【バスケ】　大黒柱を失い痛恨の３連敗　ｖｓ白鴎大戦

前回、前々回と敗戦を喫した慶大。珍しくも平日の午後にホームである慶應大学日吉記念館にて迎えた相手は白鴎大。今大会全敗、現在１０位であるが、入れ替え戦、ひいては降格をかけた戦いでもあり、慶大にとって今回は絶対に勝ちたい相手である。いつも以上に気合を入れて迎えた試合は、序盤接戦が続き両者互角の戦いを見せたが、終盤、黒木の負傷退場などもあり、勝負所で力を発揮しきれず敗戦。白鴎大に今大会初勝利を献上してしまった。

外角のシュートを高確率で沈める西戸。３Pランキングでは現在リーグ３位に位置している。

阪口HCが信頼するスターティングメンバ―を並べた慶大。１Q序盤は白鴎大に先制点を取られるも、大元を中心に得点を奪い返し接戦が続いた。ところが第1ピリオド残り5分、大元、サワ等がファールを取られ白鴎大にリードを取られる。ここで迎えた残り1分、福元がドライブから相手のファールを誘いフリースローで確実に得点を決める。しかし全体的に慶大のファールが目立ち１５－１９でリードを許してしまい１Qを終えた。

２Qは慶大、西戸のミドルシュートから始まった。しかしこれ以後慶大はショットクロックぎりぎりにまで追い込まれ、確実なシュートまで持っていけずシュートミスが目立った。一方の白鴎大は＃２３バイセイデイイッサライジャニを中心に８連続得点。ジワジワと点差を広げられ残り３分で１０点以上の点差をつけられる。しかしここで流れを変えたのが西戸だった。試合終盤残り２分、得点を決めた後、再び黒木のブロックから速攻で３ポイントを決めた。その後も少ないチャンスをものにする慶大。大元が相手の落としたボールをすかさず拾い上げ、ゴールに押し込み得点。７点差に縮め後半戦へと向かった。

サワはこの日１２リバウンド。自分より背の高い相手にもひるまず、力強さを見せている。

続く３Q、その出だしで白鴎大のダブルドリブルやトラベリングもあり慶大が優勢に。このままいい流れに乗った慶大は見事１４点も連続得点を決め一気に逆転を果たす。ディフェンス面においても相手のミスを上手く誘う激しいディフェンスで白鴎大を止めた。しかし後半残り５分、ここで中３日の疲れが出たのか慶大のファールが続き白鴎大に再びリードを許してしまう。３Q終了には８点ビハインドを背負い４Qへ向かう。

迎えた最終ピリオド開始３０秒、速攻でサワが１対１からの軽やかなシュートを決める。サワに続きスリーポイントシュートとミドルシュートが続々と決まり白鴎大を攻め立てる。しかし途中、黒木が負傷のため途中退場を余儀なくされた。ここから再び白鴎大に流れを奪われ、最後の最後で追い立てられ再び点差は広がり６６－７５の９点差で惜敗を喫した。

慶大はこれでリーグ戦３連敗。この試合の終了時点で最下位と１ゲーム差の８位に位置しており、厳しい戦いが続いている。さらにチームの大黒柱である黒木の今後の出場も危ぶまれており、慶大はまさに正念場を迎えているといえるだろう。しかし逆境の中でこそ真のチーム力は試される。次の対戦相手は国士舘大学。１勝７敗とこちらも苦戦しており、入れ替え戦をかけた重要の一戦となることは必至だろう。この試合で勝利し、慶大が浮上のきっかけを掴んでくれることに期待したい。　　　　　　　　（記事　：大場　春佳）

阪口HC

本当にどうしたらいいかわからない状態です。もう思い切って西戸を１番にあげるしかないのかもね。これは福元だけの話ではないけど少しボールを持っている時間が長いので、フォワードとして使おうと考えてるんだけど。まあ今はそれくらいしか思いつかないね。ただセンターもこれでいなくなったら本当にどうしようもないね。（黒木の状態は）ダメかもしれないね、目の中に指が入っちゃってたみたいだから。（敗因は）正直わからないですね。ただ白鴎も今日は以前より状態は良かったと思います。まああとは高橋を出しすぎたかなという感じはするんだけど、黒木もいないあの状態ではね。（国士舘大戦に向けて）まあ何かを絞り出していかなければいけないと思います。黒木がもし使えなくなったら、鳥羽・澤近・木村・山崎あたりをぐるぐる回していくしかないね。ディフェンスが弱くなったらゾーンを使うかもしれません。どうしていいかわからない状態だけど、２部に落ちたくないという強い気持ちはみんなあると思うので、また頑張っていきます。