オープン戦の中でも最大規模を誇る東京選手権。本大会への切符をかけてシングルス予選が行われた。予選ながらもハイレベルな試合が展開され、多くの選手が3回戦までで姿を消すなか、エース白井(環2)だけがブロック決勝まで進出。その試合を見事、逆転勝利で飾り、本大会出場を決めた。
12月19日(日)第63回東京卓球選手権大会予選 @上板橋体育館
1部所属の大学も参加する本大会、2部の慶大にとって格上の相手も多かった。主将の小谷内(環3)は、2回戦を相手が棄権したため、3回戦からの登場。格上の日大・中本を相手に1セット目は「攻める展開に持ち込めた」という言葉通り、5点目から8点目まで4連続得点を挙げ、11-8でこのセットを取る。しかし、第2セットからは攻撃に強弱をつけてきた相手にペースを崩され、逆に失点を重ねてしまう。第二セットを3-11で落とすと、第3、第4セットも粘りを見せることができず落としてしまい、セットカウント1-3で敗れてしまう。
この時点でほとんどの選手が三回戦までで敗退する中、エースの白井だけが3回戦を突破した。白井の3回戦、相手は専大の松岡。第1セットは先にマッチポイントを取られながらも14-12とこのセットを粘り勝ち。第2セットも同じ様な展開に。7-10とマッチポイントを取られ、絶対的不利な場面から4連続得点で挽回。その後は一進一退の攻防が続くも、最後は3連続得点で決め16-14で第2セットも奪う。勢いに乗った第3セットは相手に一度もリードを与えず、11-8で取る。幾度も追い込まれながらもセットカウント3-0で勝利し、ブロック決勝進出を決めた。
勝てば、本大会出場が決まるブロック決勝。敵は、1部でも上位を争う明大の川久保だったが、白井は奮闘を見せる。第1セット、第2セットは、競りながらも相手を攻めきれず、8-11、6-11でそれぞれ落としてしまう。これを落としたら負けという第3セット、白井は、終始リードを保つが、10-7から追いつかれ、10-10のデュースに。嫌な展開だったが、粘る相手を振り切り14-12でこのセットを奪取する。「意外と冷静だった」と語る白井は、ここから格上の相手に隙をあたえない。第4セットはリードを保ったまま11-5で快勝。第5セットは、2点相手に先取されたが、冷静に攻撃の態勢を整え、最後は5連続得点。11-6でこのセットを取り、セットカウント3-2と見事に逆転勝利を飾った。これで、白井は3月16日から行われる東京卓球選手権大会出場が決定した。
By Ryo Hoyashi
選手コメント
小谷内主将
(今日の試合を振り返って)自分のサーブからの展開はまだしもレシーブからの展開が左利き相手だと苦手でいやなタイプだった。(1セット目は上手く戦えていたと思いますが)1セット目は攻めようという意識を強くもち攻める展開にもちこめだが、2セット目から相手の強弱をつけた攻撃に苦戦して崩れてしまった。自分のペースに持ち込めなかった。(今後の課題は)相手のサーブからのときにも上手い試合運びをすること。あと足の動き、フットワークをもっと鍛えていきたい。
白井
(今日の試合を振り返って)自分より格上の選手と同じブロックに入ってしまってきついなと思ったが、やってるうちにつかめてきて、途中から「いけるな」と思えてきた(決定戦で先に2セットとられたが、その時の心境は)先に2セットとられたが、相手の情報が結構集まってきていたので、冷静になれていて、このセットを取れば勝てるなと思った。意外と冷静だった。(今日の試合で得た収穫と見えてきた課題は)収穫としては強い選手に勝てたということで、課題は回転量が少なかったので、帰ってもっと増やしたいと思う。(本戦に向けて一言)本戦でも一つでも多く勝ちたいと思う。
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