【野球】打線にあと1本が出ず惜敗 勝ち点を落とし、優勝が絶望的に 立大②

5月20日(日) 慶大―立大 二回戦

 

春3連覇が遠のき悔しい表情を見せる

春3連覇が遠のき悔しい表情を見せる

前日の慶立1回戦を落としてしまい、逆転優勝するには絶対に負けられない戦いとなった2回戦。慶大はここまで絶対的守護神として抜群の安定感をみせている福谷(理4)を今季初先発のマウンドに送り、一方の打線も大幅にスタメンを入れ替え総力戦で臨んだ。慶大投手陣は立大打線に毎回の13安打を許すも粘り強い投球で何とか3失点に抑える。しかし、打撃陣が立大投手陣を攻略しきれず3-2と惜敗。この敗戦により今季の慶大の優勝がほぼ絶望的な状況となった。

 

 

立大
慶大
 

 

慶大:福谷、●竹内大-阿加多、黒須、山中

立大:川端大翔、大澤、○小林昌-平本

 

 慶大出場選手

 

ポジション 選手名(学部学年・出身高校)
[] 辰巳(文4・郡山)
[] 福富(商4・慶應)
[] 影山(総4・鎌倉学園)
  荒川(商3・慶應)
[] 山﨑錬(商4・慶應)
[] 阿加多(法4・慶應)
  黒須(理4・宇都宮)
  [H] 谷田(商1・慶應)
  山中(環4・土佐)
[] 倉橋(総4・済々黌)
[] 松本大(環3・桐光学園)
[] 福谷(理4・横須賀)
横尾(総1・日大三)
[R] 齋藤(政4・慶應)
[] 大川武(環4・済々黌)
竹内大(環4・中京大中京)
[H] 古市(商4・慶應湘南藤沢)
 

今季初先発となった福谷

今季初先発となった福谷

慶大・福谷(理4)、立大・川端大翔の両先発は1,2回ともに出塁を許すも後続を打ち取りまずまずの立ち上がりをみせる。

 

試合が動いたのは三回表、二死から2番大城に中安、盗塁を許すと続く3番松本幸に中安適時打を打たれあっさりと先制を許す。

 

反撃したい慶大は三回裏、四球、内野安打、四球で一死満塁とこの試合最大のチャンスを迎えると、打席には勝負に強い4番山﨑錬(商4)。期待が高まったが、放った打球は遊撃手の正面へ、併殺打となり好機を逸してしまう。

 

しかし、続く四回裏の攻撃、この試合がリーグ戦初スタメンとなる倉橋(総4)が左安で出塁し、さらに敵失で一死一、二塁とチャンスを広げると、打席にはここまで粘り強い投球をみせている福谷。初球を流し打った打球は右中間真っ二つの自らを援護する2点適時三塁打となり逆転に成功する。

福谷は2点適時三塁打を放ち自らを援護した

福谷は2点適時三塁打を放ち自らを援護した

 

 

このまま逃げ切りたい慶大だったが直後の五回表、またもや二死から2番大城、3番松本幸に連続安打を浴び同点に追いつかれてしまう。さらに七回表、この回からマウンドに上がったエース竹内大(環4)も大城、松本幸に連打を浴び、一死一、三塁のピンチを迎えると、続く4番平原のセカンドゴロの間に大城が生還し、再び1点リードを許してしまった。

 

 

一方の慶大打線は五回以降、相手リリーフ投手の大澤、小林昌を攻略しきれず、散発の3安打に封じ込まれてしまう。結局試合はこのまま立大に逃げ切られ、3-2で惜敗を喫した。

 

立大に連敗し、勝ち点を落とした慶大は今季の優勝がほぼ絶望的な状況となった。しかしながら、次は早慶戦。最後に意地を見せてくれるに違いない。

 

(記事 本田万佐央)

 

選手のコメント

 

山﨑 錬主将(商4)

(今日の試合を振り返って)優勝の可能性がほとんどない状況になってしまったんですが(敗因は)まずは自分が勝負所で一本出せなかったというのと、チャンスメークも含めて4打席も立って一本も打てなかったのは頑張っていた福谷と大助に申し訳ないです。自分がチームを引っ張っていかなければいけない中で、不甲斐ない結果だったので申し訳ないです(3連覇は厳しくなったが早慶戦への意気込みは)色々な意味で意地を見せて最後の早慶戦を戦いたいと思います。

 

影山 史貴(総4)

(今日を振り返って)打てなかったというのもあるし、まだまだチームの力が足りなかったかなと思います。 (2試合通じて立教の印象は)強いとは思わなかったですけど、自分たちがやりたいことが出来なくて相手を乗せてしまったと思います。 (早慶戦まで一週空くが)優勝はないんですけど、多くの人が見に来てくれるので、恥ずかしい試合をしないように、できれば勝って楽しめる試合にしたいので、秋もありますし、全力でやっていきたいです。

 

福谷 浩司(理4)

(今日の試合を振り返って)結果が全てです。(今季初先発となりましたが)先発できたことに関しては自分でも楽しかったですし、良かったです。でも負けは負けなのでしっかり受け止めたいと思います。(投球内容について)自分で思うことはいっぱいありますけど、結果なんでダメだと思います。(四回の2点適時三塁打について)あれはまぐれです。(優勝の可能性がかなり厳しくなったが早慶戦に向けて)早慶戦は早慶戦なので見に来てくださった方に楽しんでもらいたいので、そのつもりでやっていきたいです。

 

竹内 大助(環4)

(昨日負けて今日を迎えたが)負けは負けなんで仕方ないです。(今日の自身の投球内容は)別に悪くなかったと思います。(早慶戦にむけて)優勝はないですけど、勝つしかないですね。

 

黒須 啓史(理4)

(今日の試合を振り返って)途中出場で、あの場面(五回表)は福谷が点を取られずにできたんですけど、決勝点を与えてしまったので、それが悔やまれます。キャッチャーなので。(六回には二塁打も放ったが)あの時は1アウトだったんですけど、とにかくランナーに出るという気持ちだけで、がむしゃらに行きました。(早慶戦への意気込みは)優勝はなくなってしまったんですけど、やはり相手が早稲田なので、絶対勝ちたいという気持ちで望みたいと思います。

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