国立への切符をかけて茂木組が挑んだのは筑波大。対抗戦1位のチームを撃破しなければ国立の舞台に立てないという、まさに背水の陣となった一戦は、先制トライを奪うなど最高のスタート。しかし、徐々に接点で押し込まれてしまい劣勢に。懸命なディフェンスを見せるも、最後には力の差を見せつけられ28-55でノーサイド。大学日本一の悲願は来年に託されることになった。
12月16日(日)大学選手権第2戦
vs筑波大@秩父宮ラグビー場
慶大28—55筑波大
得点者(慶大のみ)
T=瀧口、森川、山田、川原
G=瀧口4
試合は前半から慶大ペース。筑波大のキーマンであるWTB彦坂へ、SH宮澤が猛タックルを決める。先制したのは慶大。開始早々の9分、ラインアウトを起点に敵陣深くまで攻めこむと、CTB高田のキックパスに反応したWTB瀧口がトライ。すぐさま同点に追いつかれるも、20分ラインアウトでのサインプレーからFL森川が飛び込みトライ。しかし、ディフェンスのコミュニケーションが乱れ筑波大の強いランナーに突破を許す。終盤に立て続けに失点し、14-31で前半を折り返した。
風上に立った後半。優位に立ちたかったが、最初に流れをつかんだのは筑波大。慶大はFWの密集サイドでも突破を許す。8分と11分に失点し14-41。ほとんどボールを持てない慶大は苦戦を強いられる。それでも相手の反則から敵陣の深いところまで陣地を挽回。FW戦を制し、最後はLO山田がトライ。その後は慶大の集中力が切れたところに、筑波大が大きくボールを動かす展開。一矢報いたい慶大は、SO宮川のパスを受けたWTB川原が豪快にトライを挙げたところでノーサイド。28-55と敗戦を喫した。これで慶大は3季連続で国立の舞台を逃すことになった。
コメント