5月10日(日)11:00~ 第78回同志社大学定期戦 @アミノバイタルフィールド
ここまで春季戦2試合を戦い、未だ勝利のない慶大。同志社大を関東学生アメリカンフットボールの聖地とも言えるアミノバイタルフィールドで母の日に一戦へ臨む。前半はオフェンスが着実に前進を重ね、ディフェンスでもLB・松岡尚吾(環3・鎌倉学園)のQBサックなど力強いプレーが光る。しかし、両チームとも得点にはつながらず、0-0で前半を終える。試合が大きく動くのは後半。RB・橋口塁(経4・慶應湘南藤沢)がキックオフリターンから独走TDを決め、慶大が先制に成功する。しかし、ラストQに相手へTDを2本許し、逆転負け。新チーム初勝利は惜しくもお預けとなった。
第1Q、同志社大の攻撃から試合が始まる。慶大はLB・井口知治(政2・慶應)のパスカットなどで相手のフレッシュ獲得を阻止する。慶大最初の攻撃は自陣35ヤードからスタートし、RB・田中玄樹(理3・本郷)の素早いランで5ヤードを獲得すると、続くプレーでフレッシュを更新する。その後もQB・滝沢徹(経3・慶應)からWR・高原煌世(商2・慶應)へのパスが決まるなど、着実に前進し、相手陣35ヤードまで攻め込む。ここで慶大は4th downからフィールドゴールを狙うが、K・北村朔也(商3・宇都宮短大附属)のキックは惜しくも決まらない。攻守が入れ替わると、今度は同志社大に攻め込まれる展開となるが、相手も26ヤードのフィールドゴールを失敗。再び慶大ボールとなったところで第1Qが終了する。全体的に同志社大オフェンスの時間が長いものの、慶大ディフェンスはプレッシャーをかけ続け、得点を許さない。

関学戦ぶりに起用されたQB・滝沢
第2Qは慶大の攻撃からスタート。しかし、立ち上がりは2本のパス失敗で思うように前進できず、4th downでパントを選択する。ところが、この場面で相手ディフェンスにオフサイドの反則があり、慶大は再び1st downを獲得。思わぬ形で攻撃を継続する。しかし、このチャンスを生かし切れず、すぐに攻撃権を手放した。以降は同志社大の攻撃時間が長く続くが、キャプテンのDL・天野甲明(政4・鎌倉学園)や、安定した活躍を見せるDL・山田向洋(経4・慶應)が力強いタックルを連発し、ビッグプレーを許さない。すると同志社大は4th downで再びフィールドゴールを狙うが、慶大ディフェンスのプレッシャーもあり失敗。反撃に出たい慶大だったが、今度はパスをインターセプトされる。それでも流れを渡さないのが慶大ディフェンスだ。LB・松岡が相手QBに鮮やかなサックを決め、相手オフェンスの勢いを断ち切る。第1Q同様、同志社に押し込まれる時間帯が続いたものの、キャプテン天野を中心としたディフェンス陣が要所で粘りを見せ、両チーム無得点のまま0-0で前半を終えた。

LB・松岡の鮮烈なQBサック

QBサックを演出したDL・天野(左)と決めたLB・松岡(右)
試合が大きく動くのは第3Q。開始直後のキックオフリターンでRB・橋口が90ydの快走を見せ、そのままTDを決める。第2QのLB・松岡のQBサックからチームは良い流れをつかみ、このビッグプレーでついに均衡を破る。その後のディフェンスでもDL・天野と、早慶戦に続いて好プレーが光るLB・渡辺晴(経4・慶應湘南藤沢)が絡み、相手QBにサックを浴びせ、チーム全体に良いモメンタムが生まれる。その後のオフェンスもRB・田中のラン、さらにWR・高原やWR・高梨幸太郎(経2・慶應湘南藤沢)へのパスも決まり、着実に前進していく。しかし、追加点にはつながらず。7-0とリードを保ったまま、第4Qへ突入する。

TDを決めたRB・橋口(右)
慶大オフェンスから始まる第4Q。慶大はランとパスを織り交ぜながら前進を試みるものの、攻撃をつなげ切れない。4th downではパントを選択するが、相手がこれを見事にリターン。73ydを駆け抜け、そのままTDを許す。さらにTFPも決まり、試合は7-7の同点となる。再び慶大オフェンスとなると、早慶戦でTDを決めたRB・須藤大樹(理3・慶應)のランで流れを作ろうとする。しかし、同志社大ディフェンスの守備の前に思うように前進できない。すると、その後は同志社がランでTDを決め、7-14と逆転を許す。終盤、慶大は反撃を試みるものの最後まで得点を奪えず、そのまま敗戦を喫する。

またしても勝利をつかみ切れなかった慶大。次戦は5月17日14時から、同じくアミノバイタルフィールドで行われる日大戦となる。昨年、不祥事による活動停止を経て、「日本大学アメリカンフットボール有志の会」としてリーグに復帰した日大は、2部リーグで圧倒的な強さを見せつけており、強敵となることは間違いない。慶大としては日大相手に白星を挙げ、今度こそ新チーム初勝利をつかみ取りたいところだ。
(記事:水野翔馬、山内悠暉、取材:吾妻志穂、姜紫涵)
LB・松岡尚吾(環3・鎌倉学園)
ーー今日の試合を振り返って
ディフェンスは、粘ることはできたんですけど、自分たちからビッグプレーを起こしに行くことができなかったので、ディフェンスはそこが課題かなと思います。
ーーインターセプトの後、流れを変えるQ Bサックを決めた。
あれは結構こぼれみたいな感じで、自分一人だけというよりは、天野さんとの連携のプレーです。
ーー今後まだオープン戦は続くと思うが、改善点とか意気込みは
個人としてはもっと自分のスタッツを残していくことです。チームとしては自分のプレーで、ディフェンスで勝ち切るというところに貢献していくことです。
RB・橋口塁(経4・慶應湘南藤沢)
ーー第3Q、開始早々いきなりタッチダウン
チームの流れとして結構拮抗した試合が続いていたので、K Rで一発大きなリターンができれば、チームの流れを持ってこれるのではないかと思って、意気込みました。
ーー今日の試合を振り返って感じたことは
それこそキッキングで一つタッチダウンを自分がリターンしました。一方で、相手側にもキックのチャンスで点取られてしまったので、そこをしっかりおさえることができれば流れを渡さず、試合を持っていけたのかなと思いますし、キックも自分が入っていたので少し後悔しています。
ーー チームの課題は
流れを持っていかれたっていうのと、あとはオフェンスが本来の力を発揮できていないというのが少しまだ残念です。逆にポジティブに捉えると、オフェンスが機能すればもっと良い試合が皆さんに見せられることができるんじゃないかと思っています。そこが惜しかったなと思います。
ーーこれから連戦は続きますが、意気込みをお願いします。
今日のビッグリターンで終わらずに、春シーズンも一本二本どんどん増やしていくので、ぜひ期待していてください。