昨日の一回戦で明大に接戦の末、惜しくも敗北を喫した慶大。2戦目の相手はリーグ8位の法大となった。慶大にとっては今年5回目の対戦となる因縁の相手だ。慶大は昨日の明大戦での敗北から立て直し、順当に勝ちを決めたい一戦であった。しかし試合は終始シュート確度に悩まされる中、3Qまでは接戦に持ち込んでいたものの、最後は決定力の差が出てしまい75‐85で終了。慶大のリーグ最終順位は8位となった。
2014/11/2(日) @代々木第二体育館 | |||||
第90回関東大学バスケットボールリーグ戦 順位決定戦 第2日目 vs法大 | |||||
1Q | 2Q | 3Q | 4Q | 合計 | |
慶大 | 23 | 16 | 26 | 10 | 75 |
法大 | 24 | 12 | 24 | 25 | 85 |
◆スターティングメンバー | |||||
PG | #4 伊藤良太(環4・洛南高) | ||||
SG | #13 福元直人(環3・福大大濠高) | ||||
SF | #10 大元孝文(環3・洛南高) | ||||
PF | #6 権田隆人(政4・慶應高) | ||||
C | #22 トカチョフ サワ(環1・國學院久我山高) |
1Q、スタメンは前回と同じく伊藤、権田、大元、福元、サワ。序盤から法大に連続得点を許すも、慶大も積極的なオフェンスで相手のファールを誘い、フリースローの機会を多く得る。慶大はボールの回りが良く、アシストからのシュートが目立った。法大のエース#24加藤の3ポイントに苦しめられるが、終盤、途中出場の真木が短い時間に2本のミドルを確実に沈め、1点ビハインドの23‐24で1Qを終えた。
2Q、慶大がディフェンスで粘りを見せ、開始から4分間法大の得点を許さず。その間にアシストを受けた権田、サワが中心となり4連続得点を決めると、法大は堪らずタイムアウトを要求。しかしこれをきっかけに法大は流れを立て直し、点差を詰め始める。一方の慶大は焦りが出たのかチャンスはあるものの、なかなか得点に結びつかない時間が続く。終盤3点差に追いつかれ、39‐36で前半を折り返した。
3Q、伊藤が相手のファールを誘いフリースローを確実に決めると、その後も法大のミスの隙をついた速攻や、フリースローでスコアを伸ばす。黒木やサワなどのインサイド陣がオフェンスリバウンドで健闘を見せ、多くのチャンスを作り出した。福元も懸命なディフェンスで加藤を抑え、中盤は自ら3ポイントシュートを沈めた。しかし終盤#16沼田に連続で3ポイントを許し、点差はほとんど開かず。65‐60でこのQを終えた。
最終Q、大元のアシストから伊藤が3ポイントを決めるが、あとが続かず、その後はなかなかシュートが決まらない。流れをものにした法大が連続得点を決め、開始3分で68‐68の同点に。その後も落ち着いたバスケットを展開した法大についには逆転を許してしまう。なんとか立て直したい慶大であったが、逆に焦りからトラベリングを連発。スティールを狙いすぎたことでディフェンスの粗が生まれ、法大に付け入る隙を与えてしまった。タイムアウトを挟んで何とか逆転を狙うも、オフェンスがかみ合わずショットクロック間際でのシュートが目立ち、攻めあぐねる。その間にもオールコートディフェンスで強気の姿勢を見せた法大は着実にスコアを伸ばし、最終的には75‐85で試合を終えた。
3Qまでは攻守ともに機能はしていたものの、前日の明大戦と同じく得点に結びつかなかった。シュートセレクションも良くフリーの場面も作ることが出来ていたものの、肝心のシュートがなかなか決まらず。流れを掴み切れない歯がゆい試合となった。順位決定戦は2敗、リーグ最終順位8位という結果に終わってしまったが、今月下旬には集大成であるインカレが待ち受けている。明確になった課題を克服し、秋リーグの連戦で培ってきた力のすべてをぶつけることが出来るか。慶大バスケ部に期待がかかる。
(記事:藤井祐未)
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