるべくいつも通りのコンディションでいくことはしています。前日は食べるものに気を使ったりとか、寝る前1時間くらいは絶対スマホをいじらないようにするとかはあるんですけど。本当に特殊なことは何もやってないです。特別なことをしようとすると緊張しちゃったりするので、なるべく平常心でいるために練習から起床時間とかちゃんとすることで、大会でもその通りやればいいようにしています。
ーー1年生としてチームにもたらしたいものは
自分は経験者でもあって、塾高で主将してたっていうのもあるので、他の人よりヨットの知識でいうとあると思うので未経験で(大学から)始める人が多い分、他の1年生にヨットの知識とか積極的に教えたりはしたいです。合宿所生活の仕事とかも他の人はヨットのことで毎日毎日新しいこと覚えてそれでいっぱいいっぱいになっちゃうと思うので、ヨットの知識で余裕がある分、自分が他の人の雑用をしたりとか。フリータイムの間にヨットのことを積極的に教えてあげたり、動画見て他の人にアドバイスしてあげたりっていうのをして、1年生を未経験者から早く上達させてあげられるように、チームの底上げっていう部分で貢献したいなというふうに思います。
ーー1年生のうちに達成したい目標は
この代で残りの大会が早慶戦と秋インカレ、全日本インカレっていうふうに大きな大会が3つあるんですけど、早慶戦に関しては自分が実際に選手として出て貢献したいなっていうふうに思っているのと、インカレ部分では控えの一番手になることを目標としてて、1年からインカレもちろん出る機会があれば出たいですけど、基本的に身近で先輩のサポートをして、インカレの目標を達成できるように貢献したいなっていうのがあります。
ーー慶大の4年間で達成したい目標は
4年間でいうとやっぱり全日本インカレで優勝するっていうのをずっと目的としている組織なので。将来自分が2,3,4年生っていうふうになった時には全日本インカレで必ず優勝するっていうのを目的として日々頑張っていきたいと思います。
ーーヨットという競技の魅力は
一番大きいところは自然を相手にするスポーツっていうので、肉体的精神的にもつらい時はあるんですけど、日々天候も1日として同じ日はないし、風の状況とか波の状況とかが変わる中で1年を通してヨットをするっていうのは自然をすごい感じられて、今でも気持ちいなって思う瞬間もあるし、その中でレースでは明確に着順がつくっていう勝負としての面白さっていうのがあると思います。

体重移動で船のバランスをとる大桃(右)
ーーケイスポの読者に向けて
ヨットっていうのはすごい魅力的なスポーツで、見てても面白いと思うし、競技としてじゃなくて軽く乗ってみたりしてもすごい面白いと思うので、これを機にヨットについていろいろ知ってもらって、オリンピックとか日本の選手が活躍したりすることもあるので、ヨットレースをもっとみんなに知ってほしいなっていうふうに思います。
(取材:山内悠暉)
後編では中板清乃(環1・Spectrum Community School)のインタビューを紹介します!


