【バレーボール】5連勝達成!無敗で首位キープ 専大戦

この試合もチームを引っ張った間宮主将

 

 

慶大の秋季リーグ5戦目の相手は、2部で全勝優勝を飾り昇格してきた専大。個々の能力が高く前評判の良い好チームだ。しかし、今季の慶大にはそれさえ寄せつけない強さがある。食らいつく相手をストレートで下し、見事に5連勝。開幕から無敗、落としたセットはわずかに2と、非常に良い内容でリーグを折り返した。

9月23日(日) 秋季関東大学男子1部バレーボーリーグ第5戦 慶大×専大 @専大生田総合体育館

 

第1セット序盤、なかなか慶大はギアを上げられない。いきなりクイックなどで3連続失点を喫すると、「プレーが前半はあまり良くなかった」という岡田(商3)の不調も響き、リードを許す展開が続く。柳田(環2)が相手ブロックにシャットアウトを食らい、11-14となったところで、慶大ベンチはタイムアウト。しかし、今シーズンの慶大にはリードを許しても、全く焦りというものが見られない。間宮(政4)のスパイクできっちりサイドアウトを奪うと、その後は野瀬(環1)の好レシーブや柳田の強烈なバックアタックが効果的に決まり、じわじわと相手を突き放す。最後は1点差まで詰め寄られるも、山本(環4)のクイックでこのセットを25-23で取る。

クイックを決める山本⑤とセッター野口㉒

第2セットは慶大が序盤から相手を圧倒。野口(環2)のサーブ時にチームとして夏に重点的に取り組んだというブロックが見事に機能し、8連続ブレイクで11-4と一気にたたみかける。専大もケガからの復帰2試合目のエース長友を中心に追いすがるも、間宮の時間差攻撃を織り交ぜるなどして振り切った慶大はこのセットを25-21で取り、第3セットへ。

ストレート勝ちのかかった第3セットは、エース岡田が復調。第1セット同様、出だしにつまずくも、「決められるところで決められたのは良かった」(岡田)というように、岡田のアタックで確実にサイドアウトを奪い、大きく離されることなくついていく。14-14の同点で迎えた場面で、ここまで全試合出場を果たしているピンチサーバーの吉田(環1)が投入されると、ここから柳田・岡田の活躍で3連続得点。その後も気迫を見せる星谷(理3)のクイックが決まるなど、リードをしっかりと守り抜き25-22。これで見事に5連勝を達成、1部リーグ10チーム中唯一の無敗で首位をキープした。

バックアタックに跳ぶ柳田 

 

5試合を終えて落としたセットはわずかに2つ。春にはストレート勝ちが少なかっただけに、このことからもこの夏でのチームの成長を感じさせられる。次なる相手は、ライバル・早大。「早稲田との戦いは燃える」(宗雲監督)というように、強豪校を次々と撃破している好調の早大をホーム・日吉に迎える一戦は、いままでにないような、より一層激しい闘いになるに違いない。「とにかく自分たちのバレーを」(間宮主将)というように、慶大は自らのバレーを貫けるか。タイトルへ向け、ここからが正念場である。

(文・古尾谷拓真、写真・伊藤明日香)

 

宗雲監督

(今日の試合を振り返って)まだ本調子じゃないですね。まだみんなどこか力が入っているね。岡田は、すごいスパイクを打ったかと思えば大事なところでアウトを打ったり、調子が良いのかどうなのかわからない、いつもの岡田のような感じでしたね。(力んでいるなかでもストレート勝ちでした)私の見立てでは、出来は7割。80点は与えられないです。その中でセットを落としていないというのは彼らの本当の地力があるのではないかと思っています。(相手セッターはツーアタックの多い選手でした)そうですね、彼(山本湧選手)は上手いですね。高校時代は柳田と同じ東京で何回も当たっていて、彼は柳田のコースもわかっているので強打もけっこう拾われたり、ブロックされたりしましたけど。非常にクレバーな選手でしたね。(東日本インカレの時と比べて、相手の印象は)1年生の藤中君がいないので、どうしても高さが少しなかったと思うんですよ。その部分では非常に助かったというか。(首位キープとなりました)この時点での順位はあまり気にしないというか、最後のゲームが終わってからの順位が一番大事なので。もちろん下位にいるよりは優勝を狙える位置にいるほうが当然、選手のモチベーションを維持できるし、やってる私たちも楽しいですし、観ている方たちも楽しいと思うんですが、まだ折り返し地点ぐらいなのであまり意識はしないですね。(次は好調・早稲田との早慶戦になります)そうですね、ここ2試合くらい選手は硬かったので、ある意味早稲田との戦いは燃えるので、それを良いきっかけとしてもっと本当の力を出してもらいたいと思いますね。(そしてホームでの戦いですね)応援も多いと思うので、頑張るだけですね。

 

間宮秀太 主将

(今日の試合を振り返って)相手が今一勝くらいしかしていないと思うので、こちらが格上という意識があったんですけど、それに足元を掬われないように注意してできたと思います。(相手はどういうチームでしたか)レギュラーから結構選抜とかで抜けてて、本調子じゃなかったと思いますけど、いいチームでした。(今日の勝因は)こっちが焦らずに、まあミスも出てしまったんですけど、それなりにサーブカットからしっかりとサイドアウトを取れていたので、そのあたりだと思います。(チームとしての課題は)やっぱりしてはいけないミスというか、注意していればなんとかなるようなミスが多く出てしまって、来週はそういうことをやっていたら今日みたいにはいかないと思うので、そういうところをもう一度一週間かけて見直していけたらという話をしました。(間宮選手ご自身の課題は)そうですね、もっと冷静に周りを見て、ミスなく、自分は勝負しにいくプレーヤーではないので、自分の仕事をしっかり、もう少し正確にこなせるようになりたいです。(次は早慶戦ですが、どんなことを注意して臨みますか)とりあえずそんなに強い意識はないですけど、やっぱりどうしても意識してしまうので、とにかく自分たちのバレーを、ということだけですね。ホームなので。(春はホーム日吉での早慶戦で勝利しましたが、いいイメージがありますか)まあいいイメージはあるんですけど、でも春とはうちも早稲田も違うチームというか、どちらも成長しているので、どうなるかわからないというか、過信しないようにやっていきたいなと思います。(次に向けて意気込みを)とりあえず自分たちらしいバレーをして、勝てればいいなと思います。

 

岡田拓巳

(今日の試合を振り返って)今週は負けられない2試合だったので、その緊張かわからないですけど、僕自身はプレーが前半はあまり良くなかったです。でも、去年と違うなと思ったのは、自分の調子だけに振り回されないでチームが勝つということで、自分のプレーにある意味ではこだわらずにできて、最後は前半よりは良い調子になって、試合に勝つことができたので、それは安心できました。(岡田選手のスパイクできっちりとサイドアウトをとれていました)そうですね、それ以前のミスが多くて、逆にあそこでミスってしまうと周りにも悪い影響を与えてしまうので、決められるところで決められたのは良かったと思います。(5連勝ですね)今は最初の3連戦の勝利から良い流れで来ていて、これからが本番だと思うので、間宮さんも試合終わりに言ってましたけど、ここで油断せずに、残りの試合をしっかり集中して、今度は全勝でリーグ終われるように頑張りたいと思います。(次は好調の早稲田との戦いですが)場所が記念館で早慶戦ということで、僕たちのOBの方々もたくさんいらっしゃると思うので、良い試合をして、みんなで喜べればなと思います。

 

得点
慶大 セット 専大
25 23
25 21
25 22
 
サイド 柳田将洋(環2・東洋高)
セッター 野口剛志郎(環2・東福岡高)
センター 星谷健太朗(理3・渋谷幕張高)
サイド 岡田拓巳(商3・熊谷高)
サイド 間宮秀太(政4・慶應高)
センター 山本悠登(環4・東亜学園高)
リベロ 野瀬将平(環1・東福岡高)
途中出場 川村昌平(環4・春日部共栄高)
稲田聡典(環2・日向学院高)
吉田純(環1・東亜学園高)
 

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