【ソッカー女子】第3節 圧巻4発で快勝! 太田レディースSC戦

前節は圧倒的に攻めながらも無得点に終わり、敗戦を喫してしまった慶大。しかし、この日は攻撃陣が爆発した。前半に二点を先行すると、一点差で迎えた試合終盤にさらに二点を追加。完封こそ逃してしまったものの、「練習したパターンがいくつか出た」(松本)と内容も伴い、快勝を収めた。

第21回関東女子サッカー二部リーグ

 第3節 2015/4/26(日)14:30KO@慶應義塾下田グラウンド

慶應義塾大学4-1太田レディースSC

【得点者(アシスト者)】

〔慶〕15分 堀井美月(田中康子)、33分 二宮早紀(栃木栞)    75分 傍田捷子(堀井美月)、80分 梅原那奈(下山田志帆) 〔太〕57分 中里知紗  

 

◇慶大出場選手  

GK野村智美(総2・作陽高)
DF松本朋子(総4・十文字高)
DF田畑加穂梨(政4・慶應女子高)→58分赤羽紗里(総4・スフィーダ世田谷)
DF梅原那奈(環4・常葉学園橘高)
MF遠藤未来(環4・村田女子高)→46分平田諒子(文4・福岡女学院高)
MF下山田志帆(環3・十文字高)
MF田中康子(総3・常盤木学園高)
MF栃木栞(環3・十文字高)→88分高見澤るり(政2・慶應女子高)
MF二宮早紀(環4・常盤木学園高)→86分宮川渚(理3・成城学園高)
FW堀井美月(環3・常盤木学園高)
FW傍田捷子(総4・頌栄女子学院高)→86分竹内瑞穂(理3・フェリス女学院高)
何度も決定機を迎えながらもノーゴールに終わった前節の反省をふまえ、「得点を取るためにどうすればいいかを意識して一週間練習してきた」(岩崎監督)。この試合では、結果という形でその成果が求められた。

試合前の円陣

この日もテンポ良くパスをつないで主導権を握った慶大は、開始早々の2分にチャンスを迎える。栃木栞(環3・十文字高)からのボールに反応した下山田志帆(環3・十文字高)がクロスを入れ、二宮早紀(環4・常盤木学園高)が飛び込む。これは惜しくも得点に至らなかったものの、岩崎監督が「特に前半の最初の方はうまくできていた」と振り返るように、多彩な攻撃で相手を翻ろうする。すると、15分にさい先よく先制点。「GKが結構前に出てきていた」ことを見逃さなかった堀井美月(環3・常盤木学園高)が意表を突いたロングシュートを放つと、鮮やかにネットに突き刺さった。リードを得たことで各々に積極性が生まれ始めた慶大は、33分に追加点を奪う。細かいパスワークから二宮が抜け出すと、GKもかわしてゴールを決めた。また一方の守備面でも、ボールを取られた後に「速く奪い返す」(岩崎監督)戦術が機能。相手のコートでゲームを進める時間が長く、最高の形で前半を折り返した。

この日もチームをけん引し続けた堀井

ハーフタイムに選手交代を行った慶大。しかし後半は「自分たちのミスが多く」(松本)なり、あわやという場面を作られ始めてしまう。すると、57分にはそのミスからボールを奪われ、見事なロングシュートを決められてしまった。一点差に詰め寄られた後も、ピンチは続く。69分には得点を決められた中里に抜け出され、さらにGKの野村智美(総2・作陽高)もかわされてシュートを打たれたが、わずかに枠を外れた。嫌な流れを止められない慶大。しかしそれを断ち切ったのは、4年生の傍田捷子(総4・頌栄女子学院高)だった。75分に味方からのスルーパスを引き出すと、DFに対応されながらも粘ってゴールに押し込み、再びリードを広げた。これで余裕が生まれた慶大は、その5分後に梅原那奈(環4・常葉学園橘高)が左足で得点を挙げ、ダメ押しに成功。終わってみれば大差をつけ、快勝を飾った。

試合後には笑顔も見られた

勝ち点3を積むだけではなく、準備してきた「自分たちの攻撃」(堀井)を存分に披露できたことは大きいだろう。次節は中2日と連戦になるが、「勝つこと」(岩崎監督)への執着心を忘れず、さらにレベルの高い戦いに期待したい。 (記事 木下彰)

 

 

 

試合後コメント

 

岩崎陸監督

(ボールを支配して、かつそれが得点につながる結果となったが)まず自分たちがやろうとしたことは、勝つこと。得点を取るためにどうすればいいかを意識して一週間練習してきたので、その成果が出た場面があって、かつ得点にもつながったので一つの収穫だと思います。(流動的な攻撃が見られたが)パスを出した後に足を止めずにスペースを空けて、別の選手がそこに入っていって。そこで相手のバランスが崩れた中で、たとえボールを失ってもまたすぐに取り返せるようにというのを意識しながらやって、相手と関係なく動いてしまって質が伴わない部分もありますけど、特に前半の最初の方はうまくできていたと思います。(今日の守備面のコンセプトは)攻撃と守備は一体だと思うので、速く奪い返すことをやりつつ、相手も技術があるチームだったので、自分たちが押し下げられたときは陣形を作って構えて、厚みのあるディフェンスをするようにと指示していました。失点のシーンも含めて何回か危ないシーンはありましたけど、そこは次への課題としたいと思います。(途中から入った選手について)惜しみなくボールに関わって走ってくれたと思いますし、逆にちょっと交代が遅かったかなと。前節も今節も最初から出ていた選手に対して危機感を与えられるように準備をしていかないといけないですし、運動量が落ちたらすぐ変えられるとか、そのぐらいの質を求めていきたいと思います。(次節に向けて)中2日で次のゲームがあるので、良い状態の選手を使って、活躍してもらえたらと思います。

 

松本朋子(総4・十文字高)主将

(今日の試合を振り返って)太田には1回も勝ったことが無かったので、勝てたことは良かったと思います。(今節4点取れた要因は)今週は攻撃の面を特化して練習して、練習したパターンがいくつか出たのでそこがよかったと思います。(失点シーンについて)あの時間帯は自分たちのミスが多くて、相手に攻め込まれたというよりは、自分たちのミスから失点してしまったので、その辺は課題かなと思います。(次節に向けて)2試合連続で失点してしまっているので、そこをしっかり無失点に抑えて今日出たパターンでまた点が取れればと思います。そしてまた勝ち切りたいと思います。   堀井美月(環3・常盤木学園高) (今日の試合を振り返って)最初は結構攻めていて、前半で得点を取ることができたんですけど、まだ結構甘いところがあったり守備の面で相手に簡単に攻撃されたりと、まだまだ課題が残るなという感じです。(自身のゴールシーンを振り返って)相手GKが結構前に出てきているというのを他のチームメイトが言っていて、それを共有できていて、(得点シーンは)GKが前に出てきたので、ロングシュートを狙えるなというのを意識していました。(次の試合への意気込みを)やっぱり得点を重ねることが一番だと思うので、今やっている自分たちの攻撃からしっかり崩してもっと点を重ねられるようにしたいです。

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