【ラグビー】明大相手に押し切れず敗戦/関東大学対抗戦 明大戦

塾歌斉唱

塾歌斉唱

11月2日、秩父宮ラグビー場にて明大との一戦が行われた。ここまで全勝の両校の対決。慶大は前半から敵陣に攻め込みチャンスをつくるが、勝負所で取り切ることができない。すると終盤、相手に流れを渡してしまい17-40で敗戦。決定力の差が響き、今季初黒星を喫した。

 

関東大学対抗戦A vs明大

2014/11/2(日)12:00K.O.@秩父宮ラグビー場

 

得点
慶大   明大
前半 後半   前半 後半
T
G
PG
DG
10 小計 14 26
17 合計 40
 

得点者(慶大のみ)

T=木原、小山田

G=矢川2

PG=矢川

 

ポジション
1.PR 青木周大(商4・慶應) →16眞鍋泰明(経4・慶應)
2.HO 神谷哲平(総4・桐蔭学園) →17佐藤耀(総3・本郷)
3.PR 吉田貴宏(総4・本郷) →18大塚健太(環3・國學院久我山)
4.LO 小山田潤平(経4・慶應)
5.LO 白子雄太郎(商4・慶應) →19佐藤大樹(総1・桐蔭学園)
6.FL 廣川翔也(環2・東福岡) →20鈴木達哉(環2・茗溪学園)
7.FL 木原健裕(総4・本郷)
8.No.8 森川翼(環4・桐蔭学園)
9.SH 宮澤尚人(法4・慶應) →21南篤志(総3・清真学園)
10.SO 矢川智基(環3・清真学園) →22田畑万併(環3・桐蔭学園)
11.WTB 服部祐一郎(総4・國學院久我山)
12.CTB 石橋拓也(環4・小倉)
13.CTB 川原健太朗(環4・小倉)
14.WTB 浦野龍基(政4・慶應志木)
15.FB 下川桂嗣(商4・修猷館) →23関東申峻(総4・宮古)
 

インゴールに飛び込む木原

インゴールに飛び込む木原

試合開始早々、いきなり明大にチャンスをものにされる。徐々にゲインを許しゴール前まで攻め込まれると、ラックから素早く展開されトライ。開始2分で先制を許してしまった。さらに7分、慶大は敵陣でマイボールラインアウトのチャンスを得るもこれを確保することができず、ここから再び攻め込まれてしまう。今度はラックサイドを破られゴール中央にトライを決められた。このまま明大がペースを掴むかと思われたが17分、慶大は敵陣深くでのマイボールラインアウトから相手ディフェンスを破りFL木原がトライ。SO矢川のコンバージョンも決まり7-14と追い上げを見せる。その後も敵陣でプレーする時間が続くもののハンドリングのミスもあり得点につなげることはできない。それでも相手のアタックには低いタックルで応戦し、スコアは変わらず7-14で試合を折り返した。

 

WTB服部も大きなゲインでチャンスをつくった

WTB服部も大きなゲインでチャンスをつくった

前半途中から流れをつかんだ慶大。後半も明大キックオフのボールを確保し敵陣深くまで攻め込むなど、決定機を何度かつくるもなかなかトライには至らない。それでも14分、矢川がPGを決め10-14と点差を縮めることに成功した。この後のキックオフからトライを奪われるが、直後の17分、敵陣でLO小山田がキックチャージを成功させると、そのままインゴールに転がったボールをしっかりと押さえ17-21。見事なトライに会場が沸き立ち、慶大は逆転への勢いを感じさせた。しかし23分、自陣で相手FWの強さに耐え切れず失点すると、直後にはBKの連携で華麗にトライを決められ17-33。一度は詰めた点差が次第に離れていく。流れを引き戻したい慶大はゴール直前まで迫るチャンスをつくるがペナルティやノックオンで生かすことができない。すると終了間際にもトライを奪われ17-40でノーサイド。伝統の一戦で慶大は今季初黒星を喫した。

 

今季好調の明大との全勝対決。厳しい戦いが予想されたが、慶大は「そんなに負けている感じはしなかった」(CTB石橋)と十分に見せ場をつくった。セットプレーでも劣勢に回ることなく互角にやり合い、選手らは自信をつけたことだろう。だが、「勝負どころで明治の方が一枚上手だった」(PR吉田貴)。チャンスを確実にものにする相手に対し、慶大は何度もゴールライン目前に迫りながらトライを取り切ることができなかった。決定力を増すことが今後の重要な試合に向けての課題となる。次は23日の早大戦。4年ぶりの勝利へ、挑戦は続く。

 

このままグラウンディングしトライ

このままグラウンディングしトライ

【ケイスポ的MOM】会場沸かせるビッグプレー LO小山田潤平

昨季からLOとしてAチームに定着している小山田。今秋はけがで出遅れたものの、3戦目の筑波大戦から復帰した。この日は豊富なサポート量でチームに貢献したほか、ビッグゲインも見せるなど活躍。後半にはチャージから気迫のこもったトライを決めた。この男のさらなる活躍に期待がかかる。

(記事 東條恵也)

 

コメント

和田康二監督

(今日の試合について)結果として負けてしまったので非常に悔しいですが、ここで終わりではないですし、早稲田戦、帝京戦、大学選手権とありますので、今日の悔しさを忘れずに修正を重ねていきたいと思います。(戦い方のプランと最終的に点差が開いたことについて)この試合はアタックよりもディフェンスにフォーカスを当てていました。粘れたシーンもあったんですけど、後半の最初こちらのミスで取られたところや最後我慢できなくなったところがありました。また、一方のアタックの面で、攻めてはいるんですけどスコアにつなげることができませんでした。

 

木原健裕主将

(今日の試合について)来週はJr.戦があるのでここでAチームが下を向くわけにはいかないと思っています。試合の中で感じた、普段の練習から試合をイメージしながらどういうコミュニケーションをとっていくのかということを僕中心に練習から変えていきたいと思っています。次の早稲田戦は必ず勝ちたいと思います。(最終的に点差が開いた)前半最初に簡単に2トライ取られたところと、敵陣深くに入って簡単に相手にボールを渡してしまったところが反省点です。そこでペナルティなどミスを犯してしまったところが敗因だと思います。

 

吉田貴宏

(今日を振り返って一言)悔しいです。(明大の印象は)個の力やチーム力という面で負けているという印象はなかったです。ただ、勝負どころで明治の方が一枚上手だったと感じました。(勝負強さの違いは何か)今まで、一枚下手の相手と戦っている時も、取れるところで取れていないという問題はずっとありました。しかし、勝ててきたのでそこに甘んじていたと思います。そのツケが今になって回ってきてしまったと感じています。(FWの出来は)スクラムも含め、体を当てるところでそんなに負けなかったことは良かった点です。しかし、前半簡単にトライをされたところは、FWが甘くてゲインをされたので、そこは反省点です。(自身のプレーについて)調子はいい方だったと思うのですが、勝利しないと意味がないので、今後は勝ちにつながるプレーをしていきたいと思いました。(早慶戦に向けて)絶対勝ちます。

 

小山田潤平

(試合を振り返って)相手が勢いのあるチームだったので前半は1トライ差で抑えられたというのは想定の範囲内だったんですけど、後半最後の方になってこっちの方が先に動きが悪くなって相手に取られ始めたとこがちょっと想定外という感じです。そこで自分たちがコミュニケーションとってできなかったというのが敗因だと思います。(トライを取られた直後にチャージからのトライ)もちろん毎回狙っているんですけど、トライをとられた後だったのでミスは自分で取り返すという意識もあって結構せめていけました。(明治の印象)やっぱりFWのチームという印象が強くて去年もどんどん近場で当たってくるチームだったんですけど、今年に関しては散らしてくる感じでした。(互角にやり合えたというふうに感じたか)互角にはやり合えたと思うんですけど、自陣深くに入られたときに向こうはちゃんとトライを取り切ってくるのに対して、うちは残り5mでミスを犯して取り切れないという場面がすごくあったので、最後の部分で差が出てしまったのが敗因だと思います。(早慶戦に向けて)できることはいろいろあったのでそれは生かしつつ、最後までトライを取るというところをしっかり修正したいです。あとはラインアウトの部分ではいつも通り自信を持ってやりたいと思います。

 

森川翼

(今日の試合を振り返って)ほんとに悔しいというところなんですけど、まだ次の早稲田と帝京があるのでそこで結果を出したいなと思っています。(明治の印象は)予想通りFWでごりごり来るかんじでした。前半始め受けちゃったんですけど、前半の途中から後半の始めの方まで結構慶應の時間というか、ディフェンスもしつつアタックも自分たちのペースに持っていけたのかなと思ったんですけど、結局最後自分たちのスキとかちょっとしたミスのところで相手にチャンスを与えてしまってそれがどんどん簡単な失点に繋がっちゃったので、それが敗因だったのかなという風に思います。(ご自身のプレーについて)わりとキャリアで多少目立てるシーンというか、自分の持ち味を生かせたのかなというところもあるんですけど、やっぱり、後半の相手のPGをうけて4トライ目のところで、僕がキックオフですぐ受けてしまってそれをターンオーバーされてそのままトライされてしまったので、それがすごく大きな反省かなと思います。(次の試合に向けての修正点と意気込みをお願いします)フォーワードでいえば、早稲田はスクラムが強いので、今日もわりとスクラムはよかったんですけど、このままもっとつめて、フォーワードから全体へ、ラインアウトも含めて勝ちたいなと思います。個人的には、もっとボールに触ってキャリアとして前に出てチームの勝利に勢いづけられたらなと思いますね。

 

矢川智基

(今日の試合を振り返って)前半は接戦というか、少ない点数差で、プラン通り、風下だったんですけどしっかり我慢していい折り返しが出来たんですけど、後半相手がワンチャンスを取りきるのがすごく上手いので一つ上手だったかなという風に思います。(今日のゲームプランについて)とにかく相手を攻め疲れさせるようにディフェンスをしっかりしようという風に思っていました。(ご自身のプレー、特にキック面については)コンバージョンとプレースキックは全部成功したのでよかったと思うんですけど、もうちょいプレー中のキックというか、深くけりこむキックで距離とか高さとかまだクオリティを上げられる部分があると思うのでしっかり練習していきたいと思います。(次の試合に向けて意気込みをお願いします)次もまた伝統の早慶戦なのでしっかり勝負していきたいと思います。

 

石橋拓也

(今日を振り返って)結果的に負けてしまったのですが、すごく勝ちたかったなと思います。(明大の印象は)そんなに負けているという感じはしませんでした。最後自分たちのミスで自滅する形だったので、ミスからやられてしまったなと思います。(明大戦に向けてどのような練習をしてきましたか)やはり、裏のキックに入られた時にどう対応するかを意識してきたのですが、カウンターが上手くいかなかったところもあったので、そこは修正しなくてはなと思います。(自身のプレーについては)マークされてどう抜けるかという点がまだ甘いので、そこを突き詰めていって、マークされても抜けられるようになっていきたいです。(早慶戦に向けて)早大には絶対に負けたくないので、必ず勝ちたいです。

 

川原健太朗

(今日の試合を振り返って)まずは勝てなかったというのがすごい悔しくて、勝てたゲームだと思うのでそれをこっちがバテちゃって落としたというのはすごい悔しいですね。(攻め込みながらも決めきれない場面が見られた)そこは明治さんのほうが一枚上手だったというか、僕らは簡単に取らせてしまって向こうはなかなか取らせてくれないと。そこが差で、それが最終的なスコアにつながってしまったのかなと思います。攻めていっても結局ゲインして終わりという感じだったので、そこは一つ一つ確実に取っていけば勝てたのかなと思います。(明大FWの印象は)ブレイクダウンのところとか、すごく重かったですね。ただ、BKでは重さでは負けてなかったです。(今後に向けて)下を向いている暇もないので、負けは負けとしてしっかり認めて反省をして、次に切り替えて早稲田戦頑張りたいと思います。

 

試合後、健闘した慶大に大きな拍手が送られた

試合後、健闘した慶大に大きな拍手が送られた

 

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