【ソッカー女子】大学リーグ第4節 後半AT弾で一矢報いるも勝ち点獲得ならず 武蔵丘短大戦

  ここまで1分け2敗と未だ勝ち星のない慶大。前節から約3週間ぶりとなった今節では、今までの課題を修正して臨んだ。しかし、試合は前半をスコアレスで折り返すも、後半に入り2失点。ATにFKを直接決めて1点差に迫るもそのまま終了のホイッスル。またも1部初勝利は叶わなかった。

 

第29回関東大学女子サッカーリーグ戦 第4

2015/9/26(土)12:00KO@後藤学園武蔵丘短期大学専用グラウンド

慶應義塾大学1-2武蔵丘短期大学

 

【得点者】

〔慶〕90+4宮田あずさ 

〔武〕54分吉越ひかり 、65分山嵜菜央

 

 

◇慶大出場選手

GK野村智美(総2・作陽高)

DF松本朋子(総4・十文字高)

DF田中康子(総3・常盤木学園高)

DF宮田あずさ(環3・文京学院大学女子高)

DF傍田捷子(総4・スパルターク)→45分井原美和(薬1・大和高)

MF下山田志帆(環3・十文字高)

MF栃木栞(環3・十文字高)

MF中島菜々子(総1・十文字高)→63分梅原那奈(環4・常葉学園橘高)

MF二宮早紀(環4・常盤木学園高)

FW堀井美月(環3・常盤木学園高)

FW志鎌奈津美(環1・常盤木学園高)

 

前節から約3週間ぶりに行われた今節は、前日の雨の影響もあり足元が少し荒れたコンディションの中で行われた。また、前節まではベンチスタートだった傍田捷子(総4・スパルターク)をスタメンに起用した。

 

まずチャンスを作ったのは武蔵丘短大。3分にDFの大きなクリアボールから抜け出しGK野村智美(総2・作陽高)と1対1に。これは相手のシュートミスに助けられ、事なきを得る。反撃する慶大は8分、栃木栞(環3・十文字高)の縦パスの流れから最後は志鎌奈津美(環1・常盤木学園高)がシュート。GKの頭を越えたボールはクロスバーに嫌われ先制のチャンスを逃す。その後は武蔵丘短大ペースで試合が進むものの、慶大DF陣が忍耐強く対応していく。一方攻撃面ではクリアボールを志鎌が体を張ってキープし、FKを得るといった戦術で相手ゴールに迫っていく。決定機を迎えることはできなかったが慶大にペースをもたらしていく。25分には相手FKをカットした志鎌が自らロングシュートを狙うがピッチに足を取られてしまう。以降はこう着状態が続き、決定機を迎えられずに前半を折り返す。

 

後半開始時に、攻撃面で機能していなかった右サイドを改善すべく傍田に代えて、「今週調子良かった」(岩崎監督)井原美和(薬1・大和高)を左サイドに投入し、下山田志帆(環3・十文字高)を右サイドで起用。より攻撃的な布陣で後半に臨んだ。

 

しかし、攻撃的になったが故、守備の穴を突かれてしまう。54分に自陣左サイドからクロスを上げられると、1度は野村が弾いたものの、こぼれ球を押し込まれて先制を許してしまう。反撃したい慶大は55分に右CKを獲得。キッカー宮田あずさ(環3・文京学院大学女子高)が蹴ったボールはきれいな弧を描き直接ゴールへ。しかし、同点弾と思いきやペナルティエリア内でファールがあったと見なされノーゴールに。流れを掴み損ねた慶大は相手に主導権を握られ苦しい展開になっていく。そして65分、またも自陣左サイドからクロスを上げられると、野村がこれを痛恨のキャッチミス。そのままゴールに吸い込まれリードを2点に広げられる。なかなか得点を奪えない慶大だったが、AT4分にペナルティエリア外でFKを獲得。このFKを宮田が弾丸シュートでゴールに突き刺すも、そのまま試合終了。大学リーグ1部初勝利を挙げることはできなかった。

 

ここまで第4節を終え、結果は1分け3敗。目標としているインカレ出場のための目標勝ち点には未だ及ばない。しかし、未勝利ながら得失点差はマイナス3と守備陣が踏ん張っていることはチームにとってプラス材料の1つであるはずだ。一方攻撃面ではここまでの得点はセットプレーからの得点のみで、流れの中からは決めていない。また、得点者も攻撃陣が決められていないのが現状である。1部初勝利を手にするためには、攻撃の多彩さ、攻撃陣の奮起が必要だろう。 

 

(記事 熊谷健二)

 

試合後コメント

岩崎陸監督

(今日の試合を振り返って)勝ち点を取りたかったですが、最後まであきらめずに1点取ったというのは得失点差1を稼いだということなので、それを次につなげられるようにやっていきたいと思います。(セットプレーからしか得点できていないことについて)後半はセットプレー以外のところでもチャンスがあったので、セットプレーを決めるというところが1つと、流れの中からというのはだんだんゴールに近づいているところはありますが、今日はそれをモノにできなかったです。(守備について)前半は少し相手をリスペクトしすぎていて、ちょっと下がりすぎたというところはありましたが、後半はその分出て行ったところを相手の速攻を受けてやられたので、高い位置でもやりきる信頼感というか、点を取っていける信頼感をどれだけ作っていけるか。後ろの守備が安定しているのは間違いないので、失点に関してもほとんど最少得失点差で来ているわけだから、次の試合に向けてはしっかりとした守備から点を取るというところの信頼関係ができるかだと思います。(交代の意図について)今週調子良かった選手をいろいろ変えながら、ということを考えていたので、結果的には左サイドをやられて点を取られましたが、井原も途中で交代した傍田も梅原もしっかりプレーできたからこの先につながることだと思います。(次節に向けて)4戦終わって1分け3敗という結果に終わっていますが、これは上位からあたっているので、くじけずにやっていけるかだと思うので、次また神大戦で勝ち点を取れるように。神大は去年入れ替え戦で当たった相手で強敵であることは間違いないけれども勝負だと思い頑張っていきたいと思います。

 

松本朋子(総4・十文字高)主将

(今日の試合を振り返って)やりたいことっていうのはある程度はみんなの中で共通認識を持てていたのですが、試合の中でそこからしっかり自分たちの攻撃の方向につなげていくというところができなくて、自分たちでムードを崩してしまったもったいない試合だったなと思います。(まだ勝利がない中でチームに足りないと思うことは)そうですね、やっぱりもう少し全員で一丸となってしっかりゴールを目指しに行く、勝利を目指しに行くというところで、各々の意見もありますけどそれをしっかりチームで合わせてチームとしてもっと戦っていかないと、ここぞっていうときにやっぱり点を取られちゃうなって思ったので、そこを次の1週間で修正したいと思います。(次の試合に向けて意気込みを)本当に後がなくなってきてしまった状況で、もう負けは許されないと思うので、しっかりまたみんなで準備していい声を掛け合って、来週こそ絶対勝てるように準備していきたいと思います。

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