【ソッカー部女子】年度初め!新主将・副将対談

無念の降格からおよそ3ヶ月。1年での1部復帰、そしてその先を見据えて。

大塚主将と小堺副将

右・大塚主将、左・小堺副将

今年の目標はすべての所属リーグ制覇と力強く語ってくれた大塚主将(環4)と小堺副将(環4)。1年というタームにとらわれず、来年度以降のインカレ出場のために全力を尽くすという二人。リーグ戦での活躍にご期待あれ!

――今年度はお二人がそれぞれ主将、副将を務めるということですが、自分はこんな役割が求められているんじゃないかな、という思うところがあったら…

大塚 今年は目標を達成するというのはもちろんなんですけれど、それに向かって強く突き進む存在でいようと思っています。周囲を巻き込むのもそうなんですけれど、まず自分が突き進んでというか。格好良く言うと背中で引っ張るというか。自分の目標はチームの目標とイコールなので、そこに向かってまずは自分が突き進む。そう言う風に考えています。

――大塚主将は昨年、副将になられたときは「みんなを後ろから押していく副将」という風におっしゃってらしたわけですが、やはり今年は”引っ張る”主将ですか

大塚 まさにそれです。去年は、一番後ろからみんなを見て、こぼれないように、こぼれないように、とそれを考えてプレーしていたわけなんですけれど、今年はそれはめぐたちに任せて、先頭はやっぱり前を見て、まわりを見ないで突き進みたいですね

小堺 まわりは見なくていい…の?

大塚 見ないで、すべてを後ろに委ねて(笑)

――小堺副将はじゃあ、それもふまえて(笑)

小堺 今年は結果を残すというのと、加えて絆のあるチームになろうというのをチームで掲げていて。私は、自分が成長していくのを感じられた瞬間や、その成長までにかけるプロセスそれ自体に、サッカーをやっていて楽しいという思いをすごく感じているので、それを自分の姿勢から人に伝えられるようなプレーがしていきたくて。それに加えてさっき、まいが言ったように、突き進む先頭をサポートするために回りの意見を拾っていくこと、チームみんなが目標を達成したいと思えるようにまとめていく、そういう役割だと思っています。

――ちなみにその目標とは

大塚 私たちは大学リーグ(関東大学女子サッカーリーグ2部)と東京リーグというふたつのリーグに所属しているんですけれど、その両リーグ優勝を目指しています。結果目標はそれですね。

――大学リーグのほうでは一昨年準優勝、都リーグは昨年…

大塚 3位だったんですけれど。それが不甲斐ない試合をしての3位というかんじだったので。次は優勝しかない、くらいの気持ちで挑まないと!と。

小堺 それと、私たちはずっと1部で戦えるチームって言うのを目指してきたので。そのためにあと何が必要かって言うと、大学リーグの優勝だけじゃ足りないぞと。秋だけ開催される大学リーグと比べて、都リーグは年間通したコンディション調整やチーム力が求められてくるので。それを考えると大学リーグだけじゃなくてやっぱり都リーグも優勝したいっていうのが見えてきたので。

大塚 で、ですねー。なんと付けたしがあって(笑)結果目標よりも、今年目指しているものとして大きいのはやっぱり来年度以降インカレ出場するチームになるっていうことで。ただ今年は2部だから、インカレを目指すに目指せない。だから結果目標としては両リーグ優勝というのを掲げてはいるんですけれど。その結果目標の先には、来年度以降のインカレ出場っていう本当の目標があるんだってことが大切なんです。そういう先のことがあるから、本当は両リーグを優勝しても足りないくらいっていう意気込みを持って今年頑張る理由になるというか。

――昨年は1部リーグに挑戦、そして残念ながら1年で降格となってしまいました。ただ、負けはしたものの、内容で喰らいついていけた部分もあったかなと

大塚 まず、内容では喰らいつけていけたという感覚が自分たちとしてはないです。むしろ、内容よりもスコアのほうがまし。神大戦では先取点が取れたり、関学(関東学園大)ではリードする時間のほうが長かったりとか、それだけ見れば善戦しているように見えても、内容の方では勝てそうにないというか。惜しくもなかったんじゃないかっていう感覚があって…。それをどう埋めるかって言うと…

小堺 1部との差を感じて、その去年の経験からインカレ出場という目標を掲げて、そのための結果目標として両リーグ優勝があるんだっていうのはさっきお話した通りなんですけど。その中で3つうちらが課題だと思っていることが、選手層のことと、トレーニングのことと、コンディションのことの3つなんですね。慶應は1部のチームに比べると、絶対的に選手数が少ない。けれど、少ないのを強みにして濃いチームを作って、少ない中でも選手層に厚みを加えたい。トレーニングの質に関しては、もっとみんながサッカーに対する考えを真摯に持って、イメージを共有して高めていかなければならないっていうことで。コンディションというのは、通年で100パーセントの力を出せるようにってこと。だから怪我とかも…(大塚主将を見て)まぁ今まい怪我してますけど(笑)これからしないようにしていきたいねって。そうやって目標に近づけたらと思って取り組んでいるところです。

大塚 あと!

小堺 あと?

大塚 あと!付け加えて、なんですけど(笑)そういう風に選手層、トレーニング、コンディションという3つの課題を掲げると。多分慶應っていうチームのはシステマティックなところでは素晴らしいものを持っているので…改善していこうとすれば、きちんと高まっていくと思うんですけれど。何よりもその…個人個人のチーム内にあるライバル意識というものが薄めで、そこが1部のチームと違うんじゃないかなというのがあって。負けたくない!上に立ちたい!そういう個人を推す力、自分が自分がの部分が慶應には少し足りなくて、何をやるにしてもチームで、チームでになっちゃう。もちろんチームでひとつになるって感覚はものすごく大事なんです。ただ、そのチームは個の集まりなので、個の強さを求められる部分がある。だからこそ、仲間なんだけどライバルに見えるっていう刺激的な環境を作っていきたい。なので、今年はシステム面から集団の変化と、競争しあえる環境にっていう個の変化のふたつができたらと思っています。

――ソッカー部女子の中でも、お二人はキャリアが長いし、選抜歴も多いですよね。今までもチーム内に競争のある環境にいたからこそ、余計に個の強さが欲しいって風にギャップを感じるんじゃないかなと思うんですが

大塚 感じる部分もあるんですけれど、やっぱりどっちも大切なんですよね。チームって大きく二つに分かれちゃうと思うんですよ。個のチームっていうのは、能力的には高くて、強いんだけど勝てないチーム。集団のチームっていうのは、いいチームではあるんだけどやっぱり勝てないチーム。で、今私が思うのは、慶應はその間のいいところを取れるんじゃないかってことなんですけど。入部当時から「みんなで頑張ろう」っていう風土がソッカー部女子にはずっとあったと思うし、そこに競争心とか個人の意識が加わったら、数少ない集団の中に個があるいいチーム、勝てるチームになるんじゃないかなって。そういう理想に向かって今年は頑張りたい。

――ちなみに新一年生はどうですか?昨年度の林主将が卒業して、FWが一枚減るなとは思うんですが

小堺 でも、去年の11人のうち、10人はそのまま残っているので。そこに今度1人JFAアカデミーからフォワードの子が入るんですけど。他にも何人か新戦力が入るってことは、もう強くなる一方ですよね。と前向きに!

――では、主将副将が練習などを見ていて、頑張ってるから、注目して欲しい!と思うプレーヤーは

大塚 誰かなぁ

小堺 はい!はいはいはい!杏!(西岡・経・新2)

大塚 あ、いいとこつかれた!

――確か、サッカー始めたのは大学からですよね

小堺 そうなんだけど伸びてるよ、やばい!最近すごいんです。

大塚 頑張ってる子、頑張ってる子…

小堺 推してくれてもいいよ?(笑)

大塚 …小堺選手です、うそです(笑)初心者の子の方が伸びが目に見えるので推したくなっちゃうんですけれど、みんな頑張ってるので!

小堺 そもそも今練習できてるのがちょっきり11人なんですよ。

――怪我ですか?

大塚 本当に、たたられてるからみんなでお祓いに行こうって行ってるくらい、相次いで…

小堺 怪我に飽き足らず病魔までもが…ほんとたたり!ケイスポさんにも移っちゃったかと思いました。(注:取材当日の朝、本紙記者の1人が胃炎で寝込み取材予定を変更したのを受けての発言)

大塚 大殺界、大殺界…やっぱり私も杏でいいですか?(笑)頑張ってる分だけ伸びがあるんですよね。主将副将二人からのイチオシってことで!

――では最後にサポーターの方々に一言を

大塚 毎年地域の方々がすごく応援してくださるんですけれど、今年はそれに加えてすごいサポートがつきまして!なんと協賛がついたんですよ。豆乳とがんもどきとか、丸和食品さんていうんですけれど、スポンサーとして1年間応援してくださるんです。こういう風にわざわざ公式にサポートを表明してくださる方が出てきたことにも本当に感謝して、チームみんなでありがたく豆乳飲んでます。気持ちの部分もあると思うんですけれど、豆乳なり、そういうサポートはきっと体作りって面でダイレクトに出てくるとも思うので。物も心も!本当に応援してくださる方に応えられるような1年にしたいと思います。

小堺 本当にみんな最大限の力をサッカーに注げる状況を作っていただけていると思うし、注いでいるので、結果を出せるように頑張ります。それを少しでも多くの方に見て欲しいし、見ていただけた分だけ、力になるので、ぜひ今年度も応援よろしくお願いします。

大塚主将と小堺副将

――ありがとうございました。

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