慶應スポーツ新聞会

【ソッカ―男子】第13節 遠かったゴール、両者譲らず 順大戦

順大戦に臨む慶大イレブン

   前節の敗戦から中4日で臨んだ順天堂大との一戦。高い集中力でDF陣が零封するも、相手ゴールを奪うこともなく0-0の引き分けに終わった。攻撃陣は2試合を終えて無得点。夏の厳しい暑さも和らぎ、ようやく秋の顔を見せたこの日。慶大にとっては、まだまだ厳しい戦いが続いていくと予感させるゲームとなった。 

 

  

  

  

第84回関東大学サッカーリーグ戦【後期】第13節 

9月15日(水)@西が丘サッカー場 15:30 Kick Off 

慶應義塾大学 0―0 順天堂大学 

    「皆、危機感を持ってやってもらいたい」(李監督)。U-19日本代表から帰ってきた藤田(政2)を含め前節から4人の先発メンバーを代えこの1戦に臨んだ。変更点はいずれもボランチより前のポジション。中4日による疲労はもちろん、得点を奪えなかった状況を打開しようという考えも見受けられた。 

積極的にシュートを放った深澤だったが、得点を奪えず

 立ち上がり、横川(総4)のロングスローから決定機を作り出す。エリア内でスローインを直接受けた深澤(理4)がシュート。ゴールとはならなかったが「自分の武器の一つ」と語る横川のロングスローが相手の脅威となった。試合は両者ともリスクを冒さない戦い方を選択。DFがロングボールで相手の裏を伺う状況が続く。FWで起用された深澤、川久保(理2)のプレスも上手くはまり、試合はこう着した。ここで動きを見せたのは順大。右サイドに位置した天野が持ち前の高い個人技を発揮するとその動きが他と連動。30分には岡庭がスルーパスに抜け出しキーパと1対1の状況を作り出す。何としても先制点を許したくない慶大はGK中川(環3)がシュートをはじくと三上(政4)がこれをライン上でクリア。気持ちのこもったプレーを見せる。すると前半終了間際41分にチャンスをつかむ。藤田が粘り強い守備で相手ボランチからボールを奪うとすかさず前線に展開。これを受けた深澤が相手を振り切り、シュートまで持ち込んだ。しかし決定的かと思われた一撃は、わずかに枠外へ。チャンスを逸しスコアレスで前半を終了した。 

持ち前の高い守備力を発揮した藤田

迎えた後半。慶大は温存していたエース河井(政3)をピッチに送り込み、ゴールを奪いに行く。すると前線にタメができたことで攻撃が活性化。前半と比べ相手陣内でのプレーが格段に増え、得点の匂いも漂い始める。しかしゴールへの道は遠い。三上が「全体的にミスが多いのでいい形が作れてない」と振り返った通り、ゴールにつながるプレーに精度を欠き得点が奪えない。運動量が落ちてくる試合の終盤、後25分に日高(総3)、後34分に松下(総1)を投入。中盤を厚くし勝利を目指すも最後までゴールは奪えず。DFの頑張りが最後まで目立った形で試合は終了。スコアレスドローに終わった。 

激しいアップダウンを繰り返した田中

  

今日の勝ち点1獲得は前節の反省を十分に生かした結果といえるだろう。高い攻撃力を誇った順大攻撃陣を抑え込んだ慶大DF陣の能力の高さは言うまでもない。ただこの結果に満足することはできない。2試合連続で無得点に終わった攻撃陣の奮起は必須。慶大らしいパス回し、崩しの形がまだ見られていない。「自信を持って自分たちのサッカーをやって欲しい。もっとできる」と李監督は期待をかける。結果を出し自信を取り戻すことが先決だ。次節の相手は今夏の大臣杯王者・駒沢大。前期に0-3と完敗を喫した相手だ。苦しい戦いとなるのは間違いないが、勝利から得られるものは大きい。慶大は前半戦一つ目の大きな山場を迎えることとなる。 

By Yutaka Okumura  

  

 

コメント 

李監督 

(今日の結果について)勝ち点3を取りたかった試合だった。(深澤選手にいくつかチャンスがあったが)この前の試合もそうだったけど自信がなさそうだった。もっと思いきってやんなきゃいけない。(DFの頑張りが際立った試合か)DFラインは前の試合から身体を張ったり、シュートにも対応出来ていた。そういったプレーは今日もしっかり出来ていたと思う。ただ今日はラインが下がりすぎていた。蹴ってくる相手だったが、もう少し高く設定して良かった。(先発メンバーも変わっていたが)良い意味で今のチームは誰がでてもある程度は出来る。皆に危機感を持ってやってもらいたい。(河井選手の投入でリズムが変わったか)起点になってくれた。彼が持つことで2列目からの飛び出しが出てきた。そういった意味でリズムは変わったと思う。前半、川久保のところで少し落ち着かなかったから。(前半選手の距離感が長かった要因か)相手のペースになったときは特にそうです。(前の試合でも後半途中から藤田選手を右サイドで起用していたが)彼はいろんなポジションができる、流れの中からそうなった。日高と松下は真ん中で考えている。日高もサイドはできるが夏から真ん中で試して、良い動きをしているので。(藤田選手が代表でいなくなるのも視野にいれてのことか)まぁ、それもあります。彼は次の試合は出られるので思いきりやってもらいたい。(攻撃陣のミスなど、精度が欠けていたか)そうですね。ミスがあったと思う。なんか結果を気にしながらやっているような。一生懸命やっているのは分かるけど、勝つためにはどんなプレーが必要なのかと考えるとミスをしてはいけない。前半特にFWが何もできなかった。今まで自分たちがどんなトレーニングをやってきたのか確認して、自信を持ってやることが大事。(それは結果が出てないことからくるのか、出来るはずのことなのか)そうですね。もっとできることだと思う。(駒大戦に向けて)勝つためにどんなサッカーをすれば良いか。まず自分たちのサッカーをするということが大事になってくる。 

三上主将 

(振り返って)気持ちの部分はできたと思うんですけど、まだ一個一個のプレーの精度が低いかなと。それが結果につながったと思います。(DFに関して前の試合では終盤に隙を見せたが、今日はどうだったか)今日はある程度、全員最後まで集中してできたと思う。(逆に2試合得点がない厳しい状況ですよね)そうですね。明確な形がまだなくて、みんなそれで戸惑いが見える。基本的なパスやトラップをしっかりやらなくてはいけないというのはもちろん、個人的な意見としてはもう一個FWのところでおさまってくれれば余裕ができると思う。しかし全体的にミスが多いのでいい形が作れてないです。(後半から河井選手が入ってきて流れは変わったが、最後までいかなかったか)そうですね。なかなかシュートまでの形を作れないので。彼にボールが入ったときの三人目の動きとかも少ないと思う。ただ確実におさまるという場面がないと、みんなも思い切って動けていないと後ろから見てて感じる。そこの信頼関係を作るのは練習しかないので練習で本番と同じようなプレッシャーでやっていかないと試合では通用しないと思う。(前半よりも後半の方が動きがよかったのもそういう部分か)そうですね。前半は相手に合わせてしまって相手の勢いに押されてしまったところがあるので。後半のほうがよくなったと思います。(どのような形をとるのが今の慶大の理想なのか)うちは体も大きくないですし、空中戦をやって勝てるようなチームではない。そういう中でも今日は相手が前からしかけてきたのでキーパーからつなぐことがあまりできなかった。同じ距離にしてもしっかりサイドに蹴ってセカンドボールをひろっていくとか、さぼらずにしっかり動いてというサッカーをしないとうちは通用しないと思う。だから常に90分考えを切らさない、集中を切らさない部分であったり、相手の後手に回らないで先々に動いてプレーをするなど考えてプレーするというのをうちのストロングポイントにしていかないとだめだと思う。(今日は横川さんのロングスローが今までとは違う形でチャンスになったがそれは狙っていたのか)その練習もしていたので。あれも一つの武器なのでこれからもいかしていきたいと思う。(次に戦う駒大は前期でやられていますが、次節に向けて)前期ふりかえってみると試合の入り方とか気持ちの持って行き方とかそういうところ全てで相手に劣ってしまったので、まず気持ちの部分をしっかりしていきたい。球際が強い相手ですが、まずそういうところで負けないんだという気持ちを持って試合に入っていくこと。相手はどんどん蹴ってくると思うので相手に合わさないで少しでも自分たちのペースにもっていけたらと思います。 

笠松副将 

(今日の試合を振り返って)試合の入り方があんまり良くなくて、相手に押し込まれる場面も非常に多くて、しっかり反省しなくてはいけない場面と、その中でも0で抑えられたことは評価できる部分だと思いますし、後半は良い形でチャンスを作れた場面もあったので、勝ち点1しか取れなかったですけど、次に繋げる試合になった部分もあると思います。(ラインが下がっていたと監督が言っていたが)そうですね、クリアがあまりクリアしきれずに、相手のバックラインにまたクリアされるという中で、あまり押し上げきれなかった部分もあるので、そこの部分でもっとしっかり出来たらと思いますし、あとは切り替え部分でラインをもっと上げなきゃいけなかったと思います。(DFから見た相手の印象は)相手の9番を中心に攻撃を組み立ててくるので、とにかくあの9番にボールを寄せさせないように意識してやっていたんですけど、ある程度は出来た部分もあるんですけど、結構ロングボールを対応してきたのでしっかり跳ね返せなかった時にピンチになってしまうので、それを空中戦の競り合いで消去してきたので、そこまで怖いってことはなかったですけど、ピンチは何度もあったので、まあやられなくて良かったなという感じです。(再開後、得点がないが)そうですね、今はそれが一番悩みの部分だと思うんですけど、練習からしっかり試合をイメージしないと点を決めることは出来ないと思うので、早く点を取れればFW陣も乗ってどんどん点を決めてくれると思うので、次の試合で点を決められるようにしっかり準備しなきゃいけないと思います。(次節への意気込みは)今、勝ち点1しか取れていないので、何が何でも駒沢には勝ち点3を取らなきゃいけないと思うので、まず相手が出来ることは明確なので、何を注意して何をやらなきゃいけないのかを全員で認識して、しっかり点を取って勝てるようにしたいと思います。 

深澤 

(試合を振り返って)前節負けてしまっていたので、なんとしても勝ち点3を追加したかったんですけど、自分のシュートチャンスをものにすることができず勝つことができなかったので残念です。(相手の印象)立ち上がりから気持ちが入っていて、ピッチの中での声も全員覇気がありましたし、勢いのあるチームだなと思いました。(チームの連携面は)相手のプレスが速かったので、自分たちがそれ以上に速く動かなければいけないと思います。パスを1つ出した後の周りのサポートを全員がもっと頭を速く切り替えて動き出していけばいいかなと思います。(慶大の攻撃の形はどのくらいできているか)前半はほとんど相手に押されてしまって、シュートは何本かあったんですけど、慶應の形ではなかったと思います。後半は特に右サイドとかはサイドから崩して速いクロスボールを上げるという形ができていたので、そういう形を次節も作っていければいいと思います。(後期に入ってまだ得点がないが、オフェンスの改善点は)ゴール前の精度もそうなんですけど、それ以前にシュートの数自体が多くないので、シュートにいくまでの過程で1人1人がスペースを見つけて自分でボールをもらいにいくような連携した攻撃をできればいいかなと思います。(チーム全体の課題は)今日の試合に関しては相手のプレスに対応できなかったというのが一番だと思います。それは日頃の自分たちの練習が甘いから感じるので、自分たちが日頃から厳しい練習をしていれば速いプレスにも対応できたと思いますし。日々のトレーニングの部分を詰めていけたらいいかなと思います。(駒大戦に向けて)前期の駒澤戦、自分は出場することができなくて、チームとしても悔しい結果になってしまったので、大臣杯のチャンピオンでもありますしリベンジをして勝ち点を積み上げたいと思います。 

横川 

(今日の試合を振り返って)前半は相手のプレッシャーに圧倒されてしまって、45分をもったいないことにしてしまった。後半は相手が運動量がおちて、チャンスを作ったが決定的なシーンは作れなかった(ご自身の出来について)ゴール前で競り負けてしまう場面が多く、セカンドボールもとれなかった。(ロングスローが多くみられたが、練習のときから意識していたか)ロングスローは自分の武器の一つであるし、テソンの背が高いので、それを狙っていた。(前節に比べてチームはどうでしたか)最後に失点しなかったのは良かったが、二試合通して1点もとれなかったのは問題。(次節に向けての意気込みをお願いします)まず勝つこと。サッカーは点を多く取った方の勝ちなので、攻撃の選手として頑張りたい。 

河井 

(試合を振り返って)前半はあまりボールが落ち着かない試合になってしまったが、後半もそのままの流れでお互いに蹴りあうサッカーになったので、その辺が残念というかもう少しやれたのではという感じはある。(蹴りあいになってしまった原因は)相手がそういうスタイルを取ってくるのはあまり情報は入っていなかったが、うちももっとつながないと蹴っても誰も競る人もいないし、相手のプレスが速かったのも原因だがもう少し落ち着いてやらないといけない。(後半からの出場だったが)特に指示はなくいつも通りに入ったが、みんな疲れている感じはした。(前半ベンチで気づいたことは)みんな練習でやってることが全然できていないので、リーグ戦に入ったら雰囲気などもあると思うが、もうちょっと冷静につなげるところはつなげていかないといけないと思う。(2試合続けて無得点だが)蹴っているだけでは攻撃の形できないし、練習でも多少はやっているが、そういう場面とかも全然出せないし、何のために練習をやっているのかも考えないといけない。(次節に向けて)駒澤もたぶん蹴ってくるサッカーをやってくると思うので、そこに合わせないようにしっかり冷静に対処して自分たちはつないで少しでも攻撃の形ができればまた次の試合につながると思うので、その辺を課題として次は臨みたい。 

田中 

(ふりかえって)やっぱり、今日はどうしても勝ちたかったので、悔しい気持ちだけです。(前半はボールがおさまらず苦しい時間もありましたが)相手のプレッシャーが前に前にと、すごく早くて。その中でおさめられたらいいんですけれど、起点が作れなかったので。僕はどうしても後ろで我慢するしかなかった部分もあったんですが、後半は(おさまらない中でも、サイドから)仕掛けたら行けるかなと逆に考えてやっていました。(後半、河井選手が入って、おさまりやすくなった印象もありますが)アイツもそんなにコンディションが良くはないですけれど、ただやっぱりあそこのところで起点になれるので。あそこで前を向けたなら、俺はもっと点に絡もうという意識でやっていたんですけれど、得点につながらないと意味がないというか。どこのポジションでもそうですけれど。そこで得点につながったかどうかというところがこの順位の差に出ると思うので。今日も自分は、前が点取れないなら俺が点取るくらいの気持ちでやっていたんですけれど。やっぱりもっともっと点を意識して行かないと。(具体的にはどんなプレーで点に絡んでいきたいか)もうちょい一番はサイドバックが縦をえぐってクロスというか、それと中に切り込んで自分でシュート打って。ねじこんでやるくらいの気持ちで試合には挑んだつもりだったんですが、中々試合では…。(クロスを上げる側として中にもうひとつ求めるものは)やっぱり枚数と、ニアに一人突っ込む選手…ですね。練習してはいるんですけれど、ヘディングが強みという選手というのはいないので。(SB二人はヘディングが強い印象もありますが)テソンが、僕がボールを(深い位置で)持っているときに上がっていたらファーにふわんとしたボールというのを意識しているんですけれど、一本あわなかったですね。(8番と9番の対処は)9番に関しては前半からCB二人が強く行けと。ただ8番についてはばたついてしまって。後半になってからは8番のケアも出来るようになったんですけれど、もっと早く対処できるようにならなければと思うし。あとはボールを獲ってから失うことが多かったので。丁寧にやっていかないといけない。(ただ全体として、DFラインは集中できていた印ですが、ご自身では)ちょっと裏に抜け出されるシーンが多かったかな。やっぱり最初のポジションがもうちょっといいポジションとらないといけない。個人的にはもうちょっと低い位置からですね。前半は特に触るのがぎりぎりになってしまったのもあったので。ポジションをもうちょっと考えてですね。(次節にむけて、点をとるには何が必要か)今日思ったのは、中で起点を作って、サイドで勝負したいってことですね。慶應が去年も特長としていたサイド攻撃をもっともっと出していかなければいけないと思うので。ワイドに使ってほしいですね。そのためには自分もビルドアップに参加して、もっとそれに関わらなければと思っています。

中川 

下も見えていたし本当に勝ち点3が欲しかった試合でした。正直後ろとしてはCBを中心に結果無失点で守れてよかったんですけど、攻撃で少ないチャンスを決めきれなかったことが次への課題です。(相手の9番対策は)あの選手にボールが収まる前にCBどちらかが潰しに行くということを前のミーティングから話していて、そういう面ではそこまで自由にプレーさせなかったと思います。(守備でセットプレーの場面が多かったが)前半危ない場面が多かったんですけど、一人一人がマークなどを集中して守れたと思います。(自身の出来について)裏へのボールを自分が処理しきれず、佳貴さんに2点くらい救われた所があって、そこは決まっていてもおかしくなかったので反省しなければいけない。積極的に飛び出すのはいいけれど、出たらしっかり止めたり弾いたりする責任を持ったプレーが今日は出来なかった。ただ前に出れなくなるキーパーは良くないと思うので、前への意識を持った上で、飛び出した時は最後までしっかりしたプレーを行えるようにしたい。(現在のチーム状態は)シーズン当初は4位以内を目標にしていたんですが、今は下も見えている状況なので本当に勝利が必要です。負けや引き分けが続いているので次こそは勝ち点3を取りたいです。逆に1勝すれば乗りやすい奴らが揃っているので状況が大きく変わると思うし、そういう意味で次の駒沢に勝てば4位以上も見えてくると思うので、とにかく勝つことが大事ですね。

慶大出場選手

GK中川翔太
DF黄大城
DF三上佳貴
DF笠松亮太
DF田中奏一
MF大塚尚毅79分→松下純土
MF藤田息吹
MF横川達郎
MF加美義人70分→日高慶太
FW川久保理45分→河井陽介
FW深澤良
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