【フィギュアスケート】風祭&近藤が優勝!関カレに向けてさあ発進! 四大学定期戦

慶大スケート部フィギュア部門 笑顔の一枚

慶大スケート部フィギュア部門                            笑顔の一枚

 

5月6日、新横浜スケートセンターで四大学フィギュアスケート定期戦が行われた。慶應義塾大学、立教大学、関西学院大学、同志社大学の四大学間で行われた試合で、慶大からはほとんどの部員が出場した。慶大は、Bクラス女子で風祭あゆみ(環1)、Aクラス男子で近藤琢哉主将(商4)、また団体男子でも1位に輝くなどの活躍を見せた。今大会で得た課題を胸に、彼らは今月25日に行われる関東学生フリースケーティング選手権(関カレ)に向けて邁進する。

 

Cクラス男子

・富田雄登(商1) 3位

・廣澤聖士(環4) 4位

 

Cクラス女子

・柳澤薫(総3) 2位

・石畠万倫子(法4) 9位

 

Bクラス女子で1位に輝いた風祭

Bクラス女子で1位に輝いた風祭

Bクラス女子

・風祭あゆみ(環1) 1位

・奥山未季子(環2) 3位

・鈴木伶奈(環2) 4位

 

Aクラス男子で1位に輝いた近藤

Aクラス男子で1位に輝いた近藤

Aクラス男子

・近藤琢哉(商4) 1位

・小曽根孝浩(環1) 6位

 

団体

・男子 1位

・女子 3位

・総合 2位

 

※6点法で採点された。

 

 

 

大学デビュー戦となった富田の演技

大学デビュー戦となった富田の演技

 

この日最初に登場したのはCクラス男子の富田雄登(商1)。これが大学でのデビュー戦となる富田は、まず冒頭のジャンプを成功させると、その後も、高校時代から使用しているという曲に乗せテンポの良い滑りを見せる。後半細かいところでミスが増えてしまったが全体としては「まあ良い方なのかな」と自己評価したデビュー戦。これからの大学4年間でどのようなスケーターに成長していくのか、楽しみでならない。

 

 

 

ジャンプに臨む廣澤

ジャンプに臨む廣澤

 

 

続けてリンクに立ったのは先月のリリーカップカナガワ以来の登場の廣澤聖士(環4)。新プログラムの初披露となった今大会は音に合わせた振りや、スピードに乗ったスピンで観客を沸かせ、ダブルジャンプや3連続ジャンプを積極的に取り入れ得点を狙っていった。「やっていて楽しかった」と、表情豊かに全身を使って曲を表現し、魅せるスケーティングでこの日も場内を盛り上げた。何よりも見る者を楽しませてくれる廣澤の演技から、これからも目が離せない。

 

 

 

 

 

柳澤のスパイラル

柳澤のスパイラル

 

 

続いてはCクラス女子の柳澤薫(環3)。新プログラムは「大人っぽい曲なので、かっこよく踊れるように意識した」との言葉通り、長い手足をしなやかに使い表現力豊かな演技で観客を魅了した。ジャンプ、スピンも目立つミスなく、まとまった滑りを見せたが、「自分としては納得いかない演技だった」と振り返った柳澤。あくなき向上心で次に控える関カレではより完成度の高いパフォーマンスを見せてくれることだろう。

 

 

 

 

 

落ち着いた演技を見せた石畠

落ち着いた演技を見せた石畠

 

 

同じくCクラス女子の石畠万倫子(法4)はこれが大学最後となるシーズンの最初の試合。石畠もこの日から新しいプログラムに挑んだ。練習不足ながらも形としてはまとめることができたと、品のある曲に乗り、しとやかな滑りを見せる。「指先まで意識を集中し、もっと優雅に滑れるようになりたい」と今後の目標を語った石畠。ラストシーズン、これからさらに磨きのかかった石畠の美しい滑りが見られることに期待だ。

 

(文:脇田直樹)

 

 

 

演技冒頭のポーズをとる鈴木

演技冒頭のポーズをとる鈴木

 

 

Bクラス女子のトップバッター鈴木伶奈(環2)は、マラゲーニャの音楽が鳴るとすぐスピードに乗った滑りを見せた。「練習通りに自分の満足いく演技ができなかった」「悔しかった」と本人は語ったものの、転倒などの大きなミスはなし。中盤では、回転の速いしなやかなドーナツスピンを披露した。関カレでは、昨季から課題としている3回転ジャンプ、あるいは新プログラムに挑むことになるか―。鈴木の熱きチャレンジ精神は、今季も消えることを知らない。

 

 

 

 

気品ある演技を披露した奥山

気品ある演技を披露した奥山

 

続いて奥山未季子(環2)。慌てて演技に臨むことになってしまったため「気持ちをあまり整えられなかった」というが、それを感じさせない優雅な演技を披露。後半に挑んだ3回転ジャンプは惜しくも失敗したものの、ダブルアクセルや3連続ジャンプはしっかりと着氷した。またステップでは、手足を大きく使って切ない調べを体現し、会場を魅了した。昨季、様々な大会で入賞を果たした奥山。今季もここからまた右肩上がりの成長を遂げてほしい。

 

 

 

 

 

風祭の美しい演技が光を放った

風祭の美しい演技が光を放った

 

 

風祭がBクラス女子の最終滑走となった。曲は、昨季同様の『シェヘラザード』。ダブルアクセルを冒頭で失敗してしまったものの、2回目ではしっかり決めてみせるという修正能力を発揮。3回転ジャンプも決め、大きなミスをしないまま後半に突入すると、スパイラルやステップでは表情豊かに名曲の世界観を表した。大きな歓声と拍手によって称えられた風祭の演技には、見事1位という結果もついてきた。このまま波に乗って関カレに臨んでほしいところだ。

 

 

 

 

 

近藤の力強い演技

近藤の力強い演技

 

 

Aクラス男子に出場した近藤は、6分間練習で大きく転倒し、観衆をひやりとさせる場面も。練習時間がさほど取れなかったというが、昨季同様のプログラム『スラブ行進曲』はさすが板に付いていた。3回転ジャンプで1度転倒したものの、後半の躍動感あるステップでは手拍子を誘った。ハイレベルな選手層の中で1位となり、慶大の主将らしく、団体男子の部において優勝に導いてみせた。2週間後に出場する関カレでは、近藤はディフェンディングチャンピオン。再び栄光をつかめるか―。 

 

 

 

再び披露した『クラシックロックメドレー』

再び披露した『クラシックロックメドレー』

 

 

近藤に入れ替わってリンクに降り立った小曽根孝浩(環1)が、慶大のトリを飾る。特に後半、4分半という長さの演技時間から疲れが出たのか、ジャンプで手をついたり転倒したりなどのミスが相次いだ。だが、ロックのリズムに乗ってキレのあるステップを刻んだ小曽根。観る者を惹きつける力は圧巻だ。「課題がたくさん増えました」と本人は振り返ったが、それを乗り越えこのプログラムを完璧に滑りきった時には、会場で興奮の渦が巻き起こるに違いない。

 

(文:窪山裕美子)

(写真:大貫心明、河合佳祐)

 

 

 

 

これからの成長が楽しみな富田

これからの成長が楽しみな富田

富田雄登(商1

(今日の演技を振り返って)やっぱりちょっと細かいところでミスが出てしまいました。前半は自分としても滑れていたかなという感じだったんですけど、やっぱり後半が自分の気持ちの中でまずいなという感じに思ってしまって、それでそこからがボロボロになってしまって、ちょっと残念かなと思います。(大学に入って初めての大会だったが)大学デビューで、自分としてはまあいいほうなのかなという演技ができたかなと思います。(今回のプログラムはいつから練習しているのか)今回のプログラムを使っている期間は長くて、高2の終わりぐらいから使っているやつです。今まで級を取ることができなくて、曲を変えることができなかったんですけど、大学に入ってからということもあってそろそろ新しいプログラムにもしていきたいなと思っています。(今後に向けて意気込みを)今後は少しずつミスをなくしていって、大学卒業までにそれなりのスケーターになれるように頑張りたいと思います。

 

 

 

新プログラムでも会場を沸かせてくれることだろう

新プログラムでも会場を沸かせてくれることだろう

廣澤聖士(環4

(今回新しいプログラムを滑ったということで、振り返って)練習不足だなというのがあったんですけど、やっていて楽しかったので満足です。(表現力の高い演技だったが、心がけたことは)音にはめるところがあるので、そこだけ気を付けました。あとは結構振り付けが途中で抜けたりとかしたんですけど、頑張ってやりました。3連続ジャンプを含めて、ジャンプの感想は)曲の練習の中でダブルがあまり入らないので、いつも通りかなという感じでした。旧採点だったんですけど、新採点に向けて取るところは取らないとダメだなと思っているので、3連続とかコンビネーションは一応入れるように頑張りました。(スピンの感想は)試合でいつも入らないので、スピンの方ではいい意味でいつも通りだったかなと思っています。(関カレに向けて意気込みを)関カレは新採点なので、決めるところはきっちり決めて、ダブルジャンプも練習の段階からちゃんと決められるように頑張りたいと思います。

 

笑顔で演技を終えた柳澤

笑顔で演技を終えた柳澤

 

柳澤薫(総3

(今日の演技を振り返って)あまり練習で通せていなかったというのもあって、ちょっと自分では納得いかない演技だったなと思います。(新プログラムについて)大人っぽい曲なので、かっこよく踊れるように意識して滑りました。(次の大会に向けて)当然今日よりいいものを出したいというのと、スピンのレベルを前回のプログラムより上げて難易度の高いものにしたので、それをしっかり頑張ろうと思います。

 

 

 

 

 

優雅に滑る石畠

優雅に滑る石畠

石畠万倫子(法4

(今日の演技を振り返って)曲を変えて初めてのプログラムだったので、ちょっと練習不足の中本番に臨んだという感じでした。思うようにいかないところとかもちょっと多かったんですけど、形としては一応プログラムらしくまとめられたということでも良かったことにしようかなというふうに思います。(今回のプログラムを今後どのように仕上げていきたいか)手の動きとかがやっぱり下がってしまい、指先まで意識が集中できていないなというのを自分でも感じるので、そういった細かいところを注意できて、もうちょっと優雅に滑れるようにしたいなと思っています。(関カレに向けて意気込みを)関カレは曲が短くなって2分で滑るんですけど、短くなった分体力がもっと楽になるので、その分しっかりとプログラムを滑れるようにしたいなと思います。

 

 

情熱的に舞う鈴木

情熱的に舞う鈴木

 

鈴木伶奈(環2

(今日の演技を振り返って)今日は練習通りに自分の満足いく演技ができなかったです。(ジャンプについて)全体として大きなミスはなかったですが、最後のジャンプはいつも跳べているのに跳べなかったのが悔しかったです。(昨季と同じプログラムでしたが)本当は曲を変えるつもりでしたが間に合わなかったので今回はこの曲で滑りました。関カレ、もしくは10月くらいに曲は変えるかと思います。(関東インカレに向けて)自分に自信をもって、練習通りの演技ができるように頑張りたいと思います。

 

 

 

 

 

今大会でもしなやかに舞った

今大会でもしなやかに舞った

 

奥山未季子(環2

(今日の演技を振り返って)2年生になって最初の試合だったので、とにかく楽しめればいいなと思っていて、それが達成できたのでよかったかなと思います。(演技をする上で心がけたこと)今回トリプルを入れたので、それが上手くできればいいなと思っていたのですけど、手を開いてしまって、締めたまま降りてこられなかったので、それを失敗してしまった点が悔しいです。あとは前の選手が棄権していたのを忘れていて、慌てて出ていくことになってしまったので、それで気持ちをあまり整えられなかったのが残念でした。(次の大会に向けて)私の場合、やったジャンプがそのまま点数につながらないケースが多く、マイナス点だったり回転不足が多いので、それを少しずつ修正して、やったことがちゃんといい点数になるように心がけていきたいと思います。

 

演技後、風祭は笑みを浮かべた

演技後、風祭は笑みを浮かべた

風祭あゆみ(環1

(ジャンプがきれいに決まっていたが、感想は)最近ちょっとずつだんだんジャンプがちゃんと入るようになってきたので、演技自体も上がるかなと、ちょっとほっとしています。(スピンを始めとして、全体的にスピードがあったが)スピンはもうちょっと練習したほうがいいかなと自分でも思うんですけど、前に比べたら良くなったほうかなと思います。(笑顔が見られたが)やっぱりずっと使いたかった曲なので、表現力で表わせたらなと思うんですけど、ジャンプが決まって嬉しくなって笑ってしまいました。(関カレに向けて意気込みを)この四大戦でいい演技といい結果を残せたので、このまま気を張って練習して関カレに向けて頑張りたいなと思います。

 

 

 

 

 

近藤のジャンプ

近藤のジャンプ

近藤琢哉主将(商4

(今日の演技を振り返って)ちょっと練習の時間がとれなくて、その中でどれだけできるかということでしたが、練習ぐらいにはできたかなと。(序盤大きいジャンプを決めたが)いや、本当はもっとレベルの高いものをやりたかったのですが、あまり練習での確率がよくなかったので難易度は下げたものでした。(昨季と同じプログラムでしたが)プログラムを今年は変えますが、今回は間に合わなかったので暫定的に前のものでやりました。(関東インカレで披露する予定ですか)関カレに間に合えばそうしますが、間に合わなければ今回と同じものですね。(関東インカレに向けて意気込み)最後の代で、関カレはそのシーズンの最初なので、いいスタートが切れるように、それまで一生懸命練習して、それを試合でも出すということに尽きると思います。

 

 

 

 

リリーカップ同様、会場を沸かせた

リリーカップ同様、会場を沸かせた

小曽根孝浩(環1) 

(今日の演技を振り返って)今日はジャンプが降りられなかったので、今後はもうちょっと回すだけじゃなくてちゃんと着氷できるようにしていきたいです。(リリーカップのときと比べて、今日の演技はどうだったか)構成を少し変えて挑戦するジャンプを2種類にしたんですけど、2つともミスはあったんですが、絶対降りなければいけないジャンプで前回よりミスが出てしまったので、課題がたくさん増えました。(表現力がすごく豊かだったが、意識したことはあったか)ジャンプでミスをしてしまったので、楽しくやれば会場盛り上げることができると思ったので、開き直ってやっていました。(今後に向けての意気込み)これから関カレをやって、関カレは秋から始まるシーズンのブロック大会の前段階の研究材料としてやっていくので、次こそはしっかり全部降りて、今自分ができるマックスの点数を知って、次につなげていきたいと思います。

 

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