慶應スポーツ新聞会

【ラグビー】関東大学対抗戦直前インタビュー②~慶大の命運を握る幼なじみLOコンビ 小山田×白子~

白子(左)と小山田(右)のLOコンビの連携に期待がかかる

白子(左)と小山田(右)のLOコンビの連携に期待がかかる

 

 昨年までの選手が多く抜けたLOは、和田監督も「LOが今年の出来を左右する」と語るほど注目のポジションだ。今季そのLOとして活躍しているのが小山田潤平(経3)と白子雄太郎(商3)の二人。共に慶應幼稚舎の同級生であり、家族ぐるみで付き合いがあるという大の仲良しだ。お互いLO歴こそ長くないものの、様々なポジションでの経験や、幼なじみならではの信頼関係を活かしてチームを勝利に導いていく。

 

——自己紹介をお願いします

小山田 3年、LOの小山田潤平です。経済学部です。

白子 慶應義塾高校出身、3年、商学部、ポジションLO、NO8、WTBの白子雄太郎です。

 

−−お二人とも慶應義塾高校の出身ですが、どのような関係ですか?

小山田 二人とも幼稚舎で同じクラスだったので、なんだかんだ一緒にいたりしますね。

白子 幼稚舎から家族ぐるみの付き合いで、晩ご飯を一緒に食べたりするくらい仲がよくて、コミュニケーションはすごくとりやすいですね。ケンカしてもすぐ仲直りできる。

小山田 言いたいことを言い合える感じです。

 

−−お互い普段はどんな感じですか?

小山田 いい人。プレー面ではすごく激しくて、前に出れるし、信頼できるプレーヤーで、隣にいて心強いです。でも私生活においては天然というか、色々と抜けてるところがあるので(笑)。だけどすごく面白いやつなので一緒にいて楽しいし、飽きないですね、この歳になっても。

白子 こいつは顔見て分かるとおり相当イケメンなので、中学時代から女の子にモテモテでうらやましい限りでありますね。

小山田 ラグビー関係ないじゃん!(笑)

白子 私生活ではそういう感じで。ラグビーの面ではラインアウトにおける大黒柱で、今のチームに欠かせない存在になってますね。セットプレーの面で非常に信頼が厚くて、僕も日々習うことばかりです。

 

−−小山田選手は高校時代はNO8、白子選手はWTBでしたが、現在のLOというポジションについてはどうですか?

小山田 NO8とかバックローの選手に比べてLOの選手は背が高くて、コンタクトシチュエーションで強さを発揮できる選手が多いです。その中で僕はバックローから、雄太郎はBksからコンバートされて、コンタクトフェーズにおいて他校に勝ち切ることは難しいんですけど、LO一筋じゃなかったぶんプレーの幅というところで勝負できると思うので、頑張ってやっていきたいです。

白子 僕の場合はWTBからの転向ということで、やっぱりスピードが武器で、他のプレーヤーよりも秀でている部分だと思います。他校と比べると身長が低いので、一つ一つのプレーの精度だったり、自分たちの持ち味を活かしてやっていこうと思います。

 

−−付き合いの長いお二人ですが、LOとしてパートナーを組むとなったときはどんな気持ちでしたか?

小山田 僕は大学に入って半年くらい先にLOをやっていました。彼(白子選手)はそのときNO8で。僕もラインアウトに関しては初心者から入って、大丈夫かなと。僕の隣の人がLO一筋の人でラインアウトとかリードしてほしいなとは内心思ってたんですけど、白子と組むことになって、ヤバイ、自分がやらなきゃみたいな(笑)。でもそのぶん…

白子 緊張感が芽生えた。

小山田 そう(笑)。意識というか責任感というか、やらなきゃ!というのは思いましたね。

 

−−白子選手はどうですか?

白子 僕の場合は、監督から話をされるまでLOをやるとは全く考えていなかったです。昨年はNO8になって、3年のシーズン入る前にまたWTBに戻ろうかと思っていました。FwdをやるとしてもNO8かFLだったんですけど、監督と春先に面談したときにLOとしてやってもらいたいという話になって。驚きと、できるのかなという気持ちでしたが、パートナーが気の知れた同期で、下からずっと一緒に上がってきたやつなので話しやすいし、分からないことがあったらすぐ聞けるという環境なので、僕にとってはすごくよかったなと思います。たぶん潤平としては頼りなくて心細くて、でもいい意味で責任感が芽生えたかもしれないですけど。

小山田 (笑)。

 

−−LOは昨年までのメンバーが多く抜けました。和田監督はLOが今年の出来を左右すると言っていますが、どう感じていますか?

小山田 それは春先からずっと監督に言われ続けてきて、すごいプレッシャーでしたけど、やらなきゃというのは思いました。まず体重が足りなかったので増やすところから始めて。色々やってきて、現状まだ足りてないところは多々あると思いますが、自分の持ち味を出して勝負していけば勝てる部分もあると感じるところまではきています。LOが今年のカギを握るというのは今も言われ続けているので、他校に負けないように頑張るしかないですね。

白子 多少プレッシャーだったり緊張する部分もありますが、個人的にはやっててすごく楽しいので、楽しんで自分の100%のパフォーマンスを出したいと思います。緊張やプレッシャーに感じるとかではなく、楽しめているので、それがそのままプレーに出せたらいいなと思います。

 

−−この夏はオーストラリア遠征を行いましたが、いかがでしたか?

小山田 海外の選手との合同練習で思ったのは、FwdもBksもみんなハンドリングスキルが高くてミスをしないということでした。ゴール前になるとミスが多くなる傾向があるので見習わなきゃいけないですね。あとは海外のコーチの方から、今までにない考え方や練習メニューを与えてもらって、自分の中でいい刺激になりました。

白子 食事のことで言うと、すごく肉中心の料理で、鶏やら牛やらとりあえず三種類の肉が出てくるんですよ。やっぱりこれだけ肉を食べてるからオーストラリア人はでかくなるのかなと率直に思いました。ラグビーのことでは、スクラムのセットのことで僕なりに悩んでいたことや上手くいかなかったことがあったんですけど、向こうのコーチから物の考え方、アプローチの違いという点で教わったことが自分にすごいしっくりきたことがありました。スクラムのセットプレーに関するところでは上達したというか、自分に合うきっかけみたいなものを見つけられた気はしますね。

 

——食事の話が出ましたが、体を大きくするために食事に気を遣っていることはありますか?

白子 鍋ですね、これは完全に。春シーズンは毎日鍋をやってました。

小山田 夜、寮でご飯を食べるんですけど、それが終わってウエイトして鍋を食べるというのを春シーズンはずっとやっていました。そのおかげで体重がいい形で増えました。ゆるやかにですが、着実に増えていったので、すごくいい取り組みだったと思います。

白子 十何人かくらいでやっていました。

小山田 LOのみんなプラスアルファのFwd陣、Bks陣で。

白子 「増量強化メンバー」と題して鍋をやっていました。毎日だいたいこの二人で買い出しにいくんですけど、鍋の用意で拘束時間が長くなるわけなので最初は疲れたとか早く帰りたいというのがありました。でも慣れてくれば買う物もパパッと選べるようになったし、やっぱりやればやるほど楽しくなってきて、今日はどういうメニューにするとか、鍋を囲んでるときの他愛もない話で盛り上がったりしてたら、結果的にはすごく楽しかったです。

小山田 成果も出たしね。

 

——菅平合宿では練習試合を行いましたがいかがでしたか?

小山田 昨年の春に帝京大戦に出たときはフィジカルの差をすごく感じて、うわぁみたいに思っちゃったんですけど、今年の夏の帝京戦に関しては、セットプレーでは上手くできなくて不甲斐ない結果になってしまいましたが、フィジカル、タックル、1on1という部分に関しては昨年よりは格段にやれるなと感じました。今年ずっと取り組んできたフィジカル強化の成果が出てるのかなと自信になりました。でもLOとしての経験の浅さが出てしまってチームに迷惑をかけてしまいました。やれることは練習以外でもまだ色々残っていたので、それを今二人で話しながらやろうと頑張っているところです。

白子 潤平と一緒で、フィジカルで思っていた以上にやり合えたというのが大きな収穫で、自信になりました。あとはセットプレーが上手くいかなかった。僕自身もLO としての経験は浅いので、ラインアウトやスクラムの奥深さを知ったというか、もっと細かい部分まで煮詰めてやらなきゃいけないんだなというのを痛感させられた帝京戦、法政戦でした。

 

——お二人から見て、今のチームの状況は?

小山田 いい形では来ていると思いますが、最後のところで取り切るという点でまだ課題が残っているのかなと感じます。僕のところであればラインアウトからのモールであったりとか。練習ももちろんですが、練習以外で考えることも相当できると思うので、自分のできるところを考えることから始めて、練習以外の部分でできるだけチームに貢献できるようにやっていきたいなと思います。それ以外の部分に関してはすごくいい形で回っていると思います。

白子 チームとしてはいい状況にあるんですけど、けが人が今はちょっと多いです。でも状況が決して悪いわけではないので、メンバーがだんだん復帰してくればより良くなると思います。

 

——対抗戦でフォーカスしていきたいところはなにか?

小山田 ラインアウトで、相手により多くのプレッシャーをかけ、こっちは必ずクリーンキャッチをするというところです。ラインアウトからの攻撃が慶應の強みなので、そこはまず外せない。そこは絶対にターゲットとしてやっていきたいと思います。

白子 潤平が言ったようにセットプレーの安定もテーマですが、個人的にはボールをいっぱい持って、走って前に出て、チームに貢献するということですかね。第一戦が昨年のサブチャンピオンチームである筑波大ということで、初戦まず筑波を食って、今年の慶應は違うぞと。慶應旋風じゃないですけど、その後の対抗戦ものっていけるように、まずはポイントになる試合なので、一戦目から全力を注いで勝ちを狙っていきたいです。

 

——筑波大戦がいきなり山場となりますが、小山田選手はいかがですか?

小山田 とりあえずラインアウトに関してはできることは全部やっていきたいなという気持ちです。仮に失敗したとしても、できることは全部やったからと思えるくらいまでやりきりたいなと思います。あとはLOなので、ブレイクダウンで激しいファイトをして、ボールを持ったら絶対に前に出られるように頑張りたいと思います。

 

——最後に、対抗戦に向けて意気込みやメッセージをお願いします

小山田 まず初戦がサブチャンピオンチームなので、チャレンジャーの気持ちを持って、最初から飛ばして、その勢いのまま勝ち切っていきたいと思いますので、応援よろしくお願いします!

白子 春先からすごく調子が良くて自信があるので、夏に出た課題も修正していけばこの先さらに良くなっていくと思います。今年の慶應は強いぞというのを見せられるように頑張りたいです。期待していてください!

 

——小山田選手、白子選手、ありがとうございました!!

 

(取材・大貫 心明)

 

小山田 潤平(おやまだ・じゅんぺい)

慶應義塾高を経て、現在経済学部3年。高校時代はNO8として全国高校ラグビーフットボール大会に出場。献身的なプレーでチームを支える仕事人。182cm、91kg

 

白子 雄太郎(しらこ・ゆうたろう)

慶應義塾高を経て、現在商学部3年。高校時代はWTB、昨年はNO8として対抗戦にも出場。高い身体能力を活かしたダイナミックなプレーが持ち味。183cm、91kg

 

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