【ソッカー女子】大学リーグ第2節 王者相手に善戦するも、あと一歩及ばず 日体大戦

開幕戦は早大相手にゴールを奪えず黒星スタートとなった慶大。今節は前年度1部王者の日体大に2部王者の慶大が挑むという構図となった。チャンスを多く作っていた慶大だったが、20分に意表を突くロングシュートを決められ先制を許す。しかし、25分にはFKからこぼれ球を下山田志帆(環3・十文字高)が蹴り込み、すぐさま同点に追い付く。後半は一転してピンチの連続に。53分、またもやロングシュートが慶大ゴールを襲い、こぼれ球を押し込まれて勝ち越される。その後は追いつくことができず、連敗スタートとなってしまった。

 

第29回関東大学女子サッカーリーグ戦 第2節

 

2015/9/3(木)19:00KO@日本体育大学健志台キャンパスサッカー場

 

慶應義塾大学1-2日本体育大学

 

【得点者】

〔慶〕26分 下山田志帆

〔日〕20分 瀬野有希、53分 田中江梨奈

 

◇慶大出場選手

GK野村智美(総2・作陽高)

DF松本朋子(総4・十文字高)

DF田中康子(総3・常盤木学園高)

DF宮田あずさ(環3・文京学院大学女子高)

DF志鎌奈津美(環1・常盤木学園高)

MF下山田志帆(環3・十文字高)

MF栃木栞(環3・十文字高)

MF中島菜々子(総1・十文字高)→82分平田諒子(文4・福岡女学院高)

MF井原美和(薬1・大和高) →77分傍田捷子(総4・スパルターク)

FW二宮早紀(環4・常盤木学園高)

FW堀井美月(環3・常盤木学園高)

 

開幕戦は宿敵・早大相手に得点を奪えず敗戦を喫し、1部リーグのレベルの高さを痛感した慶大。引き続き「しっかりと後ろでブロックを形成しながら高い位置で奪いに行けるように」(松本)というゲームプランで昨年度の1部王者・日体大に挑んだ。

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防戦一方になるかとも思われた中、キックオフからチャンスを多く作り出したのは慶大だった。まずは2分、二宮早紀(環4・常盤木学園高)がドリブルでゴール前へ迫るが、折り返しは誰にも合わず。続く8分、二宮が今度はロングボールに抜け出し左サイドで粘る。ゴール前に折り返すが、堀井美月(環3・常盤木学園高)のシュートはゴール上へ。その後も12分、13分と立て続けに堀井と二宮が日体大ゴールを脅かすが、いずれも得点には結び付かない。すると日体大も徐々に反撃を開始。15分、ペナルティエリア手前でFKを与えると、クロスボールが相手の頭をかすめるがこれはゴールわずか横へ。ピンチを何とか切り抜けた慶大だったが、20分に一瞬の隙から先制点を奪われてしまう。GK野村智美(総2・作陽高)がやや前に出ていたところを見逃さなかった瀬野有希が、慶大陣内中央から意表を突くロングシュート。野村も懸命に後退してシュートを防ごうとしたが、ボールはゴールネットに吸い込まれてしまう。しかし、試合はすぐさま振出しに戻る。宮田あずさ(環3・文京学院大学女子高)のFKから最後は下山田志帆(環3・十文字高)が押し込み、26分、慶大が同点に追い付く。

 

スーパーゴールで先制を許すもそれ以外は安定した守備を見せ、「前半はいい戦いができた」(松本)慶大は逆転を目指して後半へ。しかし最初にチャンスを迎えたのは日体大。46分、相手のCKからゴール前で混戦になるがこれは慶大守備陣がクリア。慶大は48分に中島菜々子(総1・十文字高)がミドルシュートを放つもGKの正面へ。どちらに点が入ってもおかしくない状況の中、日体大に王者の底力を見せつけられる。53分、再びロングシュートが野村を襲う。これはなんとか弾いて防ぐが、そのこぼれ球から最後は田中江梨奈に頭で押し込まれて勝ち越しを許す。慶大イレブンはオフサイドを主張するが受け入れられず。再び同点を目指すことになったが、なおも日体大に押し込まれる苦しい展開が続く。59分には相手のボレーシュートを野村が横っ飛びでファインセーブ。73分にはセンタリングからヘディングシュートを放たれるも枠は捉えられず、難を逃れる。結局同点ゴールを奪うには至らず、このまま試合終了。連敗スタートとなった。

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目標のインカレ出場に向けて設定した勝ち点は12。開幕2試合で勝ち点0と苦しい船出となったが、「自分たちのやってきたことというのが本当にそのまま出た」と岩崎監督が語るように、手応えを得られた強豪との2連戦でもあった。次節の対戦相手、国士大には6月の対戦で勝利を収めている。自信と手応えを持って、慶大イレブンは勝ち点3を奪いに行く。

 

(記事 小林将平)

 

試合後コメント

 

岩崎陸監督

(昨年度のチャンピオンチームと対戦するにあたってどのようなことを意識したか)前回0-8で負けていたり、今までの歴史の中でそんなに勝っている相手ではないので、とにかく思いっ切りチャレンジして自分たちで1つ歴史を作ろうという意識で戦いました。(試合を総括して)特に前半自分たちのやってきたことというのが本当にそのまま出て相手を惑わして相手もあのシュート(先制されたシーン)1本くらいだったと思うんですけど、その中で同点に追い付くというストーリーもできて、まあ後半ちょっとやられてしまいましたけど、後半も思い切った戦いができたので、これを続けてさらに進化して次の試合に臨みたいと思います。(課題は)そうですね、あえて言うならやっぱり勝ち点1以上を取り切れなかったというところ、チャンスはあったと思うけど、そこを取り切れなかったというところ、で、それを勝ち切るとか取り切るというのは本当にまだまだチームとしてやるべきことが残っているんだというメッセージだと思うので、細かいところ、セットプレーだったり、自分たちの守備の確認だったり、あとは相手の方が個で局面を打開できるというか、あのシュートだってそうだし、2点目のシュートだってあの位置からでもあのくらいの強さでシュートを打てるとかそういう個の力があるということを踏まえて、自分たちもそれを基準にしてこの後の戦いをやっていければ必ず結果は出ると思うので、国士大戦に向けて作り直して頑張っていきたいと思います。(今節そして前節と昨年度1部の1位2位のチームと対戦して得点1失点3、この数字をどう捉えているか)それをつなげるのも自分たち次第だと思うので、得失点差としては最後に競った時に必ずこれはチャンスになると思うので、それを活かせるように、次の国士大との試合で勝ち点を奪いたいと思います。

 

松本朋子(総4・十文字高)主将

(連敗となってしまったが試合を振り返って)試合運び的には狙い通りの自分たちがやろうとしているサッカーというのは前半からできていて、そういう意味では思っていた以上に前半はいい戦いができたと思うのですが、勝ち切れなかったので結果を残さないと意味がないという感じです。(ゲームプランは)基本的には早大戦と大きく変えたわけではなく、しっかりと後ろでブロックを形成しながら高い位置で奪いに行けるようにということです。やっていて、ある程度そこはできたのですが、相手のロングシュートに対応できなくてそのような面がまだまだ課題だと思います。(早大戦から変えたことは)狙いどころを少し変えましたが、大きく変えたことはありません。(失点シーンについて)1点目は相手の技術が高かったため仕方がないものだったと思います。2点目は、後半相手がどんどん裏を狙ってきているのに対して対応しきれなかったというのがあるので、国士大もそういうサッカーをしてくると思いますし、そこに対しては対策していかないといけないと思います。(次節に向けて)国士大戦に勝てるか勝てないかでその先のチームの結果にすごく関わってくると思うので、2敗してすごく苦しいですが、もう1回みんなで国士大戦に向かってやって、初勝利を飾りたいと思います。

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