【テニス】不安残すも男女とも快勝/関東大学テニスリーグ 1日目

主将の谷本の活躍が王座へのカギを握る

主将の谷本の活躍が王座へのカギを握る

王座(全日本大学対抗王座決定試合)の出場権をかけて行われる関東大学テニスリーグ戦。昨季の慶大男子は早大には敗れたものの、見事2位となって王座出場権を獲得した。一方女子は山学大、早大に敗戦。王座出場権を逃した。今年も一戦目から白熱した戦いが繰り広げられた。

 

関東大学テニスリーグ

2015/8/27 @有明テニスの森公園

<男子結果>VS中大

 

慶大

 

中大

D1

高田航輝・上杉海斗

2{4-6、6-2、6-3}1

大和田・山佐

D2

逸崎凱人・畠山成冴

0{0-6、1-6}2

小坂・杉浦

D3

谷本真人・渡邉将司

0{5-7、3-6}2

松浦・古田

S1

上杉海斗

2{6-3,6-3}0

大和田

S2

谷本真人

2{6-3、6-3}0

古田

S3

逸崎凱人

2{6-1、6-3}0

杉浦

S4

高田航輝

0{4-6、3-6}2

斎藤

S5

渡邉将司

2{6-3、3-6、6-0}1

武内

S6

韓成民

2{6-2、7‐5}1

田中

合計

<男子総括>

S1という大役を任されたエース上杉

S1という大役を任されたエース上杉

午前にまずダブルスの3試合、午後にシングルスの6試合が行われた。ダブルスの谷本真人(環4・名古屋高)・渡邊将司(総4・名古屋経済大学市邨高)組は第1セットから相手ペアにゲームを支配され、そのまま0-2で敗れてしまう。早慶戦で活躍した一年生ペアの逸崎凱人(環1・大阪産業大学付属高)・畠山成冴(環1・湘南工科大学付属高)組は1ゲームしか奪えずに完敗。インカレ優勝の高田航輝(環4・湘南工科大学付属高)・上杉海斗(環1・清風高)組は第2セットから尻上がりに調子を上げて辛くも2-1で勝利したが、ダブルスは不安が多く残る結果となった。一方シングルスは下級生が躍動。最初に登場したS3の逸崎はサーブで相手を圧倒。相手に付け入る隙を与えず、シングルスの借りを返し、インカレベスト16の力を見せつけた。続いて登場したS6の韓成民(総2・つくば国際大学東風高)は第1セットを危なげなく取った後の第2セット。相手にラリーで粘られ、なかなかキープできない苦しい展開に。それでも韓は相手のサーブミスに付け込んでブレイクに成功。このリードを守り、韓も快勝。S1の上杉もインカレの疲れも見せることなく、相手を寄せ付けず勝利した。この下級生に刺激されたのか上級生もS2の谷本主将が、S6の渡邉が危なげなく勝利を収めた。結果6勝3敗で中大を破りはしたものの、ダブルスでの戦い方が今後の戦いを左右するだろう。次戦は王座への一つ目の関門・法政戦が8月30日に実施される予定だ。

<女子結果>VS専大

 

慶大

 

専大

D1

池田玲・西本恵

2{6-4、6-3}0

入江・清水

D2

安形玲耶・村瀬早香

2{6-0、6-3}0

戸村・杉浦

S1

西本恵

0{5-7,4-6}2

清水

S2

押野紗穂

2{6-0、6-2}0

入江

S3

江代純菜

2{6-1、6-3}0

坂本

S4

坂元君佳

2{6-3、6-4}0

戸村

S5

安形玲耶

0{4-6、1-6}2

宮内

合計

<女子総括>

1年生ながらS2の押野が女子の救世主となるか

1年生ながらS2の押野が女子の救世主となるか

女子は午前中にダブルス2試合、午後にシングルス5試合が行われた。ダブルスではD1の池田玲(環4・富士見丘高)・西本恵(環4・岡山学芸館高)組、D2の安形玲耶(環2・城南学園高)・村瀬早香(環2・京都外大西高)組が共に相手・専大ペアを力の差で圧倒。その一方シングルスでは波乱も。S1のインカレ女王・西本が第1セット、相手に粘り負けをして、ギアを上げて臨んだ第2セット。4ゲームを連取した後、相手の好プレーで流れが変わると、そこから6ゲームを奪われ、敗戦。しかしS2の押野紗穂(環1・つくば国際大学東風高)、S3の江代純菜(総2・九州文化学園高)、S4の坂元君佳(政4・湘南工科大附属高)といったシングルスのみの出場の選手たちが格の違いを見せつけて快勝。結果女子は5勝2敗で専大に勝利した。次戦は男子同様8月30日に筑波大戦が行われる。

(記事:後藤理央)

【試合後監督・選手コメント】

坂井利彰監督
(今日は男子ではダブルスですべてファーストセットを奪われたが)初戦ということもあって緊張もあったと思いますし、そのあとしっかりと踏ん張って勝ったということで、今日は自分たちが試された1日でしたね。苦しい場面もありましたけど、逆にそれでチームが強くなったと思うので第2戦以降、試合の入り方というのをしっかりと気をつけていかなければと思います。(女子では最後西本選手が負けてしまったことで暗い形で終わった印象を受けたが)初戦ということで相手はインカレチャンピオンとの試合ということで思いきってきたところの対処に迷いがあったのではと思いますね。それを受けずにチャンピオンとして堂々と戦って欲しいですね。 (次の試合に向けて)男子は混戦だと思うのでダブルスとシングルスの下位というものが大事になってくると思うので、ダブルスはしっかり修正して臨みたいですね。女子については西本、安形のところを修正して、他はよかったと思うし、二人も修正すれば大丈夫だと思うので、2日間そこに取り組みたいです。

谷本真人(環4・名古屋高)
(ダブルスの試合を振り返って)ダブルスは正直2人でよくないプレーをしていました。その原因は今思い浮かぶところはあるのですが、ストレートで勝てる相手ではあったので自分たちを冷静に分析して、ダブルスは結果を変えていくことをやるしかないなと思っています。(シングルスは快勝でしたが)ポイントポイントで取れている所はあるんですけど、まだ隙があるのでその隙をなくしていくことですね。(チーム全体としての今日の結果については)ダブルス3勝を想定していたのでダブルスの課題が見えました。でも全然変えられるところだと思いますし、やってきたところをどう引き出すかに対してチームの伸びしろがあるのであと4戦一喜一憂せず、やっていきたい。(次戦に向けて)チャンピオンになるためには変わり続けなくてはならないのでチームが成長するためにベストな行動をとっていきたいと思います。

高田航輝(環4・湘南工科高)
(インカレ直後ということで疲労はなかったか)そんなに疲労はなかったんですけど、リーグということで皆気持ちが入っていて、雰囲気も変わってくるので気を張っている時間が長くなりました。それが今日の結果に多少は影響したと思います。(ご自身が感じた課題は)やはり出だしの部分で自分がやるべきことをもっと貫けたと感じていて、相手はチャレンジャーとして臨んできて、それに対してこちらも受け身に立つのではなくて自分たちが得意な部分で勝負する意味で前に入って、できるだけコートの前で打つということがすごく重要だったと思います。そこで負けてしまった部分があったからこそ、どの試合も第1セットを取られてしまったと思いますし、自分もチャレンジャー精神で臨むことが大事だと感じさせられました。(ここから連戦になります)次からは今日より強い相手がたくさん待っているので、まずは中2日の試合に向けて皆で気持ちを高めて、練習でもう一回追い込んで全勝して、王座に出場したいと思います。

渡邊将司(総4・名古屋経済大学市邨高)
(最後のリーグ戦に懸ける思いは)4年生となので今年がラストということで、1年生からリーグ戦に出ている中で、優勝という結果が出せてないので、必ず優勝するために監督の期待に応えてチームに貢献したいです。今日は1勝1敗だったんですけど、残り8戦すべて勝てるようにやっていきたいです。(今季、調子が上がらず苦しんでいる印象を受けるが)自分が思うプレーと一致しなくて、苦しんだ部分はあったんですけど、インカレも終わってそれでもチームのためにやるしかないと考えたところ、そこから調子が良くなってきて、今はあがってきています。(ダブルスの改善点は)今までは個々で課題を修正しようと考えていたんですが、しっかりとどうしていかないとということを谷本と話して改善していきたいです。(次の試合に向けて)次は法政戦ということで、王座を争うライバルとして重要な一戦になると思うので、しっかり自分のプレーをして勝ちたいです。

池田玲(環4・富士見ヶ丘高)
(インカレでは残念な結果に終わってしまって、今大会はどのような気持ちで臨んだか)正直自分の中では不安や葛藤はあるんですけど、王座に向けた最後の大会だという意識が強くて、自分の出る試合でしっかり出し切って、勝つということだけを考えて臨みました。(今日の試合の手応えは)完璧な内容の試合だったわけではないですけど、自分が課題としていることにしっかり挑戦できたので次につながると思います。(これから連戦になります)今年の1部は実力が拮抗している印象があるので、どの試合も厳しくなるとは思いますが、一戦一戦しっかりと戦っていきたいと思います。

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