4月11日(日) 春季関東大学男子1部バレーボールリーグ 慶大-日体大 @東海大学湘南校舎総合体育館
今期40年振りの1部復帰となった慶大。リーグ戦の組み合わせ順は昨年度の上位下位たすきがけ方式のため、復帰組みの慶大は序盤戦昨季上位の強敵との戦いが続く。2試合目の相手となる日体大は昨年の東日本インカレや合同合宿など対戦暦も豊富な相手。上位をたたいて序盤戦で勢いに乗りたいところだ。
第1セットは連続ブロックを含む日大の4連続ポイントで幕開け。いきなりのタイムアウトを余儀なくされるがなかなか慶大に流れは訪れない。この日も間宮(政2)らがジャンプサーブで果敢に攻めるも日体大の安定したサーブカットはまったく崩れず、相手のスパイクミスがらみの3連続得点がやっと。終盤にサーブミスも重なり17-25でこのセットを落としてしまう。続く第2セットも日大の強烈なジャンプサーブに6本のサービスエースをきっするなど1度もリードすることなく奪われ、セットカウント2-0とおいこまれる慶大。挑戦者として粘りのバレーができずに、はがゆさの募る試合展開となる。
なんとか一矢報いたい第3セットはこの試合ここまで孤軍奮闘の活躍をみせてきたライト山本(環2)に加え、村上(法2)らセンター線も復調の兆しを見せ、序盤9-7とこの試合初めてリードして試合を進める。しかしじわりじわりとつめよる相手に中盤連続ミスから逆転を許すと、サーブカットが崩され苦しいトスが集中する間宮、岡田(商1)が決めきれず最後は4連続失点で18-25。悔しいストレートでの敗戦をきっした。
全セットを通じてサーブレシーブがまったく崩れることのなかった日体大の前になかなか連続得点を奪う機会を与えてもらえなかった慶大。レシーブ面でのイージーミスも見られた。試合後宗雲監督が「こちらの準備不足」というように多彩な日体大の攻撃を把握しきれていなかったことも確か。前日の間宮に続きこの日は山本が50パーセントを超える決定率をマークしたものの新戦力との融合もまだまだこれから。すべての力が「連動」し、挑戦者らしく自分たちのバレーをする。それができない限り関東1部の牙城はなかなか崩せない。
得点 | ||||
慶大 | セット | 日体大 | ||
0 | 17 | 1 | 25 | 3 |
17 | 2 | 25 | ||
18 | 3 | 25 |
宗雲監督
力の差ある相手ということはわかっていたので結果はしょうがない。それは選手達もわかっていたから。ただスパイクもブロックもギャンブルのようなプレーばかりで、特にピンチになったときには選手達にはもっと奮い立ってもらいたかった。(日体大の印象は)セッターが上手で攻撃をうまく組み立てていた。前日もチームとしてブロックが1本しか出ていなかったが今日も全然出せなかった。センターが一人時間差など変則的なプレーもあったが、その点をこちら側が研究しきれていなかった。本来なら全部研究して臨まなければならない相手なのに、選手同士でその点が伝わりきれていなかった。こちら側の準備不測。(試合運びは)今はまだ攻撃の核となる一年生に頑張ってもらうため我慢している状態。けが人も含めて、まだ青写真は描けていない。
小池主将
(今日の試合を振り返って)ミスが多く自分たちのバレーができなかった。自分たちに実力がなかったということ。(日体大の印象は)コンビバレー。速い攻撃、バックアタックなどもしてくる。これが慶応の目指すべきものだと思った。(マークしていた選手は)個人的には特にいない。メンバー全員で連動するというイメージだった。(試合前のゲームプランは)とにかく攻める。格上の相手のときは常にそれを意識している。ミスをしても粘ってつなぐしかない。(自身の調子については)普通。勝ちに導けなかったのが残念。(次の試合に向けて)リーグ戦は続いていくので前向きにいくしかない。慶大らしいバレーをしたい。
慶大出場選手
レフト 間宮 秀太(政2)
レフト 岡田 拓巳(商1)
ライト 山本 悠登(環2)
センター 渋谷 隆太(環3)
センター 村上 拓也(法2)
セッター 小池 聡司(環4)
リベロ 川村 昌平(環2)
途中出場 山枝 徹(環4)
蜂須賀 大輔(環3)
是澤 佳次郎(経3)
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