【アメフト】秋季リーグ戦第5節 エースの3TDで宿敵撃破!関東制覇に大きく前進! 早大戦

4連勝で迎える上位校対決の初戦は昨季関東王者の早大。春の定期戦では惜しくも敗れた相手にRB李卓(総4)のタッチダウンで先制する。前半のうちに追い付かれるが、3Qに李が2タッチダウンを奪い、早大を突き放す。4Qに入り7点差に迫られるが、その後の早大の猛攻を慶大ディフェンス陣が粘り強くこらえ試合終了。宿敵を倒し、関東制覇が手の届く位置まで迫ってきた。

勝利の若き血大合唱

勝利の若き血大合唱

 

 

関東学生アメリカンフットボール連盟2016年度秋季リーグ戦 第5

10/15(土)16:30KO@富士通スタジアム川崎

 

慶大

 

早大

7

1Q

0

0

2Q

7

14

3Q

0

0

4Q

7

21

TOTAL

14

 

 

今節から上位校同士の対戦。勝てば関東制覇へ大きく近づく試合で相対するのは昨季王者早大。定期戦では苦杯をなめた宿敵に対し、春との違いを見せつけたいところだ。

 

両チームとも慎重な立ち上がり。互いに思うようにゲインすることができずにパントを繰り返す。試合が動いたのは1Q中盤。自陣19ヤードから始まった攻撃で、RB李卓(総4)のラン中心に攻めていくと、5度のシリーズを終え敵陣6ヤードまで押し込む。迎えた2nd down、残り2ヤードの場面でRB李がインサイドを突破しタッチダウン。トライフォーポイントも成功し、7点先制する。しかし、その後の早大の攻撃に手を焼き、2Qに追い付かれてしまう。ここからスコアは動かず、前半を同点で折り返す。

TDを決め喜ぶ李

TDに喜ぶRB#29李

 

後半が始まり先に仕掛けたのは早大。キックオフで不意を衝かれ、オンサイドキックを成功される。ここで流れを持っていかれまいと慶大ディフェンス陣が早大のランに対し激しくタックルし、1度のシリーズでパントに追い込む。好守の後にはチャンスあり。RB李とRB國府谷嘉盛(総3)のランでゲインを重ねると、敵陣1ヤード地点からRB李が2つ目のタッチダウンを奪う。勢いに乗る慶大は、早大攻撃陣に思うような攻撃をさせず攻守交替すると、またもやRB李がタッチダウンを決め、点差を14に広げる。ここから早大がパス中心の攻撃にシフト。自陣29ヤードまで攻め込まれるが、ロングパスを狙ってきたところをDB藤井弦一郎(理4)がインターセプトし、チームを救う。

インターセプトを決めたDB#27藤井

インターセプトを決めたDB#27藤井

 

4Qに入ってもQBを交代して猛攻を仕掛けてくる相手に対し、我慢の守備が続く。じりじりと追い詰められていくと、タッチダウンパスを通され、7点差に。勢いを増す早大に対し、試合終了間際にもピンチを迎える。自陣7ヤードからの3rd down、タッチダウンパスを狙ってくる相手に対し、DB杉山慶(経4)がカットし得点を許さない。そして4th down。残り時間は1分。相手のQBがパスの受け手を見つけられずにいると、LB染矢優生(商3)がサックを決める。「気持ちよかった」(染矢)と振り返るプレーで勝負あり。QB小田裕太(商3)の2回のニーダウンで、カウントダウンと共に慶大側のスタンドが拍手と大歓声に包まれた。

 

スタンド総立ちでユニコーンズを祝福

スタンド総立ちでユニコーンズを祝福

 

試合後の富士通川崎スタジアムには大合唱の若き血がとどろいた。4連勝同士、そして早慶戦という特別な舞台での勝利に、選手たちもうれしさを爆発させた。今週のテーマは「勝ちを信じること」(李)。先制し、逃げ切れたのも強い信念があったからこそ。そして今節の勝利で関東制覇に大きく近づいた。ここからの相手は日大と法大の2チーム。毎年この2チームには敗れている慶大だが、「この2チームに勝てないと甲子園ボウルに行ったとしても関西の強豪校に勝つことはできない」(兵頭)。慶大が見据えるのは関東制覇の先、甲子園ボウルで勝つこと。「歴史を塗り替えたい」(李)。そのために、残る2試合でも快進撃を続けていきたい。

 

(記事 熊谷健二)

 

 

試合後コメント

 

李卓主将(総4)

(試合を振り返って)日本一になるためにも、春の借りを返すためにも今日は絶対勝ちたかったので、勝てたことが本当にうれしいです。(どのような意気込みで臨んだか)どんな展開になろうと勝ちを信じるというのが今週ずっと言ってきたテーマであり信念だったので、最後まで勝利を信じてみんながプレーできてよかったです。(3TDの活躍を振り返って)交代メンバーの國府谷がいいランをしてつないでくれていて、オフェンスラインも支配してくれて、僕が走って決めるだけだったので、みんなで取ったタッチダウンだと思います。(勝った要因は)先ほども述べたように、本当に信じること。自分たちがやってきたフットボールが通用するというのは確信していたので、それを信じて最後までやり続ける、やり通すということ。それが良かったんじゃないかなと思います。(優勝に近づいたのでは)そうですね。やっとここまで来たなと思うので、ここまで来たからには歴史を塗り替えたいと思います。(次節に向けて)日大は2連敗していて、絶対強い気持ちで準備してくると思うので、それに負けないくらい強い気持ちで泥臭くプレーして勝ちたいと思います。

 

兵頭宣俊(商4)

(今日の試合を終えて)めちゃくちゃ嬉しいです。今日は相手が早大でここまで全勝チームの対決でもあったので、接戦になることは予想していたんですけど、勝てて良かったです。(今日の試合前の狙いは)僕はディフェンスリーダーなので、ディフェンスとしては相手のRBに優秀な選手が揃っている中で、まずはその相手のランを止めようと考えてました。その結果相手がパスを狙ってくるので、そこを何とかするという狙いで、その通りにできたのでプラン通りでした。(試合前に意識していたことは)どこかで気を抜いたらやられてしまうので、1Qから4Qまで全力でやり抜くということを意識していました。(自身最後の早慶戦を勝利で終えることができたが)もう最高ですね。言葉にならないくらいですし、素晴らしい経験をこの仲間達とさせて貰って本当に良かったです。(次節に向けて)日大、法大と毎年負けているチームとの試合が続きますけど、この2チームに勝てないと甲子園ボウルに行ったとしても関西の強豪校に勝つことはできないと思うので、日大、法大相手にしっかりと自分たちのフットボールをして勝ちたいと思います。

 

藤井弦一郎(4)

(チームにとって大きな勝利になりましたが)いつも後半戦の初戦で負けて、そこから負け続けていたので、ここで勝てたことが次への弾みになると思います。この勢いで甲子園ボウルに行けたらいいなと思っています。(試合の流れを振り返って)ディフェンスで止めて、オフェンスで点を取る形で先制できたのが一番大きいです。いつもは、入りは良くても後半で押されてしまって負けるパターンが多かったのですが、今日は最後まで勢いがあって、ディフェンスが止めて勝てたので良かったです。(ディフェンス陣について)まだ一人一人の仕事ができていない部分があるので、課題はあると思います。それを修正して次の試合に臨みたいです。(3Qのインターセプトを振り返って)前半戦はケガをしていて、今回の早大戦が復帰戦でした。結果オーライな部分もありましたが、ここで全員に認めてもらうことができたのがすごく嬉しかったです。これからもボールを狙えるように頑張ります。(日大戦に向けて)自分の取り柄はボールを狙って取ることだと思うので、日大戦でもボールを狙っていきます。チームとしては、ここでせっかく早大に勝っても次で負けてしまっては意味がないので、集中力を切らさずにこの勢いに乗って臨みたいです。

 

染矢優生(商3)

(今日の試合を振り返って)もともと相手のランをしっかり止めて、ロングパスをしっかり止めるというプランでやっていました。接戦になることはわかっていました。(パスを通されたことについて)ランを止められていたので、パスについて通されるのはある程度割り切っていました。要所要所でDBがカットしていて、インターセプトもあってかなり助かりました。(ラストプレーを振り返って)勝負を決められて気持ちよかったです。(次節に向けて)大敗で負け続けている相手なのでリベンジしたいです。

 

小田裕太(3)
(大きな試合に勝つことができました)嬉しいです。(試合内容を振り返って)オフェンスは出さなければいけないところで出せなかったので、正直ディフェンスに助けられた試合でしたね。(どのように攻めていこうと考えていましたか)卓さん(李卓)のランがベースなので、そのランが止まったときに、自分が絶対通せるパスを通そうと思って試合に臨みました。(具体的な反省点は)3rd downで自分が無理やり走ってしまってフレッシュを取れなかったり、色々ありますね。(良かったところは) 3rd downでランが入ったときに、自分がプレーを変えて、絶対通せるパスを通せたのが良かったです。(日大戦に向けて)日大がもう2敗しているのでどう来るかはわからないのですが、自分たちのプレーをすれば勝てると信じて練習に取り組みたいと思います。

 

 

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