【ソッカー男子】第20節 地力見せた!1点を守り抜き連勝 拓大戦

 

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保土ヶ谷に立つイレブン

前節、流経戦の勝利で1部残留が決定した慶大。一方、今回の相手は2部降格が決定した拓殖大。しかし、今回は藤田息吹(政2)が出場できず、中3日という体力的にも厳しい条件。さらにモチベーションを保つという面でも「難しくなると思っていた」(李監督)試合だったが、慶大イレブンはしっかり戦い抜き、結果を残した。

 

第84回関東サッカーリーグ戦【後期】1部リーグ 

第20節2010/11/7(日)11:30 KO@県立保土ヶ谷公園サッカー場

慶應義塾大学1-0拓殖大学

{得点者}前半34分 加美義人(慶大)

笠松

縦にボールを入れる笠松

 立ち上がり、なかなかペースをつかめない慶大。前半8分には、ドリブルで抜け出た深澤(理4)のパスを河井(政3)が受け、上げたクロスは相手DFに当たるもCKのチャンス。しかしシュートにつながらない。その後も、パスが噛み合わず苦しい展開が続く。「しっかり動いて、パスコースをいっぱい作ってボールをどんどん回していく」(三上・政4)という慶大らしいプレーができない。前半25分には横川(総4)からのパスを深澤がゴール正面で受けるも、シュートはゴール上へそれてしまう。チャンスを生かし切れない慶大だったが、前半34分についに試合が動く。田中(環3)からのボールを河井がドリブルで運び、ゴール前でパスを受けた加美(環4)が飛びこむように左足でシュート。貴重な先制点を奪い、1点リードのまま前半を折り返す。

ゆりかご

ゴール後は社会人コーチを祝った

 後半、流れをつかみ追加点を挙げたい慶大だったが、なかなか一発が決まらない。後半21分に横川のパスを抜け出した加美がシュートするも、ゴール上へ。24分には田中のクロスから河井がダイレクトでシュートするが、ポストに嫌われ惜しくも得点ならず。疲れが出てきたのか、相手のプレッシャーに負けボールを取られる場面が目立つ。拓大FWにゴール前まで抜けられるなど守備にも不安の色が見えてくる。後半40分には日髙(総3)のシュートが拓大DFのハンドを招きFKを得る。後半途中から出場の山浦(商2)が直接ゴールを狙うが枠をとらえることはできず。ゲーム終盤にはなんとか持ち直した慶大だったが、結局後半は無得点のまま、1-0で試合終了。

大塚

交代出場した大塚

 試合内容は納得できるものとは言えない。しかし、それでも「勝ち点3を取れたのは満足」(李監督)と、結果を残した慶大。残り2戦、4年生にとっては大学でプレーできる時間は少ない。「関東1部という舞台でやれるのは当たり前じゃない」(三上)ということを意識し、「このチームの集大成として」最後まで戦い抜いていってほしい。

By Yuki Morioka

李監督

(試合を振り返って)今日はモチベーションを上げることを意識して試合に臨んだ。中3日での試合だったし難しくなると思っていたが予想通り。結果に関しては勝ち点3が取れたので満足してるし良くやってくれたと思う。(残留を決めた前節からどんな準備をしたか)ゲーム前に、準備ができていない選手、手を抜いている選手は立ち上がり5分でも交代させるという厳しい言葉をかけた。みんな一生懸命やってくれたし、そういった選手はいなかったです。(ハーフタイムに2人選手を交代した理由は)前半流れが作れなかったからです。FWのところで起点が作れる選手が欲しいなと思って、風間を入れた。松下はカードを1枚もらっていたし、危なかったので早めに交代しました。(相手のプレッシャーからか、相手に合わせたサッカーになった印象があるが)ハーフタイムの時に相手のプレッシャーを確認せずにボールを受けて失うことがある。ダイレクトパスが少なく頭を働かせてやらないといけないということを話しました。(残り2節も同じモチベーションでやらないといけないが)4年生に関しては、このチームでできる公式戦があと2試合しかないということ。社会にでてから通用する人間になる為に、ここで成長して欲しいと思う。3年以下は来年以降に繋がる試合をしないといけない。今年もまだチャンスがあるかもしれないのでそれに向けても同じ。(次は警告で2人が出られなくなるが)黄と松下は出られないね。藤田が今日は休んでいるし、サイドバックに関しては横川を使うか、赤木を使うか。ジュニアの試合も水曜にあるんで、それを見てからまた考えます。

三上主将

(試合を振り返って)中3日の結構きつい試合で、非常に難しいところもあったんですけど、内容はともかく、勝ち点3を取れたのはよかったかな、と思います。ただ内容は改善の余地があるかな、と。反省ですね。(中3日のきつさとは体力的なものか)そうですね、あと僕が心配してたのは、流経という相手に勝ったあと、こういう降格した相手って

いうところで気持ちの面というかモチベーションの面というか、まぁ絶対にそこは抜いてはいけないんですけど、若干落ちたところを感じたので、難しい試合になるだろうな、とは思ってました。(内容の反省点を具体的に)自分たちの攻撃というのは、しっかり動いて、パスコースをいっぱい作ってボールをどんどん回していくってことだったんですけど、ちょっと運動量が少なかったかな、というのが全体的な印象で、自分たちの思ったようにボールを回せなかったところですかね。(降格が決まった相手への油断があったということか)そういうのはないと思うんですけど、相手も思ったよりもがつがつボールを取りに

きていましたし…。(プレッシャーが強かった)そうですね。まぁあとピッチもあんまりよくなかったんですけどそういうなかでやっていかなきゃうちのサッカーはできないので。(DFから見たチームのよかった点はありますか)結果を出したということに尽きると思うんですけど、いくら内容がよくても結果が出せないと意味がないので、勝ち点3を取れたのは評価していい点だと思います。(前節で残留が確定し、あと2試合はモチベーションを保つことも課題になってくると思いますが)僕個人的にはサッカー人生最後なので、集大成を披露するつもりでやらなきゃいけないですし、他の選手に関しても、このチームでやれるのも最後だし、関東1部という舞台でやれるのは当たり前じゃないということをしっかり考えて、感謝の気持ちを表さなきゃいけないし、そういうことを考えればモチベーションが上がらないということは絶対許されないので、そこはしっかりやっていきたいです。

加美副将

(今日の試合を振り返って)なかなか前が決められずに難しい試合になったが、後ろがしっかり押さえて、勝てて良かった。(個人的な出来は)前半にしてもサイドで起点を作って攻撃の中心になりたかったが、(ボールを)受ける位置だとか、受けてからのイメージが少し足りなかったので、出来としてはあまり良くなかったと思う。(藤田選手の欠場による影響は)メンバーは入れ替わるが、それを逆に良い様に捉えて、サブの選手がモチベーション高くやれれば、プラスになるので、そういった点で不安はない。(得点シーンについて)押し込むだけだったので。河井選手がいいボール上げてくれたのでありがたかった。(ゴールの後のパフォーマンスは)人見コーチに最近子供が生まれたと聞いたのでゆりかごをみんなでやろうと考えて。(残り2戦ですが)僕ら4年生はもうサッカー人生残り2試合ということで、ほんとに出し切るだけだと思うので、その気持ちを下級生達に伝えられるように、全体としてモチベーション高くやっていけたらいいと思う。(後輩に伝えたいプレーは)プレーで残せるものがあるのかわからないが、自分のサッカーへの姿勢とかひたむきにプレーする姿とかをしっかり見せて、そういう風に残していけたらと思う。(次節法政戦に向けて)今日も難しい試合の入りかただったが、次も同じように相手云々ではなく自分達がどのようなプレーをするかっていう問題だと思うので、このチームの集大成としてやりきれるように、3連勝目指して頑張りたい。

笠松副将

(試合を振り返って)勝ち点3を取れたことが全てだったかなという感じで、内容的にはパスミスが目立つシーンもありましたし、得点シーンで何個も外してしまったので、非常に課題の残る試合だったかなという風に思います。(相手の10番など縦に早い攻撃を防ぐために意識したことは)10番がキープレイヤーになることは分かっていたので、とにかく10番に自由にやらせないようにしようってことと裏のスペースに出た時にしっかり対応してやっていこうというとまぁそんなに慌てないでいこうという話はしていました。(前半と後半で変化した中盤との連携は)久しぶりに松下が出てちょっと連携の部分で良くない部分もあったと思うんですけど、そんなに悪いっていうことはそこまでなかったと思っています。慶太(日高)はいつもああやって後ろから自分自身達で組み立ててやっていこうと思ってやっているので、そこに関しては変わりは特にはなかったと思っています。(今こうした状況でモチベーションとなっているのは)チームとしては、このチームでできるのが今日含めて3試合だったということで、一試合ともむだにできないっていう風に特に来年につながるということも含めてしっかりやらないといけないという話はしていますし、個人としては選抜とか色々あるんでそういう部分でも今後上に行くためにもしっかりアピールしていこうという気持ちでモチベーションを上げています。(来年以降の選手達に伝えたいことは)来年どうなるかっていうことは自分まだ分からないんですけど、とにかく今やっていることが絶対に来年につながると思うんで、来年まだ全然時間あるからいいやとか思わずに今からしっかり準備しないとそんなに簡単に一部で勝てるものでもないので、そういうところをしっかりやるのと、特に今3年生が試合に出てるんですけど、そういうところで油断しないというか、来年できるでしょなどと思ってはいけないと思いますし、全員で意識してやっていかないといけないと思います。(次節の法政大戦に向けて)今年やってきたことの集大成としてやってきたことを全てやって、とにかく自分達のサッカーを貫いてしっかりいい内容で勝ちたいと思います。

河井

(ふりかえって)難しいモチベーションではあったんですけれど、残り全部勝とうというみんなの意識があったので、そういう意識で試合に臨めて、結果的に勝てたことは良かったと思います。(結果的にというと、内容的には)もうちょっと決められたかなというのと、守備に甘さが出るところがあったので、そういうところを厳しくやっていけたらいいんじゃないかなと。(試合前はどういう展望を)いつもどおり、しっかりパスをつないで、ですね。(中盤の寄せが早い相手でしたが)そうですね、ちょっと中を使いすぎて、もうちょっと相手のスペースを使うというか、グラウンドを広く使ってできたらよかったかなと思います。(個人の出来は)もうちょっとパスを引き出さないと厳しいなと。DFラインでまわしているときも、自分が受けないとはまっちゃうことが多いので。(前に、ボランチにつかまらないような位置取りを課題にされてましたが)そうですね、もちすぎるとそこでひっかかっちゃう。だから微妙なポジショニングになるので、そういうところはもうちょっとですね。(残り2節で試していきたいという部分は)来年に向けてチームとして試すことはないんですけれど、個人としてはもうちょっとシュートの数でしたり、ゴールに直結するプレーを意識して。あとは個人個人がしっかり意識を持つことですね。(大学選抜候補に選ばれましたが)アピールの場だと思うので、チームに必要な選手と思ってもらえるようにがんばりたいと思います。

田中

(今日の試合を振り返って)勝てたのは良かったんですけど、全然点が入らなかったんで課題が残る試合でした。(なかなか前線にボールが入らなかったのは)後ろからのロングボールの精度が低かったのと、前線でキープできなかったこと、両方あるんですけど、自分も奪ったボールのクリアが短くなったりしたので、そこは改善していきたいと思います。(加美との連携は)去年も中川さんと時間を重ねるごとに良くなってきたので、今年もだいぶ連携はとれてきたと思います。(守備での課題)普通のロングボールに対応できないということがあるので、基本的なことなんでそこは改善していきたいと思います。(法大戦に向けて)インカレはないんですけど、個人的にもやる価値のある試合なので、しっかりと準備して臨みたいと思います。

中川

(今日の試合を振り返って)インカレもなくて、降格っていうのもなくなって非常に難しいモチベーションの中での試合だったんですけど、慶應を代表して出るっていう立場であることに変わりはなかったので、GKとして無失点に抑えられて良かったと思います。(守備が不安定だった原因)まあやっぱり後ろから見ていても、みんな動きが悪いというか、精彩を欠く部分があって、相手に自由にやらせてしまっていました。あそこで失点していたら、もっと違うゲームになっていたかもしれないなと思うので、そういう意味で最初の1対1とかを止められたのは良かったかなと思います。(自身の出来は)前節いいイメージを持つことが出来て、今日は準備の段階からいいイメージを持ってやることが出来たので、正直後半1本、1対1で完全にやられた部分があったので、そこはしっかり反省していきたいと思います。(法大戦に向けて)しっかりと自分の責任を果たすこととそれだけではなくて、キックだったり他のGKとは違う部分も見せれたらいいと思います。

日高

(前半は普段と違い、守りの役割が多かったようですが、後ろの位置からチームを見てどうでしたか)今日は藤田がいなかったので、自分がちょっと後方から守備の部分も攻撃にもなるように意識したんですけど、今日はそういう面で、いつもの試合と比べるとみんな動きが少しずつ遅くて体が動いてないと感じたのと、そのせいかずれが生じていて、もったいないミスが多すぎたなと思います。あと、守備の面もみんなが統一感を持って連動して動けなかったのでそこは反省点です。(後半に大塚さんが入ったことで、より攻撃に絡んでいくようになったと思いますが、そこでの自分の役割はどのように考えていましたか

)自分にできることとして、サイドにボールを散らしたり、中に決定的なパスを出したり、あとはシュートで終わるっていう点に直結するプレーを意識して、後半はやったんですけど、自分のシュートが少なくて、それが反省点かなと思います。(前節で残留が決定し、今回は降格が決まった相手でモチベーションの面で難しいところがあったと思いますが)監督も主将もみんな言ってるんですけど、あとの試合は相手どうこうじゃなく、自分たちがどう戦って、来年につなげるか、慶應というチームの一人一人が成長し

ていくかっていうのが大事なんで。そういう意味で試合前の入り方として、みんな気を抜いてはいないつもりだったんですけど、入ってみて、中3日の疲れとかもあったと思うんですけど、少し受け身になった、自分たちのサッカーがちゃんとできなかったという面でまだ足りないところがあったと思います。(相手のプレッシャーが強かったですね)相手も降格が決まっていながらも、勝ちにきていたんで、そういう相手に対して自分たちが受け身になるとどんな試合でも負けになると今日感じたんで、残りの試合もそういうことはないようにしていきたいです。

GK 中川翔太(環3)

DF 黄大城(総3)

DF 笠松亮太(総3)

DF 三上佳貴(政4)

DF 田中奏一(環2)

MF 松下純土(総1)→大塚尚毅(3)

MF 日高慶太(総3)

MF 横川達郎(総4)

MF 加美義人(環4)→山浦公祐(商2)

FW 河井陽介(政4)

FW 深澤良(理4)→風間荘志(商3)

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