【野球】春秋連覇へ絶対に負けられない天王山 救援陣の好投と打線のつながりで明大戦初戦勝利/東京六大学野球 2026秋季リーグ戦 明大1回戦 @明治神宮野球場

野球戦評

10月17日(土)東京六大学野球2026秋季リーグ戦 明大1回戦@明治神宮野球場

春秋連覇をかける秋季リーグ戦にとって大一番とも言える明大1回戦。慶大は1回表、今津慶介(総4・旭川東)の適時二塁打で先制に成功する。2回表にも今季初出場の竹田一遥(環2・聖光学院)が初打席で適時打を放ち追加点を奪い、幸先の良い滑り出しを見せる。先発の渡辺和大(商4・高松商業)は、2回までは無失点で抑える投球を見せるも、3回裏に4つの四死球と2本の安打で一挙4失点。4回裏にも1点を奪われ、3-5と苦しい展開を強いられる。中盤、慶大は一宮知樹(経2・八千代松陰)のソロ本塁打を含む3点を挙げ同点に追いつく。7、8回にも2本の適時打で4点を追加し、勝ち越しに成功。守りでは2番手・水野敬太(経3・札幌南)、3番手・鈴木佳門(経2・慶應)、4番手・小宅雅己(環1・慶應)ら救援陣が無失点の好投で明大打線を封じ、9ー5で勝利し、水野はリーグ戦初勝利を飾った。

123456789計
慶大1101112209
明大0041000005

慶大バッテリー:渡辺和、〇水野、鈴木佳、小宅ー吉開

明大バッテリー:平嶋、●三浦、栗原、山口、中村帆ー福原

慶大本塁打:一宮2号ソロ(5回)

明大本塁打:なし

6勝1敗の首位で迎えた明大1回戦。早大対立大の結果によっては明大戦で優勝が決まる。大事なカードの初戦となったこの日、慶大の先発は渡辺和。今春の明大とのカードでは1回戦と3回戦の2試合に先発し、17回を投げ22奪三振の大熱投を演じた。エースがチームを引っ張る投球を見せ、打線がそれに応える攻撃をすることができるかがポイントとなる。

慶大は初回、1死から小原大和(環4・花巻東)が右翼線に二塁打を放つと、今津も右翼線に二塁打を放ち、先制に成功する。

先制打を放った今津

1回裏、渡辺和は、ドラフト上位候補の榊原七斗(情コミュ4・報徳学園)に三塁への内野安打を許すも、内海優太(商4・広陵)を見逃し三振に打ち取り、上々の立ち上がりを見せる。

2回表、先頭の林純司(環3・報徳学園)が中安打で出塁し、相手投手の暴投と吉野太陽(法4・慶應)の進塁打で2死三塁に好機を広げると、今季初出場初打席となった9番・竹田一の左前適時打で追加点を奪う。

今季初スタメンで初安打を放った竹田一

3回裏、渡辺和は先頭打者を二ゴロに打ち取るも、岡田啓吾(商4・前橋育英)に死球を与える。岡田の盗塁を捕手・吉開鉄朗(商4・慶應)が刺し2死無走者とするも、その後3連続四球を与え、2死満塁のピンチを招く。福原聖矢(国日4・東海大菅生)に適時二塁打、光弘帆高(商4・履正社)にも適時打を浴び、一挙4点を失い、逆転を許した。

先発・渡辺和

反撃に出たい慶大は4回表、死球で出塁した吉開が盗塁で二塁を陥れると、2死二塁の場面で丸田湊斗(法3・慶應)が適時中安打を放ち、1点を返す。

点をとった直後のイニングとなった4回裏。3回と同様に渡辺和は2死まで順調に打ち取るも岡田に二塁打を打たれ、ピンチを招く。続く田上夏衣(商3・広陵)に適時左安打を浴び、追加点を許す。

5回表、一宮が左翼席中段に飛び込む今季2号となる本塁打を放ち、再び1点差に詰め寄る。5回裏、4回5失点と苦しんだ先発・渡辺和に代わり、2番手・水野がマウンドに上がる。先頭の内海に安打を許すも後続を抑え、明大のスコアボードに0を刻む。

ソロ本塁打を放った一宮

相手投手が交代した6回表、吉開の4回に続く死球と竹田一の左安打で2死一、二塁の好機をつくると、小原が適時中安打を放ち、ついに同点に追いつく。

同点打を放った小原

同点に追いつき、勝ち越しを許したくない6回裏。水野は2つのゴロでテンポよく2死を奪うも俊足・岡田に三塁打を放たれ、2死三塁に。しかし、続く田上を左飛に抑え無失点で切り抜ける。

7回表、4番・中塚遥翔(環3・智辯和歌山)から始まる慶大は、先頭からの連続四球と相手投手の牽制悪送球で無死二、三塁に。この好機を林純は見逃さず右中間へ適時二塁打を放ち2点の勝ち越しに成功する。その裏、2番手・水野から3番手・鈴木佳にスイッチ。鈴木佳は死球を与えるも2つの三振を奪い無失点で抑える。

勝ち越しの二塁打を放った林純

8回表、追加点を奪い試合を決めたい慶大は先頭の今津が四球を選ぶと、続く中塚の中安打と一宮の四球で無死満塁の絶好機をつくる。しかし、林純、代打・渡辺憩(商3・慶應)が連続三振に倒れ2死満塁に。嫌な流れかと思われたが、吉開が2点適時中安打を放ちダメ押しに成功する。

ダメ押しに成功した吉開

8回裏、7回に続いてマウンドに上がった鈴木佳は明大打線を三者凡退とテンポよく打ち取り、好救援を見せる。

9回表、先頭の丸田が中安打で出塁し、続く小原が手堅く犠打で得点圏に走者を送るも後続が打ち取られ無得点。最終回のマウンドには4番手・小宅が上がり、無安打で明大打線を抑え9ー5で勝利。

最強クローザー・小宅

慶大は2点を先制するも、3、4回にエース・渡辺和が5点を失う苦しい展開となった。しかし、春の王者らしく1点ずつ返していく集中力の高い攻撃で中盤で同点に追いつき、終盤で突き放すという試合巧者ぶりを発揮した。優勝を争うライバル明大との大事な初戦を勝利で飾った。この日、早大が第2試合で立大に敗れたため、翌日の明大2回戦で慶大が勝利すれば春秋連覇が決まる。大目標達成に大きく近づいた。

◆活躍選手コメント

竹田一遥(環2・聖光学院)
良い場面で一本打てて良かったです!明日も絶対に勝って勝ち点をとります!

林純司(環3・報徳学園)
苦しい試合でしたが、チームに貢献する一打を打てて良かったです!明日も絶対に勝って優勝します!ご声援のほどよろしくお願いします。

(記事:秋吉一樹/写真:奈須龍成、梅木陽咲、河合亜采子、鈴木啓護/取材:福田龍之介、松永一真)

◆慶大野手成績

位置選手1回2回3回4回5回6回7回8回9回
[8]丸田湊斗(法3・慶應)中飛四球中安右飛四球中安
[D]小原大和(環4・花巻東)右2中飛一ゴロ中安一ゴロ一犠打
[4]今津慶介(総4・旭川東)右2四球右飛左飛四球遊ゴロ
[9]中塚遥翔(環3・智辯和歌山)一直空三振右飛四球中安空三振
9横地広太(政4・慶應)
[7]一宮知樹(経2・八千代松陰)遊ゴロ空三振左本四球四球
[6]林純司(環3・報徳学園)中安遊直中飛右2空三振
[3]吉野太陽(法4・慶應)遊ゴロ一ゴロ空三振投安
H渡辺憩(商3・慶應)見三振
3八木陽(法3・慶應)
[2]吉開鉄朗(商4・慶應)空三振死球死球死球中安
[5]竹田一遥(環2・聖光学院)左安遊ゴロ左安二飛右飛

◆慶大投手成績

選手投球回打者投球数被安打被本塁打与四死球三振失点自責点
先発渡辺和大(商4・高松商業)42183705255
2水野敬太(経3・札幌南)2837200100
3鈴木佳門(経2・慶應)2731001200
4小宅雅己(環1・慶應)1412001100