第3回 慶應義塾大ー延世大バスケットボール定期戦
2010/08/15(日)@日吉記念館慶大‐延世大
1Q | 2Q | 3Q | 4Q | 合計 | |
慶大 | 20 | 21 | 15 | 15 | 71 |
延世大 | 24 | 16 | 21 | 37 | 98 |
慶大のスタメンは、二ノ宮主将(環4)、酒井(環4)、岩下(総4)、家治(環3)、桂(政2)。
1Q、延世大は試合開始からゾーンディフェンスを敢行。延世大のこのディフェンスに対して、慶大は桂が連続してバスケットカウントを決める。対する延世大も高さを生かしたインサイド、高確率のアウトサイドとバランス良くオフェンスを展開し、両校一進一退の攻防を見せる。慶大1Q最後のワンプレイ、二ノ宮が難しいレイアップシュートを沈め24-20で1Q終了。2Q、二ノ宮を起点とした速攻がうまく機能し、連続得点。更に酒井の得意のゴール下、岩下のディフェンスリバウンドと4年生3人がそれぞれ持ち味を出し、慶大が良い滑り出しを見せる。途中で交代出場した矢嶋(総1)も連続で得点し、チームに貢献。しかし延世大の放つアウトサイドシュートが面白いようにリングに吸い込まれ、再び一進一退の展開に。41-40と慶大が1点リードし、前半終了。
3Q、家治がアシスト、得点とチームに勢いをもたらしチームを鼓舞する。更に中島(総1)、矢嶋が積極的なプレイを見せ、慶大にリズムが傾き始める。
だが、「岩下が抜けたところで、インサイドでやられた」(酒井)と岩下をベンチに下げている間、慶大はインサイド中心に攻められ、連続で失点。岩下が戻るも、パスアウトをうまく使った延世大のオフェンスに対応出来ず、56-61で3Q終了。最終Q、3Q終盤からの悪い流れを止められず延世大に連続7得点を許してしまう。岩下のバスケットカウント、二ノ宮の連続得点と食い下がり、一気に5点差まで詰め寄る。しかし「競り合った部分で走りもシュート精度も全て負けていた」(二ノ宮)と最後は延世大の走るプレイを止めることが出来ず。試合終了まで地力の差を見せつけられ、71-98と初の勝利を果たすことは出来なかった。
試合の敗因、課題として皆が“勝負所”ということを口にした。春のトーナメント決勝でも勝負所で点差をつけられ青学大に敗北。「青学に対してまだ10点以上の実力差がまだある」(岩下)とこれからまだまだ課題が残る。春シーズン、トーナメント準優勝、早慶戦優勝と好成績を残した慶大。今年からリーグ戦は日程が長くなり、厳しい戦いが待ち構えている。「なんとしても優勝出来るように頑張りたい」(二ノ宮)と二ノ宮は主将として虎視眈々とリーグ戦優勝の栄冠を狙っている。
インタビュー
佐々木HC
大事な所で全然だめだったので、負けちゃうよね。(1年生が多く出ていたが)蛯名はねどこへ行かしても大丈夫なので、他の人たちが不満だね。今言ったんだけど学年なんて関係なくて、出た人が責任持ってやらなければならない。その意識が足りないね。
(今日スタメンの桂選手については)私的には不満です。最後の大事な所で決めきれなかったんですから。プレッシャーかからない試合なら誰だって出来ます。(リーグまでの練習は)今回は練習試合がたくさん入って、合宿練習が相手の体育館の関係で出来なくて、あんまり練習が出来ないのがちょっと不安要素ですね。
(秋に向けて)練習が出来ないので、自分達のチームルールの徹底がなかなか出来ないので、ゲーム練習でやっていけば良いんだけど、今日みたいにミスをやるとその意味がなくなってしまうので、非常に困ります。
二ノ宮主将
3ピリの終わりくらいから勝負所で春シーズンの反省だった競り合った部分で走りもシュート精度も全て負けていたので、そういった部分だけ見たらまだ進歩が足りないです。他の部分で成長している所はあるんですけど、強いチームに勝っていくには、そういう部分を伸ばさなきゃこれから勝てないので。青学相手もそうですし。まだ下級生は勝負所にあまり気持ちが入っていないので、そこは4年生から頑張っていきたいです。(個人の課題は)自分も勝負所でもっとチームを動かさなければならないし、今日はミスも出てしまったんで本当に勝負所が課題です。(李相伯以来の韓国の選手との対戦だったが)李相伯ではチームとしてやりづらかったです。今回、慶應としての試合だったんですがやっぱりうちのチームはすごくやりやすかったです。(これから主将としてどのように引っ張るか)勝負所に関連してつらい時にこそみんなを頑張らせるようにしていきたいです。(控え、1年生の活躍は)良い活躍してる選手もいるんで良い部分はもっと伸ばしてほしいです。ただ岩下がいなくなった時っていうのが一番の課題で、センター陣にはもっと頑張ってほしいです。(秋に向けて)勝負所、つらい時に頑張れるように。あと3週間、なんとしても優勝出来るように頑張りたいです。酒井
秋シーズンの最初の公式戦で、しかも僕らが2年の時から始まった定期戦で、2年連続で勝ててなかったんで、チーム目標にもこの定期戦は絶対に勝とうということを掲げていたんですけど…、やっぱり強かったですね。まあでも最終的には13点ひらいたんですけど、個人的にはそこまでの実力差はないかなと思っていて、ただ勝負どころでこっちが頑張り切れなかったので、それは秋シーズンに向けての課題かなと思います。(後半リバウンドが拾えず苦しくなったが)岩下もフル出場するっていうのは本当に厳しいので、少しでも休めればということで、岩下が抜けたところで、ああやってインサイドでやられてしまって。それがうちの弱点というか弱みで、もっとバックアップメンバー、特にインサイド、に頑張ってもらわらわないと、リーグ戦は9週間なので、勝ちきれないかなと思います。バックアップという意味では、今日は桂がスタメンだったが)今日は桂だったんですけど、4番ポジションは誰が出てもおかしくないし。今日桂は良かったんですけどまだ安定感がないので。そういった意味では今日ぐらい気持ち出してやってくれれば、僕ら3人もやりやすいので、桂に対しては今日ぐらい頑張ってもらえればと思います。(秋に向けてこの夏に取り組んでいること)まずはこの暑さ対策じゃないですかね。そういった意味ではもうちょっとスタートの体力というか、そういう所を僕自身つけないといけないかなと。でもいくらなんでもそれだけでは勝てないんで、8月は練習試合とかもいっぱい組んでるので、そういった所でバックアップもレベルを上げてくれたら、リーグもそれなりに戦っていけるかなと思います。(秋シーズンに向けて)先生にもずっと言われてるんですけど、青学に勝つしか優勝はないっていうことでそこを頂点において、リーグ戦では常にピークに持っていくのはきついんで、青学戦にピークを持ってこれるように。そういった駆け引きを4年生が上手くコントロールしていけたらいいと思います。もちろんリーグでも優勝狙って頑張るので、応援してもらえたらと思います。
岩下
(今日の試合を振り返って)やっぱり勝負どころですね。そこで韓国に強くやられて、こっちが単発なオフェンスになって、イージーに走られたのが敗因かなと思います。(インサイドの強い相手に対しての対策は)そうですね、でも延世の場合は比較的インサイドがそこまでではないので。とりあえず32番の場合は、外がないので中だけ押さえておけばと考えてて。まあリバウンドとられたのがちょっと酌なんですけど。あと、41番は4番ポジションぐらいなので外もあって、そこをどう抑えるかだったんですけど、それが上手く機能しなかったというか。もうちょっとヘルプ寄って、リカバリー入れてというのをしっかり組織的にやらなければいけないと思います。(秋に向けてこの夏に取り組んでいること)うちのバスケットがどれだけ精度高く出来るかということで、その反復練習ですね。とにかくシステムシステム…っていうのをしっかりと全員が浸透して出来るということを、第一の目的として練習しています。(スタメンの桂について)前半は結構点取れてたと思うので、そういうのを最後まで集中力切らさずに、40分間通してやってくれたらなというのが願いです。でもまあ彼としては、ディフェンスもよくなってきてるし、いい兆しがあるので、これからの頑張り次第では伸びていくのかなと思います。あとは他ですね。問題は。(秋シーズンに向けて)そうですね、やっぱり青学に対してまだ10点以上の実力差がまだあると思うので、そこをどうやって埋めるか。そこが倒せるようになれば、地力としてはどのチームにも負けない実力になると思うので、どれだけ僕ら4年生3人が引っ張って、この長い戦いを勝ち抜けるかというのが課題だと思います。
家治
3Qくらいでいい流れにもっていけた時は、良かったと思うのですが、4Qの勝負どころでミスをしてしまい、延世に流れをもっていかれてしまったので、不甲斐ないです。(敗因は)僕個人もそうなのですが、4Qの入りと、4Qの途中の勝負どころで相手の方がリバウンドだったり走りだったりが優れていたので、そこがこのチームの課題かなと思います。(秋に向けての個人的課題)やはり勝負所での正確なシュートだったり走りだったりをもっともっと突き詰めていきたいなと思います。(秋に向けてのチームとしての課題)度々言っているのですが、流れがいい時はみんな走れていて、またこっちの流れになるのでいいのですが、悪い流れの時に勝負どころでどれだけ踏ん張れるかというのが、春のトーナメントの青学戦とかもそうだったのですけど、そういう勝負どころでがんばらなきゃだめだというところが、課題だと思います。
桂
後半で相手が調子が出てきたときに、チームとしてもそうなんですけど僕自身リバウンドとかそういったところで取りきれなかったので、調子が良い時ではなくて悪い時にどれだけ力を発揮できるかというのを意識していきたいと思います。(敗因は)後半に相手のオフェンスリバウンドで流れをつくられてしまったと思うので、インサイドである僕がそういったところで貢献していかないと勝てないと思います。(情報が少ない相手だったと思うが試合の入りで注意したことは)体格が僕らより大きいので接触プレーを嫌がらずにやっていこうと思いました。オフェンスは相手がどこであれ自分たちのシステムがあるので、それを徹底しようとやっていきました。(相手の印象は)勝負どころでぼくらより一枚上手をいかれてしまったので勝負強さとか、頑張りどころでの気持ちの面とかでもそうなんですけど、そういうところは見習わなければいけないなと思いました。(個人的な出来は)前半でできたことも後半に続けられなきゃ意味がないので、勝負時に力を発揮できる選手になりたいです。(スタメンを勝ち取ったが春から成長を感じる部分は)足が遅いので走る練習はやったつもりなんですけど、そういうところでまだまだ劣っていると感じるのでもっと努力していかなければいけないと思います。(秋の目標を個人とチームで)個人としてはスタメンに定着してどんな試合でもチームに貢献できるように、安定して力を発揮できるようにしたいです。チームとしてはリーグ戦もインカレも優勝しかないので、それに向けて頑張っていきたいと思います。
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