【バレーボール】前戦に続き露呈した守備面での崩れ 3連戦を負け越す中大戦

守備面の弱さが見えた

守備面の弱さが見えた

 

前日の東海大戦ではクイックに手を焼き、ストレート負け。順位を上げていくという意味でも非常に大事な3連戦の最終日、第5戦の中大戦を迎えた。秋季リーグが開幕してから中大には負けがなく、春季リーグ王者としても厳しい戦いが予想されたが、いずれのセットも中盤で一気に失点する展開となり悔しいストレート負けとなった。

 

 

 

 

9月15日(祝)秋季関東大学男子1部バレーボールリーグ 第5戦 慶大×中大 @早稲田大学戸山キャンパス記念会堂

 

 

得点    
慶大 セット 中大
21 25
16 25
22 25
 

 

 

春季リーグ無敗王者の中大につけた東日本インカレでの黒星。その1勝は選手たちに自信をつけ、さらなる高みを目指すための励みになった。対する中大にとっては悔しい敗戦がより一層のレベルアップを果たす1つのきっかけとなったであろう。互いの思惑がぶつかりあうこの一戦。様々な意味で注目される対戦は慶大に厳しい戦いとなる。

 

成尾のスパイクは決まっていた

成尾のスパイクは決まっていた

 

 

試合開始直後は丸谷(環4)にボールを集め、先ずもってリードを奪おうとするがなかなか丸谷のスパイクが枠をとらえられなかった。それでも上田(総3)のクイックや黒田(環1)のスパイクで差をつめていく。7-8の場面からは成尾(環4)のスパイクや稲田(環4)のブロックなどで逆転し、中大のスパイクが本調子でないところにもつけ込み慶大の流れだった。しかし中盤からは中大のエンジンがかかりだす。武智、大竹の1年生コンビで追いつかれると、18-17の場面で黒田のスパイクが連続でシャットアウトされる厳しい流れとなり、追い付くきっかけがつかめない。中大の攻めるサーブに対してサーブカットが乱れ、慶大の得意な速い攻撃が出せないといったこともあり第1セットは21-25で逆転された。

 

 

自分たちの持ち味を出していきたい第2セット。このセットは序盤リードされる展開となったが、成尾の狙ったスパイクもあり8点目までは両者譲らず競っていた。ここで慶大はそれまで有効に決まっていた稲田のクイックを選択したが狙いすぎたか2連続のアウト。慶大のタイムアウト後、野口(環4)や途中出場の佐藤(環3)がいいサーブを見せたが中大を切り崩す契機とはならず。終盤には再びサーブカットが乱れ、そこに渡邊、井上のスパイクが容赦なく襲いかかる。4連続得点を2度浴びることとなり、最終的には16-25で取られ、後が無くなってしまった。

 

技ありな一本を決めた

技ありな一本を決めた

 

 

第3セットは開始序盤からブロックが決まり、リードする展開に。途中黒田の技ありなスパイクや野口のサービスエースで流れを引き寄せていく。しかしまたもや中盤中大が襲いかかる。関田、井上の攻めるサーブでサーブカットが乱れ、うまく攻撃に繋げられない。終盤まで中大の勢いを殺せずこのセットも22-25で取られ、ストレート負けを喫した。

 

この試合の勝ち負けを分けたポイントは、やはりサーブだったと言える。中大の狙うサーブに対して、サーブカットが対応できず自分たちの戦法に繋げることができなかった。慶大も崩すサーブは打てていたものの、中大はそれに対応し安定したサーブカットができていた。前日東海大戦に続き、守備面における弱さが見えてしまった慶大。いかに切り替え、対応していくかがこれからの秋、問題となるだろう。

 

 

 

(記事 中田健太)

 

監督・選手コメント

 

野口剛志郎 副将

(今日の試合を振り返って)相手どうこうとかよりも自分たちのやりたいことが全くできなかったのですごい悔しいというか後悔する試合でした。(来週までに改善したいことは)もう1回初心に帰るというか、自分たちらしく戦えてないので自分たちのバレーボールするということを意識したいです。今までの5試合を忘れるというんじゃないですけど、まだ6試合あるのでもう1回リセットして頑張りたいです。(次戦早大戦に向けて)早稲田はいいチームで早稲田のバレーボールを確立しているので、そういうチームに対して合わせるのではなく自分たちのバレーボールをできるよう頑張りたいと思います。

 

 

稲田聡典

(今日の試合を振り返って)結果的にはストレート負けしてしまいましたが、自分たちのバレーが全くできずに負けたという印象はあまりありません。ただ、細かいミスが積み重なって差が出てしまったという感じです。(自身のプレーについて)ブロックについては悪くなかったですが、決定力がまだまだかけていると感じます。(次の相手は早大だが)前半戦を終えて、結果はまだ1試合しか出ていませんが、自分たちがやってきているバレーが形になってきているので、これから結果もついてくると思います。細かいところを詰めていって、早大は強い相手ですが、そういうところに勝てるような雰囲気というか、チームの士気を高めていきたいです。

出場選手

 

サイド 成尾陸(環4・高松一高)  
セッター 野口剛志郎(環4・東福岡高)  
センター 上田悠貴(総3・生野高)  
サイド 黒田彪斗(環1・富山一高)  
サイド 丸谷将大(環4・東筑高)  
センター 稲田聡典(環4・日向学院高)  
リベロ 野瀬将平(環3・東福岡高)  
途中出場 佐藤凜太郎(環3・東北高)  
  林智之(商3・高知学芸高)  
  上野素希(文2・甲陽学院高)  
  尾木将(法政1・修道高)


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