【フィギュアスケート】夏の成果を秋へとつなぐ 関東サマートロフィー

 

 

ショートプログラム1位となった近藤

ショートプログラム1位となった近藤

 

猛暑が続く日常とは正反対の涼やかな空間で、華麗な戦いが繰り広げられる。アクアリンクちばにて開催の、関東サマートロフィー2013。大会1日目の8月10日、慶大からはシニアクラス男子に小曽根孝浩(環1)と近藤琢哉(商4)が出場し、ショートプログラムを披露した。近藤はまとまった演技で首位につけ、幸先よいスタートを切った。小曽根も巻き返しを狙って11日のフリースケーティングに臨む。

 

 

シニアクラス男子 ショートプログラム

・近藤琢哉(商4) 52.76点 1位

・小曽根孝浩(環1) 40.63点 7位

 

情熱的な演技を披露した小曽根

情熱的な演技を披露した小曽根

 

秋から始まる多くの重要な試合に向け、少しでも収穫がほしい今大会。新しい曲に挑んだ小曽根は、手先にまで気持ちを込め、魅せる演技を披露する。3本のジャンプに関しては、転倒はなかったものの「タイミングがワンテンポずれて」両足で着氷。だが、ミスを引きずらずリズミカルに舞ったその後のステップでは、会場から拍手が沸いた。フリースケーティングへの抱負を聞かれると、口にした言葉は「表彰台」。観る者を引きつける小曽根の『クラシックロックメドレー』で、ここから順位を上げたいところだ。

 

 

 

 

 

 

 

勢いある演技を見せた近藤

勢いある演技を見せた近藤

 

近藤がこの日の主役を演じてみせた。最終滑走、「一番思い入れのあるプログラム」という『ルパン三世』に臨む。冒頭の3回転-3回転のコンビネーションジャンプが2回転-3回転になるも、その後はミスなし。終始躍動感あふれるスケーティングで銀盤を舞った。ラストの全身を大きく使ったステップでは自然と手拍子を誘い、曲が鳴り終わると惜しみない拍手と歓声が送られた。首位につけ、調子の良さがうかがえたその演技から、11日のフリースケーティングにも期待がかかる。

 

(文:窪山裕美子、写真:脇田直樹)

 

 

 

 

ユニークなフリーにも注目が集まる

ユニークなフリーにも注目が集まる

小曽根孝浩(環1

(今日の演技を振り返って)今シーズンのショートとフリーが一緒になっている最初の試合だったので、ショートはとりあえず、新しい曲なのでそれを試すという意味で思い切りやろうかなと。一応ジャンプは全部はまったんですけど開くタイミングがワンテンポずれてミスにつながってしまって、スピンは自分の中ではできたつもりだったんですけどレベルが全部取れていなかったので、そこも今回のミスの大きなところかなと思います。(この夏はどのような練習を)いつもより練習時間を2倍くらい取って練習時間はよくなったんですけど、夏なので氷の状態があまりよくなくて、今日のリンクはすごくいい氷なので氷が固くて、ステップとかがあまり上手く乗れなかったのが目立ってしまったのでこれからまたそういうところにも気をつけて練習していきたいと思います。(明日への意気込み)今日出遅れてしまったのですが、表彰台に登れるように頑張ります。

 

 

 

見事ルパン三世になりきった

見事ルパン三世になりきった

近藤琢哉(商4)

(ショートプログラムで首位につけたが、今日の演技を振り返って)最初のジャンプは3回転の予定が2回転になってしまったんですけど、その後3回転とかもうまくリカバリーできたので、そういう意味では良かったかなと思います。また全体の演技がすごく滑れていたし、魅せれていたかなという気がしたので、それも良かったと思います。(『ルパン三世』をもう一度滑ろうと思った理由は)ラストシーズンなので、一番思い入れのあるプログラムでやれたらなと思っていて、また戻そうと思いました。一番面白いプログラムだったので。(この夏どのような練習に取り組んできたか)今トリプルアクセルとかも降りるようになってきていて、ジャンプ全体もレベルアップしようと思っています。だけどジャンプだけではなくて、プログラム全体が一つになって、一つの作品というか完成品になるようにしていきたいなと思い、そういう練習をしています。(最終滑走だったため夜遅くの演技となったが、コンディションで気を付けたことは)あまり気にはしていなかったです。大丈夫でした。(明日のフリースケーティングに向けて)シーズンまだ序盤なので、いいスタートを切れるように、確認しながらのびのびやりたいと思います。

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